- 目的
- 野塚岳西峰西面直登沢遡行
- 日程
- 2006年07月01日(土) - 02日(日)
- 山域
- 南日高
ソガベツ川へ探険に行くことにした。アプローチは豊似川からトヨニ岳を越えて一周する形とした。ソガベツ川の下流は小規模なゴルジュの続く、意外にも爽やかな沢だった。
行程
- 2006-07-01
- 野塚トンネル広尾側駐車場~豊似川左股~トヨニ岳南峰南東面直登沢~トヨニ岳南峰~トヨニ岳南峰南面沢~ソガベツ川本流 C1
- 2006-07-02
- C1~野塚岳西峰西面直登沢~野塚岳西峰~野塚岳西峰北東面沢~豊似川左股~駐車場 下山
2006年07月01日(土) トヨニ岳南峰南東面直登沢~トヨニ岳南峰南面沢
時刻 | 天候 | 場所 | 行動 |
---|---|---|---|
03:00 | 起床 | ||
05:05 | 出発 | ||
05:30 | 豊似川左股 Co495 二股 | ||
07:30 | Co1070 | ||
09:05 | トヨニ岳南峰 | ||
10:45 | ソガベツ川 Co900 | ||
13:10 | ソガベツ川右股 | ||
14:45 | Co340 | C1 |
昨夜は楽古山荘に泊まった。週末なので誰か来るかと思っていたが、誰も来なかった。翠明橋公園へむかい、そこで準備をしながら朝食にする。休憩室の中では3~4人が寝ている。出発直前になって1人が起きてきて挨拶を交わす。十勝岳へ登るとのこと。あとで分かったが、どうやら、 ピオレのポヤンピィ~さんの一団 だったらしい。広尾側の駐車場へ移動し、そこから入渓して Co495 二股まで沢を下る。出合付近は小さな滑滝になっている他はなにもない。
トヨニ岳南峰南東面直登沢
![雪渓の中から滝を登る 雪渓の中から滝を登る[image/jpeg:95kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152174084.jpg)
![Co740 Co740[image/jpeg:136kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152174386.jpg)
![大雪渓 大雪渓[image/jpeg:139kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152174387.jpg)
右股に入り、ゴーロ帯を進む。 Co515 に滑床。 Co700 付近で雪渓が出始めるまで小さな滝がいくつか出てくるが、基本はゴーロで問題ない。Co730 の滝で雪渓が切れており、滝の下に降りられそうなので降りてみる。左岸にロープがかかっているが、右岸を簡単に直登できる。小さな滝を2つほど過ぎて再び雪渓となる。
![Co870滝 Co870滝[image/jpeg:164kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152174388.jpg)
![ガレ ガレ[image/jpeg:121kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152174389.jpg)
Co870 にも滝があるが、よく覚えていない。そこからもピーク直下までひたすら雪渓が続き、切れているところはガレだ。地下足袋に軽アイゼンのスタイルではふくらはぎがきつい。沢はピーク東側の Co1460 付近に突き上げる。ピークまではすぐだが、踏み跡は余り明瞭ではない。カールにはまだ大量の雪が残り、北方の山々の谷にも多くの雪渓が見える。
トヨニ岳南峰南面沢
![上部ガレ 上部ガレ[image/jpeg:203kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152174391.jpg)
![Co900大滝 Co900大滝[image/jpeg:143kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152174390.jpg)
ソガベツ川へ下るポコへは、20分ほど踏み跡をたどる。ポコからは直下の様子をうかがえないので、気持ち主稜上を南に移動してから、谷に降りる。急傾斜のお花畑を降りていくと、ガレのつまったルンゼに出る。予想通りの渓相だが、思っていたほどガレは多くない。 Co1000 付近の合流点は気づかないうちに通過したらしい。渇いた岩壁を右岸から巻いて、更に滝をクライムダウンすると、 Co900 三股の滝の上に出る。三股は雪渓に埋められており、滝の様子はよく分からない。右股は落差 100m ほどもありそうな滝となって落ち降り、左股は涸沢だ。雪渓はかなりの急傾斜で、 Co770 付近まで続いている。これだけの傾斜なので、雪渓の下にはそれなりの物が隠れているかも知れないが、ガレの公算も高い。
