十勝連峰リベンジ山行

ふ~ちゃん
目的
リーダー養成 富良野岳~十勝岳縦走
日程
1992年10月15日(木) - 17日(土)
山域
十勝連峰

ゴールデンウィークに不慮の事故(?)で、登ることなくあえなく撤退した十勝連峰。去年に引き続いて、利尻パーティに1年生がカッパがれたために、ジジィパーティになってしまったが、そのおかげで気楽な山行となった。

行程

1992-10-15
室蘭~吹上温泉 C0
1992-10-16
C0~十勝岳温泉~富良野岳上ホロカメットク山~上ホロ避難小屋 C1
1992-10-17
C1~十勝岳~吹上温泉 下山

メンバー

C.L
ふ~ちゃん
S.L
おやぶん
M
よねP

1992年10月15日(木) アプローチ

タイムレコード
時刻場所行動
17:10部室出発
22:30吹上温泉C0

今回もまた、米谷さんの黒ミラに揺られ、目的地へと向かう。前回(夕張岳)で事故ったため、シャフトの調子が悪いとかで、安全運転で行く。

途中、山部を通ることに気づく。山部駅では一足先に出発した芦別パーティの後藤さんと井口さんがC0をしているはずである。ついでだからちょっと寄ってみようと言うことになった。駅にはまだ2人は来ていなかった。どうやらあと20分後の汽車で来るらしい。それくらいなら待とうかとも思ったが、待っていてもどうということもないので、「MITWVザック置き場」という訳の分からないメッセージを残し、再び出発した。

上富良野から、十勝岳温泉までの道は途中、工事中で砂利が敷いてあった。シャフトに石が入るとやばいので、慎重に進む。が、重たくなった車で、十勝岳温泉への急坂をのちんたらと登ろうとすると、止りそうになる。なんとか米谷さんのドライビングテクニック(?)で乗り切って、吹上温泉C0。

1992年10月16日(金) 1日目

タイムレコード
時刻場所行動
06:00起床
07:15出発
08:20十勝岳温泉
10:50富良野岳
12:50三峰山
13:45上ホロカメットク山
14:10上ホロ小屋C1

朝起きると、霜が降りていた。さすがにこの時期になると朝は寒い。冬を感じる。出発の準備をしていると、ヒュッテの管理人が出てきた。ここから十勝岳温泉までの道を聞くと、なんと、廃道になっているという。仕方がないので、アスファルトの自動車道を通って十勝岳温泉まで行くことにする。

吹上温泉から少し行ったところにある駐車場が、露天風呂の入口だということが判明する。後に、「北の国から」で宮りえが入浴して、あまりにも有名になるあの風呂である。道路から美瑛富士美瑛岳が見える。とても良い天気だ。もうしばらく行くと、富良野岳も見えてきた。かっこいい。~岳という名がいかにもふさわしい山だ。それにしても、分かり切ったことながら、登山靴でアスファルトの道を歩くのはつらい。

うつむきながら歩いていて、ふと、荷物だけ十勝岳温泉まで運ぶという手があったことに気づく。が、これも訓練の一環だと思ってあきらめることにする。十勝岳温泉には思ったより早く着いた。登山者名簿に名前を書き、ようやく登山道へとはいる。少し行くと、さすがに活火山地帯らしく、殺伐とした風景が広がっていた。しばらく行くと、川の音が聞こえてきた。水がとれそうである。ところが、その川の水の色を見ると、なんと灰色に濁っているではないか。「ゲゲッ、どうしよう」一瞬、マジで考え込むが、稜線の上の方を見ると、雪が結構着いているようなので、気にせず進むことにする。ところが、もうちょっと行くと、地図上に水線の入っていないに、水が流れていて、その水は飲めるようだったので、そこで水を取ることにする。(メンバーには内緒だが、内心ちょっとほっとする。)

「何だ、アレ。」そこで休憩している時、米谷さんが上ホロへ続くD尾根の上に人影を見つける。「結構いるね。」気になったので、双眼鏡で除いてみる。なにやら、皆同じような色の服を着ている。制服?灰色?・・・!「自衛隊だ!」そういえば、十勝岳温泉の駐車場に自衛隊の車がいくつかおいてあったっけ。「スゲー、あれ50にんぐらい居るじゃん。」「あれにあってもやっぱり、『こんにちは』とか言うのかな。」「言わなくてもいいんじゃん?」ただでさえ、山の上で人に会うと気が滅入るのに、あんなに大量の、しかも自衛隊のあんちゃんどもとすれ違うなんて考えただけでぐったりする。そんな不安を抱きつつ、富良野岳へ向けて歩いていると、自衛隊演習林の方から大砲の音が聞こえてきた。

