胎内川楢ノ木沢堂沢~二王子岳

ふ~ちゃん
目的
胎内川楢ノ木沢堂沢遡行
日程
2002年08月10日(土) - 12日(月)
山域
飯豊連峰

行程

2002-08-10
C0~胎内川~楢ノ木~堂沢 C1
2002-08-11
C1~堂~二王子岳避難小屋 C2
2002-08-12
C2~登山道~下山
胎内川楢ノ木沢堂沢遡行図[image/jpeg:543kB]
胎内川楢ノ木沢堂沢遡行図

メンバー

C.L
おやぶん
S.L
ふ~ちゃん
M
けんた

地形

  • 二王子岳(におうじだけ)
  • 朳差岳(えぶりさしだけ)【朳→木八】

装備

参照

2002年08月09日(金)

青春18切符を使って苫小牧駅から快速ミッドナイトに乗り込む。数え切れないほどの乗り継ぎを繰り返し、ほぼ24時間かかって待ち合わせ場所の新発田駅に到着する。おやぶんはまだ到着していない様子なので、公衆電話から携帯に留守電を入れておく。

おやぶんが到着し、駐車場で藤井を待つ。藤井も到着し、荷物を載せ出発の準備をしていると、一人の若者が「乗せてくれませんか」と言ってくる。おやぶんの軽自動車に3人と荷物だけでもギリギリなのに、それ以上人が乗れるわけがない。そもそも、目的地が奥胎内なのだから、乗せてもしょうがないとおもうが。一体彼はどこへ行きたかったのだろうか?

コンビニでC0の食料を買い出しし、目的地へ向かう。コンビニで酒が売って居らず、ビールを買いそびれてしまう。駐車場で車の横にテントを張ってC0。

2002年08月10日(土) 胎内川~楢ノ木

タイムレコード
時刻天候場所行動
05:20晴れ起床
06:45出発
07:45Co350
08:50Co365
09:45楢ノ木出合
10:50Co425
11:25出合
13:15Co570C1

朝飯を食べながら、出発の準備をする。

頼母木川に架かる橋を渡り、胎内尾根を少し歩いてから、猛烈に急な草付きを滑るようにして降りる。おやぶん曰く、「いつもここから降りる」らしいのだが、橋や、小屋の裏から降りて、河原を歩いた方が速いような気がするのだが、違うのだろうか?しばらくは広い河原を行く。アブ(メジロというらしい)が五月蠅いので、防虫網をかぶり、おやぶんの持ってきたミントのスプレーを振りかける。それなりに効果はあるらしい。は徐々に狭まり、ゴルジュ帯が始まる。

下部ゴルジュ

ゴルジュの始まり[image/jpeg:117kB]
ゴルジュの始まり
下部ゴルジュ帯[image/jpeg:141kB]
下部ゴルジュ帯

ゴルジュは基本的には中を通過することが出来る。泳いでも突破が困難なところもテラス上を低く巻くことが可能だ。一ヶ所、怪しげな残置スリングをつかみ、 2.5m ほど下降する部分がある。こういうのはものすごく苦手だ。もうちょっとましな突破方法はないのかい。

始めのゴルジュ帯を抜け、を右に曲がると、頭上に大きな橋が架かっている。ダム工事のための橋と思われるが、ダム本体の工事が進展している様子はない。この周辺は橋建設のために破砕されたと思われる岩が転がっていて、無惨な姿になっている。地形はすぐに復活し、延々とゴルジュが続く。


続くゴルジュ[image/jpeg:163kB]
続くゴルジュ

本当は、もっとザイルで引っ張ってもらったりすること予想していたが、それほどの物は出てこない。最後の水流の強いも、巻く以外に突破不可能であると聞いていたが、たまたま大きな流木が架かっており、微妙なへつりでその木の上に上がり、内部を通過した。さほどの強烈な印象はなかったが、この間の通過にきっちり3ピッチを要し、楢ノ木出合へ到達する。

