- 目的
- 一九六七峰東面直登沢遡行
- 日程
- 2006年07月08日(土) - 09日(日)
- 山域
- 北日高
戸蔦別川から一九六七峰へと巡ったが、雪渓と妖怪ヌルヌルとの戦いとなった。
行程
装備
2006年07月08日(土) 戸蔦別川八ノ沢出合~十ノ沢出合
時刻 | 天候 | 場所 | 行動 |
---|---|---|---|
13:00 | 晴 | 第6号砂防堰堤 | 出発 |
14:10 | 曇 | 戸蔦別川八ノ沢出合 | |
15:00 | 戸蔦別川十ノ沢出合 | C1 |
アプローチ
家を出発して、戸蔦別林道を目指すが、旭山方面へ向かう交差点を見落とし、芽室まで行ってしまう。あぅ。戸蔦別林道は今まで何度も行っているけれど、まともにたどり着いたことが何回あっただろうか。どうしてここの道は覚えられないのかなぁ。いつもこの辺りで道に迷うのは私だけですか?まあいいや、とりあえず芽室のセブンイレブンで昼飯でも買っていこう。
前回の偵察通り第6号砂防堰堤で通行止め。既に4台ほどの車が置かれている。パッキングをして昼飯を食って出発する。
林道~本流
出発して少し行くと、落石が半分道をふさいでいる。軽自動車だったら通れるかもしれないが、普通車なら脇をこする覚悟じゃないと通れないだろうな。エサオマン出合を過ぎると、林道脇の草はかなり茂ってきている。カタルップ沢出合を過ぎ、第8号砂防堰堤を越えると、いつものように藪の廃道に突入する。
![戸蔦別川十ノ沢出合の天場 戸蔦別川十ノ沢出合の天場[image/jpeg:152kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152174095.jpg)
八ノ沢出合で入渓して本流を進む。沢の中には妖怪ヌルヌルが多い。ヌルヌルは上流へ行くほど増えてだんだん歩きにくくなる。今までここまで酷い状態の沢は歩いたことがない。ようやくたどり着いた十ノ沢出合のヌルヌルはあまりにも凄まじく、渡渉もままならない。本当は十ノ沢の途中で天張るつもりだったが、あまりのヌルヌルのひどさにやる気を喪失。十ノ沢出合で本流の右岸の河原に天張る。
2006年07月09日(日) 十ノ沢右股~一九六七峰~十ノ沢左股
時刻 | 天候 | 場所 | 行動 |
---|---|---|---|
04:00 | 快晴 | 起床 | |
05:00 | 出発 | ||
05:50 | Co990 | ||
08:00 | Co1470 | ||
09:50 | 一九六七峰 | ||
12:05 | Co1120 | ||
13:05 | 十ノ沢出合 | 幕営撤収 | |
14:00 | 八ノ沢出合 | ||
15:20 | 第6号砂防堰堤 | 下山 |
戸蔦別川十ノ沢右股一九六七峰東面直登沢
![Co940 Co940[image/jpeg:121kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152174414.jpg)
![Co1010 二股の滝 Co1010 二股の滝[image/jpeg:152kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152174096.jpg)
ツェルトを残置して、一九六七峰のアタックに出発する。十ノ沢に入ってもヌルヌルは激しく多い。ヌルヌルはむしろ酷くなる一方で、沢の中はまともに歩けない。 Co923 を過ぎると、早くも雪渓が出現する。雪渓はかなり長く続いていそうなので、雪渓の上でツオロミーブーツに替えてみる。しかし、二股に着くと右股は滝が出ていた。また靴を替えてもすぐに雪渓になると面倒なので、とりあえずそのまま右岸を巻いていくが、しばらく雪渓は出てこないようである。沢に戻りサワークライムシューズに戻す。
![Co1040 Co1040[image/jpeg:125kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152174415.jpg)
![Co1130 Co1130[image/jpeg:136kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152174416.jpg)
![Co1180 Co1180[image/jpeg:121kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152174417.jpg)
ピパイロ岳南西面直登沢出合までは前回の下降時の通り滝が連続している。大柄な滝の通過はいちいち面倒だが、特に難しい物はない。そういえば雪渓を通過してからはヌルヌルはさほど酷くない。あの妖怪は上流域ではさほど発達しないのだろうか。ピパイロ岳南西面直登沢出合を過ぎると、いくつか滝が出てくるものの、渓相は水量の少ないブタ沢の様相で、すぐに雪渓に埋まってしまう。沢は雪渓のままピーク付近のお花畑で沢形は消滅する。お花畑を登っていくと、すんなりと主稜線の縦走路に出た。
戸蔦別川十ノ沢左股一九六七峰南面直登沢
![ピパイロ岳 ピパイロ岳[image/jpeg:149kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152174418.jpg)
![戸蔦別岳と幌尻岳 戸蔦別岳と幌尻岳[image/jpeg:110kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152174101.jpg)
南峰はやや靄がかかっており、遠くまで観察することは出来ないが、周辺はよく晴れている。千呂露方面の沢を観察していると、男性が1人登ってきた。伏美岳から縦走してきたらしい。立派なカメラをとりだし、盛んに撮影している。
コンパスを切って南面直登沢を目指す。適当に急斜面のお花畑を下っていく。荒れたブタ沢に出て降りていくと、 Co1540 付近でコルに突き上げる沢と合流する。 Co1640 で分岐する沢を降りるつもりだったが、一本東側の沢を降りたようだ。左股は滝となって合流している。
![Co1440 Co1440[image/jpeg:138kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152174419.jpg)
![Co1410 Co1410[image/jpeg:185kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152174420.jpg)
![Co1350 Co1350[image/jpeg:163kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152174421.jpg)
![Co1220 Co1220[image/jpeg:142kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152174422.jpg)
![崩壊中の雪渓 崩壊中の雪渓[image/jpeg:177kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152174097.jpg)
そこから下は思っていたよりも面白そうな滝が連続している。こっちを登りに使った方が面白かったかも知れない。適当にクライムダウンをして下っていく。Co1050 付近の雪渓には真ん中に大きな穴が3つほどあいていた。どうやら最近(今日?)崩壊したらしい。周辺には亀裂が入っていて、雪渓の上を歩いて対岸に渡ることが出来ない。右岸を巻いて二股の下に出る。
戸蔦別川本流
雪渓を降りると再び嫌なヌルヌルの沢である。うんざりしながら天場に到着。撤収して下降を開始するが、このヌルヌルの沢はとてもじゃないが歩いてられないので、今回は出来るだけ巻き道を利用する。今まで知らなかったが、巻き道は八ノ沢出合付近まで続いており、ほとんど沢の中を歩くことはなかった。なんだかなぁ・・・。