前日斜里岳から見えた海別岳に登ることにした。何とか雪渓が上まで繋がっていてくれると良いのだが。ルートは海別川を選択した。思えば二十数年前、春の海別岳から知床峠への縦走をねらったが、吹雪で出鼻をくじかれ海別岳すら踏むことができなかった。それ以来の再訪である。
行程
- 2016-05-20
- 海別川~海別岳~糠真布川~旧鉱山道路~海別林道
装備
2016年05月20日(金)
海別川に架かる橋の近くに車を駐め、海別川沿いの林道へ進む。林道が左岸から右岸に渡る所では、川は雪解け水で増水しており渡渉できないのでそのまま左岸の藪を進む。林業用刈分のような物も有り、藪は薄い。砂防ダムに出たら砂防ダムの停滞を渡って右岸に移る。少し斜面を上がり、林道の跡を更に進む。 Co420 二股で左股を渡渉し、中間尾根を少し行くと滑滝が見えたので沢に降りて沢靴に変える。滑滝は簡単に登れる。川岸にはやたらとネギが目に付く。水流は Co550 付近で雪渓に飲み込まれるが、時々途切れて蛇行し、 Co630 の屈強付近では藪で歩きにくい。 Co650 から急激に傾斜が増して上の方は滝になっていた。これを過ぎると広い雪渓で高度をかせぐ。詰めは20分程度のハイマツ漕ぎだった。晴れてはいるが、霞が掛って展望はイマイチ。下りは同じルートを下るつもりだったが、藪や滝もあって面倒なので、北東面の糠真布川に下ることにした。こちらは頂上から雪渓で一気に下る。旧鉱山道路が横切る所は見落としてしまい少し下りすぎたので若干登り返してトラバースして行くと、道を発見する。その後も雪渓の中に道を見失ったり見つけたりしながらのオリエンテーリングで下る。やたらとネギだらけだった海別川に対して、こちらはあまりネギは見当たらなかった。沢やブッシュは無かったが、道に出てからの歩きが辛かった…