安政火口周辺の稜線をワンデイハイク

ふ~ちゃん
目的
上ホロカメットク山周遊
日程
2016年12月14日(水)
山域
十勝連峰

十勝岳温泉を起点に、安政火口を取り巻く稜線を一周してきた。北海道の山と谷のD尾根の記述は色々と意味不明な部分があるわけで、新とか旧とかDZとかそんなのないとか色々意見があるけれど、どこかが間違えているのは間違いないようで、まあそんな感じ。

行程

2016年12月14日(水)

2016-12-19 上ホロカメットク山
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[1712]

翁公園前から十勝岳温泉までの登りは FF では厳しいのは確かだが、1人で搭乗する分には何の問題もない。昨日は翁温泉にプリウスが一台取り残されていたが、フェンダーに雪が隙間なく詰まっており、そりゃ登らないわねと。

そんな話はともかく、登山口からすぐに左に進み、 P1322 の西側を通って、岩場の切れ目から崖尾根に取付く。周りは全部崖なので、スキーで上がるにはワンポイントしかない。

Co1500 を越えると稜線上はクラストしてきて、左側をトラバースしたりしていくがそれでも面倒なので適当にアイゼンに換えてスキーを担ぐ。

三段山を通過すると、一部ナイフリッジっぽくなっていたりする。やはり残雪期とは様子が違う。岩場の下降も雪の付き方が悪くてけっこう恐い。ビクビクしながらバックステップで下る。

NコルからOP尾根上へは特に問題なし。稜線上はまさにナイフリッジ。ピッケルを深く突き刺しながらまたぎながら通過。恐いって。大砲岩付近の地形はどうって事ないが、だんだん風が強くなり、主稜に出た途端にものすごい突風で吹き飛ばされそうになる。しかも、3方の谷から風が駆け上がってきて、渦を巻いている感じで逃げ場がない。ここはいつもこんな風が吹いているか?そりゃ、事故も起こるって。

何とか這いつくばりながら避難小屋まで行くが、小屋周辺の風もすさまじく、入口に近づけない。一瞬の隙を突いて中に逃げ込む。

しばし小屋内で風止み待ち。といってもいつまでも待っていられないので適当に出発。上ホロ山頂付近はさほどの風でもなく、難なく通過。上富良野岳からD尾根へと下る。

その途中、ギアをぶら下げた単独のお姉さんとすれ違う。こちらは八手岩の横からスキーを付けて南側の斜面を滑る。滑ると言ってもガリガリのクラストなのでずっと斜滑降。化物岩の下部に入るとそこそこの雪質だが、瞬間に終わり。

谷への下りは夏道沿い。いわゆる新DZと言われている所らしいけど、新とかないしとか新Dポイントとか新Zポイントとかないしとかいろんな意見があるけど、登山上の地点とか結局登山者が勝手に付けて定着したりするのは常なので色々アレ。そんでもって、このルートの不条理さというか何というか、マジでこんな所普通に使ってるの?マジ?って、色々探したが、厳冬期にここを使ってる記録って無いんだよね。で、さっきのお姉さんはいわゆる旧DZ=下降尾根とか言われるらしい所を下ってきて、実際の所、使われてるのはこっちなんじゃないの。てな分けで、山谷の記述は2重3重に色々アレなわけで。

で、何が言いたいかって言うと、D尾根へのルートは登攀ヤと縦走ヤでは求める物が違って、前者は下降尾根、後者は温泉スロープが有用だけど、山谷に書かれている夏道沿いのルートは誰にも特が無いんじゃないかな。強いて使うなら、残雪期のトレッカーくらいでしょ。

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