- 目的
- 上ホロカメットク山~境山縦走
- 日程
- 2014年05月07日(水) - 08日(木)
- 山域
- 十勝連峰
十勝連峰の内、なかなか登頂する機会に恵まれなかった境山をメインに十勝連峰の縦走へ出かけた。余裕があれば富良野岳からオプタテシケまで踏もうともくろんだが、強い風と視界不良で断念した。
行程
2014年05月06日(火)
中富良野のベストムで買い出しをして吹上温泉を目指す。途中から雪がちらつき、道路が白くなってきた。既に夏タイヤに買えてきてしまったのでちょっとドキドキする。白銀荘の駐車場は車中泊をすると500円いただきますという世知辛さなので、吹上露天の駐車場に車中泊することにする。雪は結構しんしんと降り続け、明日動けるかどうか若干の不安が残る。
2014年05月07日(水)
時刻 | 天候 | 場所 | 行動 |
---|---|---|---|
05:00 | 起床 | ||
07:00 | 晴 | 出発 | |
09:50 | 三段山 | ||
11:30 | 霧 | 上ホロ避難小屋 | C1 |
陽が上がり、道路の雪も溶け始めたので慎重に車を動かし白銀荘に移動する。連休も終わったので車の数は少ない。天気は快晴だが、午後には悪化の予報。
白銀荘を出て三段山を目指す。雪が降ったのでトレースはない。天気が良いので久々に三段目を超える。傾斜が増してきたのでアイゼンをつける。3ピッチで三段山に到着。
OP尾根へ向かう。コルへの下りの岩場はバックステップで下る。結構急でビビる。OP尾根への登も思っていたよりも急だ。真冬だと雪崩が起きないのかな?稜線に出てしまうと同って事はなく、さくっと主稜線へ。大砲岩とは一体何なのかよく分からん。
昨年末に遭難事故のあった場所は、案の定南西斜面に少し下れば平らな場所が見えるが、おそらく一寸先も見えない吹雪の中では風下の斜面に下ろうという判断は難しかろう。とは言え、この吹きっ晒しの尾根にビバークするのはもちろん得策ではなかったろう。
事故現場から小屋まではほんの20分。厳冬期の悪天かではもうすこしかかるだろうが本当に目と鼻の先だ。あわよくば今日の内に境山か富良野岳にでもアタックしようと思っていたが、小屋に到着すると周囲は濃い霧に包まれ、ほぼ視界がなくなってしまった。今日はここで終了することにする。
上ホロ小屋は相変わらずクッソ寒い。小屋の中より外の方が気温は高いが、それなりに風が強いので2階にテントを張って過ごすことにする。
小屋の入口には意味不明の非常に頭の悪い張り紙がされていた。一体この人は何が言いたいのか。
2014年05月08日(木)
時刻 | 天候 | 場所 | 行動 |
---|---|---|---|
04:00 | 起床 | ||
05:10 | 晴 | 出発 | |
05:30 | 上ホロカメットク山 | ||
06:40 | 境山 | ||
07:50 | 上ホロ小屋 | 回収 | |
09:40 | 霧 | 十勝岳 | |
10:45 | 曇 | 十勝岳避難小屋 | |
12:30 | 白銀荘 | 下山 |
今日も朝は良い天気だ。しかし、今日も天気は悪化の方向なので急ぐ事とする。
不要な荷物はとりあえず小屋に残置し、アタック装備で出発する。いったん上ホロにタッチしてから境山に向かう。雪は少なく、ところどころハイマツも出ている。境山へは思った以上に難所もなくサックと山頂に到着する。十勝連峰の中でももっとも登頂しにくく、もっともどうでも良い境山に初登頂を果たす。ま、どうでも良いです。
さっさと境山から引き返し、小屋で残置を回収していると、またしてもガスってきて視界がほぼ無くなってしまった。
稜線上は真っ白で何も見えない。久々にコンパスワークがさえる。今日は美瑛岳を目指し、美瑛小屋に泊まるつもりだったが、風も強く、稜線上を歩くだけでも結構一苦労なので十勝岳からエスケープすることにした。
グラウンドコースに出るとようやく風も治まり始め、視界も出てきてほっと一息つく。十勝岳避難小屋からはスキーヤーが何人か登ってくるのが見える。
新築された避難小屋は相変わらず水もトイレもなく、やはり宿泊向きではない。快適に泊まれそうなら今日はここに泊まるのも良いと思っていたが、さくっと下山することにして白銀荘を目指した。