楢ノ木

楢ノ木沢出合[image/jpeg:173kB]
楢ノ木沢出合

楢ノ木に入ってからも、なおも地形が断続的に現われるが、規模は下流域のそれとは比べ物にならないくらい小さく、サクサクと進む。水温も急激に暖かくなり、快適だ。そして、あっけなく予定天場である二股に到達する。しかし、まだ午前中なので、もう少し先まで足をのばすことにする。


楢ノ木沢のゴルジュ[image/jpeg:181kB]
楢ノ木沢のゴルジュ

しばらくは何もなく、ざくざくと進む。 Co560 でを右に曲がると切り立った状になり始め、 Co570 ので、イワナ2匹が寄り添って泳いでいるのを見、 Co590 右曲点手前のを登ると、巨大な雪渓が現われる。とりあえず、中に入り、右岸の一つ目の出口から外に出てみる。急なルンゼをふ~ちゃんが登ってみるが、急斜面が続き、雪渓に降りられる様子はない。また、雪渓は巨大で、抜け口の様子もわからない。このまま突き進んでも、明るいうちに天場適地を発見出来るかどうかわからない。今日のところは偵察ということにして、少し引き返すことにする。しかし、このルンゼ、ピンを取るところもなく、ホールドも微妙で実にいやらしい。アプザイレンが出来ないので、仕方なく無理矢理クライムダウンをする。

下りで、ふ~ちゃんは、Co590のをウォータスライダーで降りる。Co570付近ので、先ほど見たイワナは居ないかと覗き込もうとしたとき、後からおやぶんが大きな声で呼び止めたものだから、ドキッとして思わず足を滑らせ、右膝をすりむく。ここの小さな川原でC1とする。雪渓の下部なため、上流からの風が冷たく寒い。ふ~ちゃんは一晩を焚き火の版をしながら過ごす。

2002年08月11日(日)~二王子岳

タイムレコード
時刻天候場所行動
05:00起床
06:55出発
07:50Co630(雪渓抜け口のの上)
08:55Co760着替え
11:15Co870
13:10Co1080
13:25Co1190
14:30二王子岳C2

雪渓

大雪渓[image/jpeg:77kB]
大雪渓
雪渓出口の滝[image/jpeg:176kB]
雪渓出口の滝

例の雪渓は、右岸の2つ目の出口から外へ出て、ルンゼから急な草付きを攀じり、後続2人を引き上げ、小さな尾根筋から雪渓上に降りる。ふ~ちゃんが雪渓に乗っかったとき、足下から「ドカン」という音がする。かけらが落ちたらしい。長居は無用なので、すたすたと抜け口を目指す。雪渓は右方向へ 200m ほど向かってから、左へ曲がる。抜け口には案の定、大きなが架かっている。右岸の草付きに取り付き、高巻く。ふ~ちゃんは急な草付きをクライムダウンし、2人はアプザイレンする。


大滝の上[image/jpeg:172kB]
大滝の上

これに続くは、小さいが上部が微妙なので、藤井のためにザイルを出してやる。さらに雪渓の残骸を横目に過ぎると、巨岩帯に入る。明るくて、暖かい。この巨岩帯には、あれだけ大きなを越えてきたのに、イワナがわんさか居る。ごとに個体がなわばりを張っている感じだ。やはり、これだけ上部には釣り屋が入らないためだろうか。日差しが強く、暑くなってきたので、涼しい格好に着替える。

核心部

核心二段目[image/jpeg:155kB]
核心二段目

巨岩帯の最後に、大きなが架かっている。規模は大きいが、一見はそれほど難しそうには見えない。1段目を軽く超え、2段目は左岸の壁沿いの狭い階段状に強い水流を四つん這いで突破する。藤井は中心付近の岩を超えようともがいているので、ザックを引いてやる。おやぶんは階段を来ようとするが、ホールドを見つけられず、水流にとばされ落ちる。ちょっとびっくり。結局、ザックをあげてから、藤井とおなじところを上がる。


