年末はいつものようにOB会に参加した。今年はK2の報告がてらにやってきたおやぶんと行動をともにした。年末は低気圧の通過が相次いだので積雪の状態を心配したが、まずまずの雪質でスキーを楽しめた。
2009年12月30日(水) 目国内岳新見の沢ルート往復
- 目的
- 目国内岳新見の沢ルート往復
- 日程
- 2009年12月30日(水)
- 山域
- ニセコ連峰
メンバー
- ふ~ちゃん
- おやぶん
時刻 | 天候 | 場所 | 行動 |
---|---|---|---|
08:15 | 新見温泉 | 出発 | |
10:45 | 目国内岳 | ||
12:00 | 新見温泉 | 下山 |
前日はおやぶんがカーフェリーで苫小牧までやってきて、我が家に一泊した。現役やとーのさんと連絡を取って直前までルートを検討していたが、なんだかんだでおやぶんと二人きりになったので、おやぶんの行ったことのないルートに行くことにした。
目国内岳は数年前におやぶんと少佐の三人で行こうとしたものの、猛吹雪に阻まれて新見温泉にもたどり着けずに引き返した思い出がある。私と少佐はそれ以前に二人で行ったことがあるものの、おやぶんは冬の目国内岳ははじめてとなる。雪はちらちらと降っているが、かつての猛吹雪を思うといい天気だと言っていいだろう。新見温泉への狭い道を登る途中でも何台かの車がすれ違う。新見温泉に宿泊してスキー場へと向かう車だろうか。
新見温泉ホテルの前に駐車させてもらう。何台かの車が停まっているが、新しいトレースは出来ていない。みな登山客ではなく、温泉の宿泊客なのだろう。準備をしていると、ゲートまでやってきてすぐに引き返していく車があった。ここが通行止めだと言うことを知らずにやってきたのだろうか。
道には前日のものと思われるトレースがついていた。ありがたく使わせてもらう。今回はスノーブリッヂが出来ていれば新見の沢ルート、そうでなければ峠ルートを進む。沢ルートへの分岐へ到着すると、前日のトレースは沢ルートへと降りていた。峠ルートへはトレースが残っていなかったのでどうやら沢ルートが使えそうである。トレースに従って沢へ降りる。
![新見ノ沢のスノーブリッヂを渡る 渡渉[image/jpeg:78kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152176457.jpg)
雪はまだ決して多くはなく、スノーブリッヂは少々微妙だ。しかし、先行者が渡っているので、我々も慎重に渡渉する。帰りのために念のためと承知点にデポを打っておく。
![ボーダーの残したトレースを使って登高する ラッセル[image/jpeg:120kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152176458.jpg)
その後もトレースを使わせてもらい高度を上げる。しかし、このトレースどうやらボーダーのスノーシューらしく、急斜面は登りにくい。寒いと思ってジオラインのシャツを着てきたが、早速汗をかき始めた。おやぶんはファイントラックの製品ばかり3枚も4枚も重ね着している。なにやら、モニター募集に当たったらしく、レポートを書くために細かくメモを書いている。
![ホワイトアウトの中目国内岳へ 目国内岳岩峰[image/jpeg:41kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152176459.jpg)
今日は決して晴天とは言えないが、この時期のニセコとしてはいい天気の方だ。振り返るとシャクナゲ岳が見える。ボーダーのトレースは P862 の手前で引き返していた。わざわざこの斜面を滑るためだけにここまで来るなんてご苦労なことで。我々は「山や」なのできちんとピークをめざす。
途中まではピークが見えていたが、サングラスに曇り止めを塗っているすきに雲に覆われてしまった。ピークが近づくにつれて周囲は白くなり、コンパスと勘だけをたよりにピークをめざす。斜面からクラストした尾根筋に上がってしばらく進むと白い中に岩塔が見えた。
![ホワイトアウトの中ひっくり返っているおやぶん ホワイトアウト[image/jpeg:31kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152176460.jpg)
岩塔の陰で風を避けて休憩。岩塔に上がると、雲の切れ目に日本海や羊蹄山が見えた。風が強いので長居はせずにさっさと下ることにする。シールをはずして、コンパスを切って下降を開始する。前回同様ピーク直下は白一色となって、雪面の凹凸も解らない。ふと振り返ると、おやぶんが平衡感覚を失ってひっくり返っていた。
![目国内岳を滑る 目国内岳[image/jpeg:136kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152176453.jpg)
ルートをはずさないように慎重に少し下ると、上りのトレースを発見。 P862 までは緩斜面なのでトレースを使いながら滑走する。ここから先はトレースから離れすぎないように自由に滑る。この斜面はチセやニトほどの急斜面ではなく、適度な傾斜で抜群の雪質だ。はねる雪面を楽しみ、あっという間に新見ノ沢へ到着。一端シールを貼り直して道へ上がった。
さあ温泉に入ろうと、車を置かせてもらった新見温泉ホテルへ入ると、清掃中で入浴出来ないとのこと。あれ、そういえば、前回も・・・。仕方がないのでもう一見の新見本館の方へ入浴し、五色温泉へ向かった。
