- 目的
- チエサクエトンビ川一ノ沢二ノ沢遡行
- 日程
- 2017年07月27日(木)
- 山域
- 知床連峰
斜里岳に突き上げる沢と言えば二ノ沢・・・二ノ沢と言ってもではそれに対する一ノ沢とはどこなのかよく分からない。この川が所属する本流がチエサクエトンビ川一ノ沢であるから余計ややこしいのだが、恐らくこの一ノ沢に対する二ノ沢ではないのであろうと思われる。チエサクエトンビ川二ノ沢は多分チエサクエトンビ川本流のもっと上流に存在するはずだ。チエサクエトンビ川一ノ沢一ノ沢はどこなんだろう?そもそもこの沢が二ノ沢となった経緯は何なのか?チエサクエトンビ川一ノ沢二ノ沢とかではなくなんかもっと言い名前を付ければ良かったのに。っていうか、斜里岳西面沢とかで良くね?
どうでも良いけどチエサクエトンビ川ってクッソ覚えにくい。
2017年07月27日(木)
清里登山口の駐車場へ行くと、既に数台の車が駐まっていた。そういや、この山は深田久弥の日本百名山だっけ。登山口にはいろんな人が居て、短パンスニーカーの外人カップルとかも居る。その外人カップルは私の直前に出発したが、あっと言う間に見えなくなってしまった。
まあ、そんなこたぁどぉでもいい。二ノ沢出合までは普通に登山道を進み、ここから一人道を外れて二ノ沢に入る。
二ノ沢
二ノ沢はチョロチョロと水が流れ、部分的に伏流している。なんかショボい感じ。 Co850 二股は左は小さな滑滝、右は高い函。素直に右へ進むと、つるりとした樋状の滝の連瀑になっていてまともには登れなさそう。おぅ?これ登るのか?と思ったが、右岸に捨て縄が有ったので素直に登り始めたが、上の方はけっこうシビア。残置ハーケンなんぞもあるし、フリーで登るには微妙だが、今更クライムダウンも厳しい。!*でマジでこれ登るのかよとか悪態をつきつつ何とかよじ登る。後で読み返したら、どうやら左股から高巻くらしいが、あんなはっきりと残置有ったら登っちゃうし。
その先は灌木と巨岩の迷路状。巨岩と巨岩の間を縫いながら適当に進む。なんかこの沢に F ナンバーを付けている人も居るけど F 数えられます?
例の、沢幅一杯に詰まった巨岩の左岸に掛る捨て縄はこれまた古くさくて全く信用ならん。これに全体重かけるんですかマジですか。しかも支点がどこから来てるのか全く分からんので上が効いているのかどうかの確認のしようもない。せめてもうちょっと低い位置にハーケン打つとかして欲しいと思ったが、多分この岩質だと効かないんだろうな。
しょうがないので意を決してロープアブミ登りで越える。ロープには苔が生えていた。っていうか、これ登れない人どないすんの?
その先も巨岩の間の隙間をすり抜けたり、意外とツルツルの滝をシャワークライムしたりして行くが、まあこの辺りは適当どうとでもなるだろう。
Co1170 二股を左へ進み、迷路を抜けると滑床が続くようになる。途中には少し大きめの滑滝もある。視界が開け、正面にいわばが見え、お花畑の斜面に出る。適当に岩の基部を縫いながら左に上がるとそこは既に三井コース上だった。
もちろん、山頂には何人かの登山者が居た。まあだいたい年寄りか年寄りか年寄りなわけだが、何故か一人だけ20代前半とおぼしき山ガールが居て新鮮だった。あと、謎の山伏が登ってきていた。
新道コース
下り始めると、沢の装備を見ておじさんに呼び止められた。先週、羅臼の盤の沢へ行ったらしく、沢靴とかの話を20分ほどさせられたが、滝を見たら高巻く層に北海道の沢は滑るからフェルトの方が良いとかいう話は無駄だったかも知れない。
旧道は下降では使うべからずと言うお達しらしいので、素直に新道を下る。しかし、沢装備だったら旧道を下っても良かったんじゃないかと後で思う。新道は天気が良いだけにクッソ暑い。
先行のじいさま達を追い越しつつ、登山道を出て、林道跡に出た所で前を行くじいさまが歩きタバコをしていたので、迷惑だなと思いつつ、虫除けのつもりなんだろうなと我慢していたが、なんと次の瞬間におもむろにその吸い殻をポイッと道に捨て、踏みつけてそのまま行ってしまった。
久々に脳内でプチッと音がするのを聞いた。踏みつけられた吸い殻を拾い上げ、スタスタとそのおっさんににじり寄って「ポイ捨てしてんじゃねーよ!」と吸い殻を手渡す私が居りました。
雑感
とまあ、何とも後味の悪い山となってしまいました。二ノ沢は素直に水線を進んでしまうと!*レベルではなかなか難しいのではないかと思う。高巻くにしても急峻だし、複雑な地形なのでそう簡単ではないだろう。コンパクトで訓練とかには良いが、初心者だけで来られるような沢ではないかなと思う。