- 目的
- 音江山滑降
- 日程
- 2007年03月18日(日)
- 山域
- イルムケップ山塊
先日大荒れで集合できなかった音江山へリベンジすることとなった。
少佐と一緒に音江山に行って来た。今日も天気はあまり良くないようだが、前回ほどの大荒れではない。今日、少佐は車が使えないらしく、電車移動だそうだ。と言うわけで今日の待ち合わせは深川駅。ちょうど3時間で深川駅に到着。タイミング良く、少佐が出てくる。少佐もちょうど電車が到着したところだったらしい。道の駅で食料と飲み物を買い込み、登山口へ向かう。
![林道を進む 林道を進む[image/jpeg:145kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152175175.jpg)
登山口にはワゴンが1台止まっていた。気温が高く、ベタベタの雪が降り続いているので、アルパインジャケットではなく、雨具を来て出発する。先行者がラッセルしてくれたので、林道はスイスイ進む。
沖里河温泉の手前から、登山道沿いに尾根に取り付く。雪質はひどい状態だと聞いていたが、今週の大雪でかなり回復したようである。尾根に登り切ると先行のおじさんとおばさんに追いつく。軽く挨拶して先に進む。予定のコルより少し手前に出たので、少し尾根沿いに進み、コルから標高を変えずにトラバースして行く。
沢に降りたところで、対岸に渡って左岸の尾根を登るのかと思ったら、少佐がもっと右岸を詰めて、ピーク直下の尾根筋を登るという。地形図を見たところ、なんかものすごく怪しげな地形だが、今回私は地形図も持っていないし、ガイドも読んでいないので、少佐の指示に従うことにする。
おじさんパーティと抜きつ抜かれつしつつ、予定ルートの取り付き点付近に到着する。 Co480 から尾根に取り付く。なんだか、オープンな斜面が多いし、ものすごくイヤな感じがする。今回はビーコンを持ってきていないので、あまり変な斜面には入り込みたくないのだが。
上に進むと、案の定ものすごい急斜面にはまりこんでいく。疎林の急斜面をごまかしごまかし進んでいくが、 Co600 付近は右も左も今にも崩れ落ちそうな急斜面で、上には雪庇が張り出している。雪庇の下部から、尾根筋をめがけて右側の急斜面をトラバースしていくが、足下がギシギシとイヤな沈み方をする。これ以上スキーで斜面を切るのは危険と判断して、仕方なくスキーを脱いでツボ足で直登する。
![雪柱がばっさり 雪柱がばっさり[image/jpeg:139kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152175176.jpg)
やや傾斜が緩くなった、危険の少なそうなところで斜面を掘ってハンドテストをしてみる。やや雪柱が大きめであるが、 60-70cm 位の深さのところで、ほとんど手首だけでずるっと滑り落ちる。今までテストしてきた中でも結構やばいレベルにある。帰りにここを通るとしても、スキーは脱いで降りた方が良さそうだな。ちなみにおじさんたちは左側の斜面から、雪庇の脇をサクッと登り切っていた。
その先の尾根上は緩斜面で、サクッとピークに到着。当然おじさんたちが先着している。彼らは、はまなす山岳会という会に所属しているらしい。あまり聞いたことないなぁ。おじさんたちは先に降りていき、登ったルートをそのまま行ったようだが、我々は雪崩が怖いので、一本西側の尾根を降りることにする。
Co750 から左の尾根に進む。この尾根は Co700 付近までは疎林だが、その先は幼木のものすごい密林になっている。このブッシュ帯を突破するのはかなり骨が折れそうなので、ここからから谷に降りて、左にトラバースして尾根筋に出る。雪質は抜群。植生も適度で、斜度もそこそこで快適。あっという間に谷に降りる。
そこからは登りのトレースを使ってスイスイとジェットコースター。特に登り返しもなく、乗り越し点のコルに到着。そこから最後の斜面を楽しんで林道に到着。さすがにここまで降りてくると、雪は重たく、ジェットコースターというわけには行かないが、たいした労せずに駐車ポイントに到着した。
降りてから、少佐の持ってきていた雪山ガイドを見て確認したら、どうやら、降りてきたルートが正しい登高ルートのようだ。まぁ、やっぱり人任せではなくて、ちゃんと自分で地形図もって読図しないとだめだね。少佐を駅まで送り届け、美唄でラーメンを食べて帰ってきた。山よりも運転の方が数倍疲れた。近隣の人なら適度なワンデイルートだけど、やっぱり苫小牧からわざわざ行って滑るにはちょっと物足りないかなぁ。