猿留川~豊似岳

ふ~ちゃん
目的
豊似岳北西面沢遡行
日程
2008年05月16日(金) - 18日(日)
山域
極南日高

豊似湖見物がてら今シーズン初のに行って来た。これが沢登りと認められるのならば・・・だが。

行程

2008-05-16
苫小牧~道の駅三石 C0
2008-05-17
豊似岳登山口(撤収)~猿留川林道(迷走)~楽古山荘メナシュンベツ川散策
2008-05-18
豊似岳北西面沢豊似岳豊似岳北東面沢

装備

2008年05月17日(土)

前日は三石の道の駅で車中泊となった。寝ぼけながら様似を通過し、えりもの追分峠をめざす。

追分峠から肉牛牧場へ向かう脇道に進む。が、すぐに鍵のかかったゲートに進路を絶たれる。豊似岳登山口へは、肉牛牧場の構内を通過しなければならないが、この牧場は立ち入り禁止で、入場するにはえりも役場で鍵を借りなければならないらしい。知らなかった・・・・。

どうにか突破口がないかと周辺の林道を走り回るが、登山口まではたどり着けなかった。仕方がないのでアプローチを北面に変更しようと、黄金道路を通って豊似湖方面へ向かう。しかし、林道を突き進んでいくと、どこかで道を間違えたらしく、いつの間にやら山を超えて山の南側に出てしまっていた。

すっかりやる気をなくしてしまい、とりあえず楽古山荘へ行くことにした。楽古山荘に到着すると猛烈な睡魔におそわれ、そのまましばし眠りについた。

小楽古西面直登沢[image/jpeg:111kB]
ここで引き返す
ギョウジャニンニク[image/jpeg:353kB]
成長しすぎのギョウジャニンニク

目が覚めてから気を取り直して、一応、山に向けて出発する。しかし、運転疲れのせいか、猛烈な頭痛がおそい、山に向かう気力を消失する。そのまま適当にメナシュンベツ川を散策することにした。小楽古に向かうは 700m くらいから雪渓に埋められていた。ギョウジャニンニクは大量にあったが、ちょっと成長しすぎだ。

適当に小屋に戻って沈殿する。

2008年05月18日(日)

タイムレコード
時刻天候場所行動
07:05ゲート出発
08:50Co500渓流靴
09:50Co775ブーツ
11:30豊似岳
13:30林道下山

今日は気を取り直して、再び猿留川方面からアプローチしてみることにした。今度は林道を間違えずに進む。猿留川の奥に向かう林道は、豊似湖へ向かう林道との分岐、豊似橋の所でゲートとなっていた。今日は豊似岳に北西面から登り、北東面のを下ることにした。結局、この山行に至るまで、前日も合わせて200kmの無駄な走行であった。

記念沢林道[image/jpeg:111kB]
左の道を行く

豊似湖へ向かう林道を進み、北東面出合に自転車を残置。戻ってゲート前に車を置いて出発した。猿留川林道を30分ほど歩き、記念沢林道を少し歩いてから沢に降りた。

豊似岳北西面沢

北西面直登沢出合付近[image/jpeg:91kB]
ブル道が続く
Co350[image/jpeg:351kB]
伏流している

沿いには古いブル道が平行している。しばらくは沢靴に変えることなく、ブーツのまま進んだ。水量も少なく、渡渉も飛び石で問題なし。Co330 付近から沢は伏流し、分岐は不明瞭となる。


Co560 クラック[image/jpeg:398kB]
ちょっとした小滝が続く
Co650[image/jpeg:249kB]
雪渓の処理に手間取った
Co680[image/jpeg:305kB]
消滅寸前の雪渓と滝

Co470 を左股に入ると水が復活した。先にが見えたので渓流靴に履き替える。いくつかのが続くが、これと言って問題はない。ただ、シーズンはじめなのでやや動きが硬い。 Co560 のクラック状の滝は下段を左岸から巻き、上段を右岸から巻いた。小滝を過ぎていくと、ぼちぼち雪渓が出始める。 Co650 付近の滝は雪渓の処理にやや手間取った。また、雪渓がないとやや高巻きに時間がかかるかも知れない。


Co800[image/jpeg:419kB]
一面のネギ畑

Co700 を過ぎるとゴーロ雪渓の断続となる。岸にはギョウジャニンニクがわんさか生えている。わずかワンピッチで再び靴をブーツに換えて、ギョウジャニンニクを採りながら進むことにした。

周辺の斜面は一面のネギ畑だが、数が多すぎるのか、サイズは細く短い。食べ頃サイズの物だけ選んでいると、あまり量は採れなかった。薄い藪の尾根筋を適当に詰めるとピークやや西側の稜線に出た。

豊似岳北東面沢

Co800 雪渓[image/jpeg:341kB]
雪渓が続く

下りは北東面のを使う。ピーク直下は濃密なハイマツに覆われている。登山道に沿って稜線を少し東に下りてから斜面に下る。上部は沢形が不明瞭で北西面よりも藪が濃い。こちらの沢は下り使うのが正解だろう。 100m ほど下ってようやく沢筋に出る。沢筋は雪渓に埋められていた。快適にグリセードで下っていく。 Co600 まで雪渓に埋められ、一気にグリセードで下った。雪渓の下はおそらくガレだろう。


Co590[image/jpeg:324kB]
ガレの二股
Co530 連瀑[image/jpeg:291kB]
連瀑もある

ここからようやく水が出てくるが、水量は少なく岸をブーツのまま進む。途中ひとつだけ大きなが出てきたが、雪渓と藪を使ってブーツのまま下れた。その後は広い河原となって、古いブル道が平行している。更に砂防ダムが続いて出てきた。最後の大きな砂防ダムは左岸を巻くと、岸が高くなってに戻れないのでそのまま尾根筋を歩いていくと、直接林道に出た。

結局往復で渓流靴を履いたのは1ピッチだけで、なかなか登りとは言い難い山行だった。いずれの沢もこれと言った見所はなく、遡行価値は低い。なお、どうでもいい事だが、今回の沢は日高で100ルート目の遡行ルートとなった。

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