ハングの滝[image/jpeg:152kB]
ハングの滝
核心部の滝[image/jpeg:72kB]
核心部の滝

もう一段上がると、大きなハングが行く手を阻んでいた。ふ~ちゃんがリードで、右岸の壁を登り、頭上がハングしたバンドトラバースし、クラックを直上する。途中のハング下が狭くて少々微妙ではあるが、おおむねガバがある。ビレイ点から上はたいしたことはないが、傾斜のあるテラスで、藤井がびびって進めないため、おやぶんが登ってから、フィックスを作ってから行かせる。ついでなので、ふ~ちゃんもザイルで引いてもらうが、おやぶんがザイルを引くより速く行ったため、「意味無いじゃん」と文句を言われる。


Co960 二股多分[image/jpeg:171kB]
Co960 二股多分
滝・・・[image/jpeg:172kB]
滝・・・

Co960 二股は、左右どちらでも良かったが、右股のが面白そうだったので、右に入ることにする。見た目はそれほど難しそうではなかったが、抜け口が結構微妙だったので、ザイルを垂らす。Co1050 から状のになり、微妙だ。左岸に実に怪しげな残置スリングがあるが、とても使う気になれない。右岸のチョック下はなんとなく行けそうな気もする。どうしようかと考えていると、おやぶんが空身でスリングをつかみ、突破する。「よくそんなの掴む気になるな」というのが私の感想。ザックは3つとも引っ張り上げてもらう。

ふ~ちゃんは右岸のチョック下を超えようとしたが、少々微妙なので、やっぱり止める。左岸の、おやぶんの上がったところよりもう一段上のテラスが行けそうだったので、そこを行ってみる。行ったは良いが、身に降りるのが少々微妙だった(苦笑)。さらに、直登の難しそうなが続く。ふ~ちゃんが左岸のかなり微妙な草付きを攀じってから、ザイルを出す。途中にピンを取るところがなく、下が見えない位置でビレイしたため、なかなかザイルダウンが届かない。その上、の音で声が聞こえず意志疎通が難しい。なんとかザイルを届かし、おやぶんを引き上げる。藤井は腕がパンプして、かなり厳しいというので、おやぶんと2人で無理矢理引っ張り上げる。

詰め

ひとつ藤井をショルダーであげてから、はかわいくなり、快適に進む。上部に近づくにつれて、雲行きが怪しくなってくる。

Co1270二股で、右股(本流)にが現われるが、藤井が辛そうなのと、Co1290二股と勘違いしたため、左にはいる。しかし、すぐにが涸れヤブになってしまう。右の尾根筋へ移動すると、右下に沢形が見えたので、沢に降りる。少し戻って、を登るのが正解であることを確認する。しかし、直登は難しそうな滝なので、巻いたと思えばいいだろう。

2.5万図の二王子岳の山名表示の「岳」の下のお花畑に出る。すっかりガスの中で残念だ。右寄りに少々のヤブを漕ぎ、登山道に出る。到着したことを知らせるためにピークにある鐘を鳴らすと、おやぶんがその鐘に向かって直上してくる音がする(笑)。「右に寄った方が楽だぞ!」と声をかける。

ピークにある避難小屋はかまぼこ型で、少々趣には欠ける。トイレもない。他に登山者は居ないようなので、3人で広く使う。

2002年08月12日(月) 下山

タイムレコード
時刻天候場所行動
05:00起床
07:00出発
07:50P1051
10:25下山

霧はなんとか晴れる。ピーク写真を取って下山を開始する。尾根歩きはやはり暑い。しかも長い。歩いていると、時々日本海側から、「ドドン」という音がする。どうやら雷が近づいてきているようだ。

ヘトヘトになって下山し、片付けをしていると、案の定降り出した。あわてて車に積み込み、温泉へ向かう。温泉につき、入浴しようとした、まさにそのとき、強烈な閃光と、雷鳴が轟く。間一髪(その1)であった・・・(謎笑

入浴中の停電もまた、貴重な体験であった。

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