豊似湖見物がてら今シーズン初の沢に行って来た。これが沢登りと認められるのならば・・・だが。
行程
装備
- 自転車
- ツオロミーブーツ
2008年05月17日(土)
前日は三石の道の駅で車中泊となった。寝ぼけながら様似を通過し、えりもの追分峠をめざす。
追分峠から肉牛牧場へ向かう脇道に進む。が、すぐに鍵のかかったゲートに進路を絶たれる。豊似岳登山口へは、肉牛牧場の構内を通過しなければならないが、この牧場は立ち入り禁止で、入場するにはえりも役場で鍵を借りなければならないらしい。知らなかった・・・・。
どうにか突破口がないかと周辺の林道を走り回るが、登山口まではたどり着けなかった。仕方がないのでアプローチを北面に変更しようと、黄金道路を通って豊似湖方面へ向かう。しかし、林道を突き進んでいくと、どこかで道を間違えたらしく、いつの間にやら山を超えて山の南側に出てしまっていた。
すっかりやる気をなくしてしまい、とりあえず楽古山荘へ行くことにした。楽古山荘に到着すると猛烈な睡魔におそわれ、そのまましばし眠りについた。
![ここで引き返す 小楽古西面直登沢[image/jpeg:111kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152175797.jpg)
![成長しすぎのギョウジャニンニク ギョウジャニンニク[image/jpeg:353kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152175798.jpg)
目が覚めてから気を取り直して、一応、山に向けて出発する。しかし、運転疲れのせいか、猛烈な頭痛がおそい、山に向かう気力を消失する。そのまま適当にメナシュンベツ川を散策することにした。小楽古に向かう沢は 700m くらいから雪渓に埋められていた。ギョウジャニンニクは大量にあったが、ちょっと成長しすぎだ。
適当に小屋に戻って沈殿する。
2008年05月18日(日)
時刻 | 天候 | 場所 | 行動 |
---|---|---|---|
07:05 | 霧 | ゲート | 出発 |
08:50 | 晴 | Co500 | 渓流靴 |
09:50 | Co775 | ブーツ | |
11:30 | 豊似岳 | ||
13:30 | 林道 | 下山 |
今日は気を取り直して、再び猿留川方面からアプローチしてみることにした。今度は林道を間違えずに進む。猿留川の奥に向かう林道は、豊似湖へ向かう林道との分岐、豊似橋の所でゲートとなっていた。今日は豊似岳に北西面から登り、北東面の沢を下ることにした。結局、この山行に至るまで、前日も合わせて200kmの無駄な走行であった。
![左の道を行く 記念沢林道[image/jpeg:111kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152175799.jpg)
豊似湖へ向かう林道を進み、北東面沢の出合に自転車を残置。戻ってゲート前に車を置いて出発した。猿留川林道を30分ほど歩き、記念沢林道を少し歩いてから沢に降りた。
豊似岳北西面沢
![ブル道が続く 北西面直登沢出合付近[image/jpeg:91kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152175800.jpg)
![伏流している Co350[image/jpeg:351kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152175801.jpg)
沢沿いには古いブル道が平行している。しばらくは沢靴に変えることなく、ブーツのまま進んだ。水量も少なく、渡渉も飛び石で問題なし。Co330 付近から沢は伏流し、分岐は不明瞭となる。
![ちょっとした小滝が続く Co560 クラック[image/jpeg:398kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152175802.jpg)
![雪渓の処理に手間取った Co650[image/jpeg:249kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152175803.jpg)
![消滅寸前の雪渓と滝 Co680[image/jpeg:305kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152175804.jpg)
Co470 を左股に入ると水が復活した。先に滝が見えたので渓流靴に履き替える。いくつかの滝が続くが、これと言って問題はない。ただ、シーズンはじめなのでやや動きが硬い。 Co560 のクラック状の滝は下段を左岸から巻き、上段を右岸から巻いた。小滝を過ぎていくと、ぼちぼち雪渓が出始める。 Co650 付近の滝は雪渓の処理にやや手間取った。また、雪渓がないとやや高巻きに時間がかかるかも知れない。
![一面のネギ畑 Co800[image/jpeg:419kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152175805.jpg)
Co700 を過ぎると沢はゴーロと雪渓の断続となる。岸にはギョウジャニンニクがわんさか生えている。わずかワンピッチで再び靴をブーツに換えて、ギョウジャニンニクを採りながら進むことにした。
周辺の斜面は一面のネギ畑だが、数が多すぎるのか、サイズは細く短い。食べ頃サイズの物だけ選んでいると、あまり量は採れなかった。薄い藪の尾根筋を適当に詰めるとピークやや西側の稜線に出た。
豊似岳北東面沢
![雪渓が続く Co800 雪渓[image/jpeg:341kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152175806.jpg)
下りは北東面の沢を使う。ピーク直下は濃密なハイマツに覆われている。登山道に沿って稜線を少し東に下りてから斜面に下る。上部は沢形が不明瞭で北西面よりも藪が濃い。こちらの沢は下り使うのが正解だろう。 100m ほど下ってようやく沢筋に出る。沢筋は雪渓に埋められていた。快適にグリセードで下っていく。 Co600 まで雪渓に埋められ、一気にグリセードで下った。雪渓の下はおそらくガレだろう。
![ガレの二股 Co590[image/jpeg:324kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152175807.jpg)
![連瀑もある Co530 連瀑[image/jpeg:291kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152175808.jpg)
ここからようやく水が出てくるが、水量は少なく岸をブーツのまま進む。途中ひとつだけ大きな滝が出てきたが、雪渓と藪を使ってブーツのまま下れた。その後は広い河原となって、古いブル道が平行している。更に砂防ダムが続いて出てきた。最後の大きな砂防ダムは左岸を巻くと、岸が高くなって沢に戻れないのでそのまま尾根筋を歩いていくと、直接林道に出た。
結局往復で渓流靴を履いたのは1ピッチだけで、なかなか沢登りとは言い難い山行だった。いずれの沢もこれと言った見所はなく、遡行価値は低い。なお、どうでもいい事だが、今回の沢は日高で100ルート目の遡行ルートとなった。