- 目的
- 後方羊蹄山テラスルート探索
- 日程
- 2016年01月30日(土)
- 山域
- 後方羊蹄山
真狩登山口には既に数台の車が駐車してあった。準備をしていると、もう一台やってきて外人カップルが先行する。こちらは押し出しテラスから避難小屋への直通ルートを探索に行くので、左にそれて神社の先から尾根に乗っかる。尾根の向こうは凸凹の不明瞭な地形。とりあえず左にトラバースして、テラスの沢を確認する。左にテラスの沢を見ながら行くと、いつの間にか右側にも沢形が落ちてくる。この右側に出たいが意外と深い。 Co830 の二股の手前で、ようやく浅い所があったので左岸に移る。まあ、このまま右岸を詰めても大差ないだろうが、上部には細い尾根とぼさぼさのマツ林が見える。すぐにテラスに出て真っ正面に二本のボウル地形が見える。確かにいかにも楽しそうな斜面だが、それ以上にいかにも雪崩れそうな斜面だ。谷の末端部にはデブリと思われる盛り上がりができていた。左のボウル地形とさらに西縁の沢の間の尾根を登高する。しばらくは順調に高度を上げたが、 Co1400 を過ぎた辺りからクラストして、斜度もきつくなってきた。西縁の尾根よりも、一本内側のこちらの方が登りやすいかと思ったが、どうやら登るなら西縁の尾根の方が良さそう。一端アイゼンに換えて西縁の沢の源頭部をトラバースしてテラス西縁の尾根状に出る。ここからは傾斜が緩いのでスキーに戻して避難小屋へ。いつぞや、おやぶんと来た時は探すのに一苦労だった小屋がすぐ目の前に現れた。真狩ルートから人の声がする。頂稜に上がると、父釜と頂稜部は人だらけ。しかもすれ違う人は皆ガイジン。オーストラリア国ヒラフ州だ。頂上ナニソレ美味しいの?という空気の中、シーデポして頂上を目指す。 Hi と声をかけてくるガイジンにかたくなにこんにちはと返答しながら外輪を半周。真狩ルートからも墓地ルートからもウジャウジャ人が上がってくる。しかもほぼガイジン。石山ノ沢ルートを上がって来ていた人だけは日本人っぽかった。頂上にタッチし、引き返し、スキーに切り替え外縁から滑り始める。小屋の下部を滑り、少しずつ左にトラバースしてテラス西縁の尾根に出る。あまりスキーは楽しいルートではない。普通は私が登りに使ったルートをトラバースして、ボウルの谷を滑るようだ。テラス西縁の沢を渡ってテラスに戻る。前に来た時は視界の無い中、壁を無理矢理登ったが、テラスの縁を水平にトラバースすれば比較的に簡単に尾根に取り付けそうだ。というわけで、このルートはスキーはイマイチだが、ほぼスキーだけで登れて小屋に行ける割と登りやすいルートだ。人に会わずに静かな登山をしたいならお勧めだ。