- 目的
- ピリカペタヌ沢本流~札内岳遡行
- 日程
- 2008年07月20日(日) - 21日(月)
- 山域
- 北日高
さいが、あめを誘ってピリカペタヌ沢から札内岳へ行って来た。当初、カムエクを計画していたが紆余曲折の末札内岳となった。天気はイマイチだったが、オショロコマ釣りなどをしてそれなりに楽しんだ。
行程
メンバー
- C.L
- ふ~ちゃん
- M
- さいが
- あめ
2008年07月20日(日)
時刻 | 天候 | 場所 | 行動 |
---|---|---|---|
05:50 | 樹海ロード日高 | ||
08:50 | 曇 | ピリカペタヌ沢林道終点 | 出発 |
09:50 | 六ノ沢出合 | 釣り | |
13:00 | 八ノ沢出合 | C1 |
待ち合わせは6時だったが、さいがとあめは既に道の駅に到着していた。あめはセイコーマートで買い物をしており、さいがは車の中で仮眠していた。わたしはとりあえずトイレに行って朝飯を購入して二人に声を掛けた。走り慣れている私の車で行くことにして、荷物を移し替える。二人とも既に山に登る格好になっており、やる気満々だ。
途中、上美生でトイレによったついでに駐在所に計画書を提出していく。駐在さんは休日の早朝に起こされて、ちょっと迷惑そうな顔をしていた。
日高から2時間ほどで林道終点に到着した。 Co595 の砂防ダムからもう少し先に進めるが、草が覆い被さってきたので、車が切り返せる所に駐車した。私が爪など切ってのんびり準備をしているうちに二人は出発できる状態になってしまった。とりあえず私の準備が出来るまで、河原で釣りのえさでも採っていてもらう。
天気は低い雲が立ちこめ、出発前には少し雨もぱらついていた。とりあえず林道を進むと、先には車が2台ほど止まっていた。どうやら先行者がいるらしい。林道はすぐに崩壊していたので、沢に降りた。
踏み跡はあるのだろうが、釣りえさのカワゲラを採取しながら、河原をゆっくりと進む。カワゲラの数によって今日の食事が左右される。六ノ沢出合まで1ピッチを要した。
とりあえずここで竿をおろしてみる。さいがはルアーで挑戦するらしい。あめは100円ショップで買ってきた竹竿だ。魚影もなく、なかなかあたりが無いが、少しねばるとなかなか形の良いオショロコマを2匹釣り上げた。あめはなかなか形の良いのが1匹かかったが、すんでの所でばらしてしまった。残念!さいがはあたりはあるらしいが、ルアーが大きいためになかなか釣り上げるには至らないようだ。
七ノ沢の近くからは竿を出して、釣りをしながら天場をめざす。私はリリースしたのを含めて10匹強を釣り上げた。さいがもようやく釣り上げることに成功したようだ。私は飽きてきたので先に切り上げて天場へ向かった。
八ノ沢出合天場には六人用スタードームが建っていた。おじさんとおばさんが留守番をしており、他の人たちはアタック中らしい。
![今日の釣果 オショロコマ[image/jpeg:257kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152175867.jpg)
![おいしそうに揚がった唐揚げ オショロコマの唐揚げ[image/jpeg:212kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152175868.jpg)
![大きなのは塩焼きに 塩焼き[image/jpeg:256kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152175869.jpg)
私は、さいがとあめが来るまでとりあえず薪を集める。さいがとあめも何匹か釣り上げて到着したので、焚き火を囲んでくつろぐことにする。薪は湿っていて火はなかなか強くならない。
オショロコマは三枚におろして唐揚げ、フキの葉に包んで蒸し焼き、串に刺して塩焼きにした。時々雨がぱらつく中、さいがは相変わらずどんどん酒を飲み、私とあめが落ち着いた頃にはすっかり酒はなくなっていた。
2008年07月21日(月)
時刻 | 天候 | 場所 | 行動 |
---|---|---|---|
04:00 | 曇 | 起床 | |
05:05 | 晴 | 出発 | |
06:55 | Co960 | ||
08:55 | 霧 | Co1750 | |
09:40 | 曇 | 札内岳 | |
10:20 | |||
14:35 | 曇 | 八ノ沢出合 | 撤収 |
15:05 | |||
16:50 | 林道終点 | 下山 |
ブタ沢
![ブタ沢を歩く ピリカペタヌ沢本流[image/jpeg:291kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152175878.jpg)
![Co1040 滑を進む Co1040 滑[image/jpeg:261kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152175870.jpg)
今朝は昨日よりはよい天気だ。時々稜線も見える。軽く焚き火にあたってからアタック装備で出発する。ピリカペタヌ沢は相変わらず酷いブタ沢だ。歩きにくくてしょうがない。ブタ地帯を通過するのに2ピッチを要した。
滝
![Co1180 滝を直登するあめ Co1180[image/jpeg:164kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152175871.jpg)
