- 目的
- 斑計山南面直登沢遡行
- 日程
- 2007年07月01日(日)
- 山域
- 極南日高
斑計山という、本当にそんな山があるのかって言うような山に行ってきた。まあ、ようは稜線上の三角点名にすぎないのだが。ちなみに、「斑計山」はアイヌ語風に「けんけやま」と読むのが正しかろう。
行程
2007年07月01日(日)
時刻 | 天候 | 場所 | 行動 |
---|---|---|---|
07:55 | 曇 | キリプネイ川林道ゲート | 出発 |
08:55 | Co540 | ||
09:50 | Co805 | ||
11:20 | 斑計山 | ||
14:05 | 幌満川林道ゲート | ||
14:30 | キリプネイ川林道ゲート | 下山 |
遠いけど、早朝に苫小牧を出て幌満川林道を目指す。約3時間で目的地に到着する。 Co230 の林道分岐を左に進むと、3キロほどでゲートとなる。とりあえずここに自転車を残置して分岐まで引き返し右の林道に入る。しばらく行くと、 Co300 の林道分岐で両方にゲートがある。ゲートのチェーンの片側は指で回せるねじ式シャックルで閉じられているので、カギが無くても入ろうと思えば入れるが、とりあえずここに車を置いて歩くことにする。
林道をてくてくと歩いていると、 Co440 の二つの橋を渡ったところで、シカが逃げ出し、その後からひょこひょこと生まれたて(?)の子鹿が出てきて草むらに隠れる。進行方向なので近づいていっても、草むらに隠れたままじっとしているが、頭隠して尻隠さず状態である。母ジカはどこかに行ってしまって見えないが、大丈夫だろうか?まぁ、エゾシカは増えすぎているので、この子鹿が熊の餌食になってもそれはそれで良しか。
斑計山南面直登沢
ここから少し行くと、ブッシュがひどくなってきたので、靴を換えて入渓する。パンケ川やメナシュンベツ川同様の、明るい雰囲気のゴーロの沢だ。 Co580 二股付近は川幅が広がり、地形図に現れない河道が現れるので、迷わないように注意したい。まぁ、水量を見ていけば問題ないだろうが、コンパスの方向に惑わされて左の流れに入ったらすぐに藪に行き詰まって、小尾根の藪を漕いで本流に復帰する。
本来の二股を左に入ると、沢は灌木に覆われてすでに源頭の雰囲気となる。滝は2~3小さな物が出てくるが、全く問題にならず通過出来る。 Co750 付近はデブリとガレの函状で、その突き当たりにはたきもあるが、これも問題ない。水量は徐々に減ってやがて涸れ沢となる。
Co1050 付近で沢形は消え、笹藪に突入する。ちょっとのびすぎのタケノコが出ているので少し採取する。更に上部はハイマツの藪に突入する。みっちりと1ピッチの藪漕ぎをして、もっさりした頂稜の中間地点に出た。三角点は西の端にあった。今日は全道的に天気が回復するはずだったが、この周辺はまだ厚い雲に覆われている。
斑計山西面直登沢
下りは西面を下る。こちらはダケカンバの林で、ブッシュは薄い。ギョウジャニンニクが少量ある。谷筋は不安定なガレが詰まっている。小滝がひとつ出てくるだけで、特に何もない沢を快調に降りていくと、 Co830 二股にチョックストンを持った滝がでてくる。右岸から巻いて降りる。その下流はルンゼ状になっているが、特に問題はない。雪渓をひとつ通過すると、再びガレと倒木のブタ沢となる。
この沢はこのまま林道だなと思っていたら、 Co590 に釜持ちの立派な滝が出てくる。そういえば、地形図上にそんな感じの所があったなぁ。とりあえず右岸から慎重に巻いてこの超ミニゴルジュの中へ。更にもう一つ滝があるが、簡単にクライムダウン出来る。もう2~3出てくるかなと思ったが、これで終わりだった。
ゴーロを少し歩くとすぐに林道に出た。途中の橋の上で靴と服を換える。途中で道をふさいでいたアオダイショウを棒きれで遠くに放り投げて、林道ゲートまで歩く。自転車に乗り、右股のゲートまで走る。なんだか、あまりに何もなくて消化不良な山行だった。