- 目的
- 剣山~芽室岳~チロロ岳縦走
- 日程
- 2003年03月13日(木) - 17日(月)
- 山域
- 北日高
行程
装備
地形図
- 渋山(しぶさん)
- 芽室岳(めむろだけ)
2003年03月13日(木) 苫小牧~剣山荘
時刻 | 場所 | 行動 |
---|---|---|
22:00 | 剣山荘 | C0 |
夕方、苫小牧を出発する。
青春18きっぷを使って普通列車を乗り継いでいく。新得で夕食の弁当を食い、ビールを購入。芽室のタクシー会社に予約の電話を入れておく。
御影駅で予約しておいたタクシーに乗り、剣山荘へ向かう。神社は一晩中照明が当てられているらしい。神社横の山荘に泊る。剣山荘は、山荘と言うより単なる廃屋という感じだ。内部は雑然として情緒に欠ける。ビール飲んでとっとと寝る。
2003年03月14日(金) 剣山
- 距離
- 6.514km
- 沿面距離
- 6.735km
- 標高差
- 505m
- 累計標高
- 907-402m
- 平均速度
- 0.7km/h
時刻 | 天候 | 場所 | 行動 |
---|---|---|---|
04:00 | 起床 | ||
05:00 | 出発 | ||
06:00 | ○ | Co680 | |
07:00 | Co900コル | ||
08:05 | Co1080二の森 | ||
09:10 | 晴 | 三の森 | |
10:10 | Co1100 | ||
11:00 | 剣山 | ||
12:10 | P1092 | ||
13:10 | P1150 | ||
13:50 | Co930コル | △C1 |
よく晴れた朝。豊富なトレースのひとつをたどっていく。あまりに縦横にトレースが走り、やや迷走気味に進む。山谷の記述通りのルート。Co800前後で岩が出現する。スキーは使いにくい。ちょいとスキーの裏面を岩に削られつつも、むりしゃりに進む。稜線に出てからは風でトレースはかき消されている。
北尾根に合流すると、急斜面に岩場となる。スキーを使って稜線上を直進するのは到底不可能だ。西面をトラバース気味に進むことにする。しかし、粗い積雪で、深く沈んで猛烈に歩きにくい。スキーの後端が沈んでしまうので、ストックで先端を押そうと、いつものように先端の穴にストックを刺すと、力が変に入ってしまい、スキーの先端が割れてしまう。ガーン( ̄▽ ̄;。二の森からは時々スキーを外しつつ、デポを見ながら進む。
ピーク直下西 Co1150 に荷物をデポし、ピークアタックする。ピークは岩塔となっており、岩の上にははしごを使って登るようになっている。岩の上は狭く、足がすくむ。十勝平野を眺めながら羊羹を食う。
剣山を越えてからも、地形図には表記されない程度の岩稜が断続的に現れる。南側斜面は日に当たりグズグズの雪質になっている。岩の上から落ちてきた雪の跡が幾筋も着いている。
2003年03月15日(土) 久山岳~芽室岳
- 距離
- 7.749km
- 沿面距離
- 7.988km
- 標高差
- 577m
- 累計標高
- 1088-511m
- 平均速度
- 0.9km/h
時刻 | 天候 | 場所 | 行動 |
---|---|---|---|
04:00 | 雪 | 起床 | |
05:55 | 出発 | ||
06:45 | 曇 | Co1080 | |
07:55 | 晴 | Co1260 | |
08:55 | Co1340 | ||
09:25 | 久山岳 | ||
09:45 | Co1300コル | ||
10:45 | Co1430 | ||
11:25 | P1532 | E.P着用 | |
11:45 | Co1450コル | ||
12:45 | Co1530 | ||
13:25 | Co1700 | E.P着用 | |
13:55 | 芽室岳 | ||
14:30 | Co1500 | ΩC2 |
いつものように朝食をとり、パッキングをして、テントのポールを抜いて、テントを畳んで、ふと後ろを見ると、ポールが一本見あたらない。??と思い、辺りを見回すも、何処にもその姿はない。まさかと思い、斜面を見ると、雪の上に細い筋が残っている。抜いたポールを不用意に置いたために、斜面を滑って行ってしまったようだ。慌てて斜面を降りてポールを探すが、見あたらない。谷筋まで降りてみるが、やはりない。雪面を滑った跡は途中でとぎれているが、その周辺にも見あたらない。それほどの急斜面ではないのに、そんなに勢いよく滑って行ってしまうものだろうかと、試しに残ったもう一方のポールを滑らせてみる。すると、意外にもそれほど滑らずに近場で停止する。しかし、勢いで雪面にかなり突き刺さるようだ。滑った跡の消えた下のあたりをもう一度歩いてみると、ポールの一部が顔を出す。ポール全体が雪面と平行に埋もれていた。