clip:(152175872,"Co1220 ロープがかかっている")][clip:(152175879,"滑滝を越えていく")
![Co1300 二段の滝 Co1300 二段[image/jpeg:237kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152175880.jpg)
![Co1300 上段を直登するさいが Co1300 上段[image/jpeg:263kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152175873.jpg)
Co1180 に初めの滝が出てくる。このころにはすっかりガスに囲まれて視界が悪くなってしまった。左岸に明瞭な巻き道がある。さいがは高巻いたが、あめは果敢に左岸直登に挑戦した。次の Co1220 の滝には左岸の巻き道に怪しげなロープがかかっている。この泥壁をよじ登って高巻いた。 Co1280 の滝は右岸を直登。 Co1300 の二段斜瀑は、下段を右岸バンド沿いの巻き道を利用し、上段は左岸クラックを直登した。斜瀑小滝が続くがいずれも問題なく通過した。
![大滝で記念撮影 大滝[image/jpeg:271kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152175874.jpg)
![大滝を高巻く 大滝を高巻く[image/jpeg:331kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152175881.jpg)
![滑滝を越えていく 滑滝を越えていく[image/jpeg:279kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152175882.jpg)
![Co1420 滝を直登する Co1420 滝[image/jpeg:274kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152175883.jpg)
![札内カールのお花畑 札内カール[image/jpeg:310kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152175884.jpg)
大滝では記念撮影をして、右岸の巻き道を利用して高巻いた。大滝の上から続く滑滝を通過していき、カールへと向かう。滑が終わるとあっさりと水が涸れる。さいがとあめはここで藪漕ぎようの靴に履き替えた。カールには無数のヒグマのウンチが落ちている。さいがはしきりにホイッスルを鳴らしながら進む。源頭の崖からピークまでのは非常に明瞭な踏み跡が付いていて、登山道並みの歩きやすさとなっていた。
札内岳山頂もガスに覆われ、周辺の展望はない。風はなく穏やかだが、気温は低い。40分ほど昼寝をしてから下山を開始する。ガスは晴れることなく、結局何も見えなかった。
下降
![滝を下る 滝を下る[image/jpeg:267kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152175875.jpg)
下りは滝が出てくるまではさすがに速い。滝が出てからは少し手こずるかと思ったが、案外みんな問題なくクライムダウンして下っていく。大滝は登りと同じく右岸を高巻いた。
![ラッペルするさいが Co1220 ラッペル[image/jpeg:245kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152175876.jpg)
![ラッペルするあめ Co1220 ラッペル[image/jpeg:209kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152175877.jpg)
Co1280 の滝はクライムダウンするには微妙で、巻き道も見あたらなかった。仕方がないので、右岸に捨て縄をしてラッペルをした。さらに Co1220 の滝は残置ハーケンに捨て縄を足してラッペルした。最後の滝は左岸の巻き道を利用した。
ラッペルで多少手こずって時間を消耗したが、それ以上にブタ沢歩きがウザくて時間がかかった。登りとあまり変わらないペースで天場に到着した。
テントを撤収して下山を開始する。往路は釣りをしながら河原をのんびりと来たが、復路は出来るだけ踏み跡と水道を使って下る。初めは明瞭な踏み跡があったが、すぐに半ば藪漕ぎとなった。今日の行程は一般的には9~10時間くらいだろうが、12時間弱かかって林道終点に到着した。八ノ沢出合まではもう少し明瞭な踏み跡が有るものと思っていたが、意外と藪歩きが多くて苦労した。まあ、あめの歩みが遅いのは織り込み済みだったので、ほぼ予定通りの時間ではあったが。
林道終点には昨日から残置されていたアウトバックがまだ停まっていた。エサオマン方面から縦走してくるのだろうか・・・。と思っていたら、カチポロから札内岳へ縦走中の札幌の医師が行方不明になっているらしい。
温泉とラーメン
下山後は川北温泉に行った。さすがに連休中とあって、いつになく込んでいた。飯は国道沿いに新装開店したラーメン屋に入ったが、ラーメンが出てくるまで20分以上も待たされた。味はともかく、アレでは半年も持たないだろう。日勝峠はいつにもまして酷い濃霧。21時前にようやく日高に到着して解散した。私もすぐに帰路に付いたが、二風谷で力つき、仮眠をとってから帰宅すると12時を過ぎていた。