「あっ」っという間に富良野岳に着いた。今日は風もなくて、とても良い気持ちだ。山越さんにもらったリンゴをかじり、お茶を沸かす。その後、おやぶんが前から気にしていた富良野坂を見に行った。広く、まっすぐな斜面だ。ぱっと実にはそれほどでもないが、確かに一気に下っているので、休む暇はなさそうだ。予定よりかなり早く着いたので、少し遊んでいく。私は例によってハイマツの上に寝ころぶ。他の2人はなにやら、こっちは天場だ、こっちはウン場だと騒いでいた。出発する頃になって、少し雲が出てきた。「やばいな。」雲が止る事を願ったが、そうは問屋が卸さなかった。

三峰山は確かに3つ峰があった。それにしても、この時出てきた行動食の羊羹はつらかった。「ボンジャーカンヨー」である。どうでも良いが、このころ私はいわゆる「ギョーカイ用語」にハマっていた。話を元に戻そう。とにかくデカい。普段食う羊羹の3倍はある。「くえねぇーって、こんなの。小谷部、水出して。」「やだ。」「うるせー!水出せえ#リダー命令だ!!」渋々おやぶんの出した水でなんとか流し込んだ。

上ホロに着く頃にはものすごい風で、ガスの中だった。ガスで上ホロ小屋を見失うのが怖かったので、ツェルトを被って、ガスが晴れるのを待つことにする。しかし、どうも天気は悪くなる一方だったので、コンパスを切って行くことにする。ところが、少し下ったところで、上ホロ小屋が目に入ってきた。「あんなにすぐ近くなのに、本当に見失うのかなぁ?」といいながらものの10分で小屋に到着した。

この小屋は以前から、2階にお化けが出ると言われていたので、1階に泊まることにする。相変わらず、おやぶんは恐がり屋さんだったので、2人で「マークー出るぞ、ケバオーも出るぞ。」などと言ってからかっていた。外はものすごいガスがかかってきた。天気図を見ると、明日はどうやら荒れるらしい。

その夜は食料がたくさんあった。と言うよりも、ありすぎた。いわしたさんにもらったサツマイモが決定的だった。私は夕食を食べきれずに、半死半生状態となっていた。その夜、風が一晩中吹き続けた。

1992年10月17日(土) 2日目

タイムレコード
時刻場所行動
04:30起床
05:45出発
06:30十勝岳
08:10十勝岳避難小屋
09:30吹上温泉下山

朝、天気が良ければ3時頃に起きて出発しようと考えていたが、ずっと風が強かったので、予定通りに起きる。外に出ると、星が出ていたので出発することにする。ところが、出発する頃になると、あっという間に雲が尾根の向こう側から現れて空を覆ってしまった。

尾根に上がると、ものすごい風だった。とばされそうなので、ピッケルを突いていく。毛手袋とミトンとオーバーズボンともちろんヤッケがなければやっていられなかった。目出帽も欲しいところだった。あんまり酷いので、米谷さんが「停滞にするか。」と言ってくれたが、私は、どうも、明日も天気は回復しないだろうと判断して、十勝岳からエスケープすることにしてしまう。今思えばおとなしく停滞しておけば良かった。十勝岳には思ったよりも早く着いた。風の弱い十勝側に逃げ、ツェルトを被る。今日はまったくはずれの日である。

ピークより少し降りていくと、斜面が凍り付いていて、ツルツルになっていたので、いったんピークに引き返してアイゼンをつける。登山道上のポールを目印にして、ガシガシと下っていく。足跡もかなりたくさんついている。どうやら昨日見た自衛隊の大群はここから降りたようだ。その足跡について進んでいく。尾根から降りると、いわゆるグランドコースという名の通り、なにもない広い地面が広がっているので、3人横に広がって目印を探しながら行く。十勝岳避難小屋が近づいてくると、ガスが切れて下界が見え始める。

避難小屋でくつろいでいると、数人のおじさんとおばさんがやってきた。これから十勝岳に登るという。やめとけばいいのにと思いつつ、 E.P も持ってきているらしいので、あえて止めはしなかった。そのおじさん達はそれほど気にはならなかったが、その後、そのおじさん達について行っていったジーンズとスニーカーのにぃちゃんはちょっと気になった。ニュースになっていないということは、きっと無事に下山したのだろうが、ああいうのは何というか、精神衛生上、迷惑だ。

それはさておき、吹上温泉に到着。腹が減ったので、「ボンジャージーセーソー」を食って温泉に行くことにする。おやぶんが是非にと言うので、下の露天風呂にはいることにする。温泉にはジジィババァがしこたま居た。まさに露天風呂という感じだったが、個人的には十勝岳温泉や五色温泉(当時)の方が好きだ。ちなみに、ここの温泉は無料である。

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