![Co380 の滝 Co380 の滝[image/jpeg:174kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152174085.jpg)
![Co340付近 Co340付近[image/jpeg:163kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152174392.jpg)
Co750 からの崖マークは左岸の壁が少しせり出しているだけで、何もない。 Co600-650 付近は崩壊寸前の雪渓があって、中にはいくつか小滝があるようだが簡単そうだ。そこから Co414 まではしばらくブタ沢である。Co414 から沢は浅いゴルジュ帯となる。 Co380 付近にちょっとした滝があるが、特に問題ない。ウォータースライダーに良さそうな滑滝もいくつか出てくるが、寒いし、足はフラフラだしそんな事する元気は全然ない。 Co350 付近の右岸には、硫黄臭のする水がわき出ているところがあった。冷たくて少ないけど・・・
ソガベツ川本流
![Co310二股 Co310二股[image/jpeg:178kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152174393.jpg)
本流に出ると急に水量が増えた。普通に河原を歩いても膝近くなる。左岸には林道らしき物が見える。 Co350 を過ぎると、沢はゴルジュ風の様相になってきたので、少し戻って適当なところで天張る。一応、釣り竿をとりだしてはみるが、魚影はないし、ヘトヘトなので早々に切り上げて焚き火にあたる。今日は雨が降るという予報だったが、結局1日いい天気だった。
2006年07月02日(日) 野塚岳西峰西面直登沢~野塚岳西峰北東面沢
時刻 | 天候 | 場所 | 行動 |
---|---|---|---|
04:00 | 起床 | ||
05:20 | 晴 | 出発 | |
07:00 | Co503 二股 | ||
10:00 | 野塚岳西峰 | ||
12:45 | 曇 | 駐車場 | 下山 |
野塚岳西峰西面直登沢
![Co360滑床 Co360滑床[image/jpeg:153kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152174394.jpg)
![Co365淵 Co365淵[image/jpeg:151kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152174395.jpg)
![Co420 Co420[image/jpeg:161kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152174396.jpg)
![Co430 Co430[image/jpeg:136kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152174397.jpg)
出発してすぐに浅いゴルジュが続く。泳いだ方が早そうな所もあるが、寒いので止めておく。 Co380 二股付近がおそらくこの沢で一番天場に適しているだろう。 更にゴルジュが続くが、徐々に沢は開けてくる。
![Co790 Co790[image/jpeg:206kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152174400.jpg)
![Co900-960連瀑 Co900-960連瀑[image/jpeg:187kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152174398.jpg)
沢はブタ様相となって、 Co600 付近からはガレが埋めている。 Co650 を右に入って滝をひとつ越えると、雪渓が埋めている。 Co790 で1つ滝があるが問題ない。雪渓の下はおそらくガレ様相だろう。更に雪渓が続き、 Co900 出合まで続く。ここは高度差 60m ほどの滝になっているが、問題なく直登できる。沢は Co1100 付近で涸れて、 Co1250 付近から藪に突入する。そこそこ藪を漕いでピークのやや北側に出る。
野塚岳西峰北東面沢
![ブタ沢 ブタ沢[image/jpeg:191kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152174399.jpg)
ピークに休むところはなく、相変わらず虫が多い。しかし、ヘトヘトですぐに行動する気になれず、ザックに腰掛けてしばしうとうとする。ふと気づくと、少し周囲に雲が増えてきた。
今回は西峰の北の肩に突き上げる沢を降りてみる。しかし、沢形は Co1150 付近まで現れない。沢に出ても特に何もなく、完全なブタ沢。二股付近はまだ大量の雪渓で埋められていた。この沢は登りも下りもあまり利用価値はなさそうだ。普通に野塚平に突き上げる沢を使った方がよい。