- 目的
- 冬合宿 ニセコ連峰縦走
- 日程
- 2012年12月28日(金) - 30日(日)
- 山域
- ニセコ連峰
本当は前回の喜茂別からすぐに入山する予定だったが、ササオが急にバイトが入ってどうしても外せないとかなんとかいうもんだから、結局一日置いて出かけることになった。初日は風が強いものの、冬のニセコとしてはこの上ない晴天に恵まれたが、二日目は猛烈な地吹雪で天場から下山するのが精一杯だった。
行程
メンバー
2012年12月28日(金)
大佐が自分のジルブレッタのほかに、新しくエボリューションライトとかいうビンディングを買ってくれたので、それをつけるための板と三好の靴を届けるために今回もご実家に立ち寄った。変な時間帯にお邪魔すると、食事だの何だのとご迷惑をおかけすることになると思い、できるだけ早く出かけたかったが、ササオとアスカが部室に来たのが昼近くで、なんだかんだで大佐のご実家についたのは結局夕方になってしまった。この日はチセヌプリスキー場の駐車場に C0 するつもりだったが、案の定夕食の鍋をご馳走になった上、そのまま泊めてもらうことになってしまった。
2012年12月29日(土)
前日宣言した通り、ご家族がお休みなっているうちにこっそりと抜け出して出かける。
チセヌプリスキー場に車を停め、隣のトイレで装備を整え出発の準備をする。おそらく大佐宅に泊まらなかったらこの中で寝ることになっていただろう。
準備をしているうちに日が昇り、明るくなってきた。天気はいいが、風がちょっと強い。五色温泉への分岐まで道沿いに進み、ニトのゲートより入山する。道が左に曲がってすぐの橋の先から道沿いを外れ、コンパスを切ってニトヌプリの麓をトラバースして直接 832 峠を目指す。そこからチセヌプリの北面のコンタライン 900m 付近をトラバースして長沼を目指す。
北尾根を回り込んだあたりで、標高差 100m 弱を試走して下部の窪地に降りる。高校時代からバックカントリーをかじっていたアスカは大きな荷物を背負っていても颯爽と滑走していった。ほとんどスキー経験のないササオは・・・まあ、こんなもんだろう。
長沼が近づくと、シャクナゲ岳北峰から長沼に向けて東斜面を滑り降りるバックカントリーの人たちが見えた。しばらく見学してから長沼に降りる。
長沼のほとりに天場を設営し、アタック装備に変えてシャクナゲ岳にアタックする。さっきまで元気だったアスカが妙にペースが遅い。どうやら、前半頑張りすぎてシャリバテを起こしてしまったらしい。
シャクナゲ岳本峰は基部からウィンドパックされており、ササオは到底滑って降りてこられそうにないので、シーデポさせてツボで登らせる。アスカは問題ないだろう。このころ大佐は笹本さんとともにチセヌプリから我々を観察していたらしい。
ピークにタッチしたら記念撮影をしてさっさと下る。アスカは危なげなく滑降。コルからは北峰に登りかえして、先ほどのバックカントリーの人たちと同じところを滑る。ササオはコルから直接下らせる。
雪質はまあまあ。一気に長沼まで下り、現役二人を観察する。アスカは意外と苦戦し、転びまくっている。どうやら、体力の限界で滑るどころではなかったらしい。ササオは斜滑降斜滑降の繰り返しで何とか降りてきた。
ちょっとだけビーコンの捜索練習をして本日の行程終了。
2012年12月30日(日)
いきなり寝坊した。5時起きの予定が6時半。アラームが鳴ったのか鳴らなかったのかわからない。もしかしたら時計の電池が死にかけなのかもしれない。っていうか、オレが起きなくてもおまえらちゃんと起きやがれ、現役ども。
大急ぎで片付けて出発するが、昨日の天気はどこへやら、外は荒れ模様だ。コルが近づくとほぼ視界はゼロ。当然、昨日のトレースも地吹雪ですべて消えている。足下の斜面の角度だけで現在地を判断し、コンパスのみを頼りに進む。
今日はチセヌプリ、ニトヌプリにアタック予定だったが、この風では全く行く気がしない。というか、スキー場にたどり着くだけで精いっぱいだ。
アスカのシールが途中ではがれたりしてちょっと手間取ったが、ぴったりリフトの降り場に到着。後でアスカの持っていた GPS ロガーのトレースと比べてみたが、ほぼ想定通りのルートをたどっていた。相変わらずオレ天才。
スキー場に出ても吹雪は相変わらず、時折視界がなくなる中、ササオにスキーを教えながら下る。しかし、良くこんな天気の中リフトを動かしているもんだ。スキー場を半分くらい降りたところでササオを放って先に下る。
ササオはゲレンデだというのに、ちょっと心配になるくらいの時間をかけてようやく降りてきた。山中だともうちょっと頑張ってくれないと、先が思いやられるなあ。
時間はちょっと早いが、天気があまりにも悪いので、さっさと切り上げて五色温泉に向かった。ニトの丁字路には大佐と笹本さんの車が駐車されていた。