何とかポールを回収でき、山行を続行する。しかし、小一時間も斜面を登ったり降りたりしたので、出発前からへとへとだ。登りはじめはクラストが強く、スキーが滑り、登りにくい。ああ、こういう斜面にシーアイゼンが効くのだな。久山岳までの稜線はブッシュが多く、変なギャップもあってやや面倒だ。久山岳は東側斜面をトラバースしてから北側から登頂する。
P1388 からは植生が少なくなり、歩きやすくなってくる。 P1532 はクラストしていて、アイゼンで通過する。芽室岳の Co1700 付近からクラストし始めたため、アイゼン・ピッケルに変える。芽室岳の南側斜面は地形図上ではスキーに良さそうだが、クラスト斜面にハイマツが頭を出し、とても無理だった。主稜線を南に進み、 Co1500 の南側斜面に雪洞を掘る。
2003年03月16日(日) ルベシベ山
- 距離
- 8.694km
- 沿面距離
- 8.849km
- 標高差
- 190m
- 累計標高
- 725-535m
- 平均速度
- 1.0km/h
時刻 | 天候 | 場所 | 行動 |
---|---|---|---|
04:00 | 起床 | ||
05:20 | 出発 | ||
06:10 | 晴 | P1633直下 | |
07:10 | 曇 | P1604手前コル | |
07:50 | Co1650 | E.P着用 | |
08:25 | 地吹雪 | Co1650 | E.P外す |
09:00 | Co1520コル | ||
09:45 | Co1550 | ||
10:45 | Co1680 | ||
11:15 | ルベシベ山 | ||
12:00 | P1714東コル | ||
12:45 | P1714西コル | Ω試掘 | |
14:00 | P1753北東肩 | ΩC3 |
今日は風が強い。少しずつ雲が広がっていく。 P1633 は北側をトラバースして通過する。 P1726 の Co1650 からアイゼン・ピッケルに変える。風はますます強くなり、地吹雪状態になりつつある。
分岐付近は風が弱く、広い斜面によい積雪があり、スキーに良さそうだ。ルベシベ山から先は細い岩稜。この辺から急激に吹雪きになる。P1714の先のコルで雪洞を掘ろうとするが、雪が堅く掘れない。仕方ないので、もう一つ先のコルまで進み、その北に延びる稜線の東側に雪洞を掘る。衣類が濡れてしまう。
夜間、吹雪で空気穴がふさがってしまい、酸欠に悩まされる。
2003年03月17日(月) チロロ岳
- 距離
- 18.361km
- 沿面距離
- 18.667km
- 標高差
- -1309m
- 累計標高
- 496-1805m
- 平均速度
- 1.0km/h
時刻 | 天候 | 場所 | 行動 |
---|---|---|---|
04:00 | 起床 | ||
05:50 | 晴 | 出発 | |
06:50 | Co1750 | E.P着用 | |
07:50 | ○ | チロロ岳 | |
08:15 | Co1713コル | ||
09:00 | チロロ西峰 | ||
09:35 | Co1750 | スキー着用 | |
10:50 | 二ノ沢出合 | ||
15:00 | パンケヌシ入口バス停 | 下山 |
昨日は酷い吹雪だったので、おそるおそる入口を開ける。意外にも外は晴天。遠く大雪まで拝める。快適にチロロ岳まで進む。
チロロ西峰から予定コースの雲知来内岳方面を眺めると、かなり細い岩稜が目にはいる。かなりテンションも下がっていたため、ここから下山することにする。
二ノ沢を滑り降りる。沢内は断続的にデブリが出現する。2カ所ほど滝があると思われるが、まだ雪に埋まっており、通過できる。林道に出ると、暑さで雪が腐り始める。スキーの裏に団子になって進まなくなる。途中で、スキーの裏にローソクを塗りつける。何となく効果はあるような気がする・・・
千栄から町営バスに乗り、日高町へ下山。