2009年12月31日(木) ニトヌプリ雪原ルート往復
- 目的
- ニトヌプリ雪原ルートト往復
- 日程
- 2009年12月31日(木)
- 山域
- ニセコ連峰
メンバー
- ふ~ちゃん
- おやぶん
- 笹尾
時刻 | 天候 | 場所 | 行動 |
---|---|---|---|
09:30 | 五色温泉 | 出発 | |
11:45 | 引き返し | ||
12:45 | 下山 |
せっかくOB会に来たのだから、現役をつれて山に行こうと思ったのだが、どうにも現役はつきあいが悪い。いずれにしても登山靴がないので、私とおやぶんのプラブーを貸して田之岡と笹尾を連れて行こうとしたが、田之岡がどうしてもゲレンデへボードへ行くというので、どちらにしても足手まといとなる一年生の笹尾を引き受けることにした。おやぶんはおそらくOBだけできちんとしたルートへ行きたかったのだろうが、今日はどちらにしても上に上がれば天気は悪いだろう。
笹尾は関西出身でスキーの経験はほとんど無い。と言うわけで、スキーは出来なくてもとりあえず距離だけ稼いで歩いた気になるニトヌプリの雪原ルートへ行くことにした。まずは笹尾のスキーを準備する。前日にゲレンデで遊んだら、三浦のスキーが壊れてしまったと言っていたが、実は、ジルブレッタの安全装置が利いて後の金具が外れていただけだった。
![アンテナ尾根を登る新人笹尾とベテランおやぶん アンテナ尾根[image/jpeg:192kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152176456.jpg)
いつものように玄関先でスキーを着け、温泉を覗きながらアンテナ尾根に取り付く。最近は恒例行事のようになってしまった、現役にシールワークと切り返しを教えながらの登行だ。正直これくらいのことは自分たちだけで練習して置いてほしいのだが。
![雪原を歩く 雪原[image/jpeg:43kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152176454.jpg)
台地に上がった所でおやぶんは一端斜面を滑って、後から追いかけるとのこと。このペースでちんたら歩いているのがよっぽど嫌になったんだろう。雪原を通過し、イワオの南西尾根を越えて少し滑る練習をしようとシールをはずしていると、おやぶんが追いついてきた。
初心者が山スキーで最も速く斜面を下る極意は、斜滑降とキックターンを繰り返すことだ。シュテムターンとか、パラレルターンとか、ゲレンデでもまともに出来ないヤツが、山の中でしかも、登山靴で出来るわけがないのだ。と言うわけで、とりあえず斜めに滑ってキックターンで向きを変えて降りて行けと指示をする。笹尾は陸上部の経験があり、運動神経は悪くないので何度かスパルタで教えればものになるだろう。
斜面を下り終え、コルでシールを貼り直していると、風が強くなり始め、さてどうしようかと話していると、突然ドカンと大きな音が聞こえた。どうやら雷のようだ。ニトヌプリはまだ遠いので、ここで引き返すことにした。
![フリコ沢でひっくり返る笹尾 フリコ沢[image/jpeg:121kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152176461.jpg)
フリコ沢についた所でおやぶんには先に行かせる。笹尾には斜面全体を使って切り返しながら滑るように指示。なかなか先に進まないが、今までいろんな後輩にスキーを教えてきて慣れている。もっと酷いヤツも居たのでマシな方だ。
![もうちょっとで下山 下山[image/jpeg:54kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152176462.jpg)
ようやく私が軽く一滑りすると、おやぶんが登り返してきた。フリコ沢の雪質はやや重いが、いつもに比べればまあまあといえるだろう。下部は深くてあまりスピードが出ない。笹尾はもっと苦労すると思っていたが、案外すんなりと下山した。
2010年01月01日(金) ニトヌプリ南西斜面滑降
- 目的
- ニトヌプリ南西斜面滑降
- 日程
- 2010年01月01日(金)
- 山域
- ニセコ連峰
メンバー
- ふ~ちゃん
- おやぶん
- 少佐
- とーの
- あめ
時刻 | 天候 | 場所 | 行動 |
---|---|---|---|
10:30 | 出発 | ||
12:05 | 台地 | ||
12:30 | 下山 |
今日も天気は悪い。私とおやぶんは日高へ移動するなどの兼ね合いからあまり時間のかかる所へは行けない。と言うわけで、手っ取り早くチセヌプリへ行こうと言うことになった。しかし、案の定車を掘り起こすのに時間がかかってしまった。
何とか車を掘り起こし、チセヌプリスキー場へ向かったが、リフトが動いていなかった。隣の車の人はシールをつけてスキー場を登ろうとしていたが、我々はニトの南西斜面に行くことにした。
![ニトヌプリをめざす ニトヌプリをめざす[image/jpeg:89kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152176455.jpg)
ニトの南西斜面へのアプローチは昨年雪崩事故が起きているので、注意しながらすすむ。一端沢沿いの Co750 まで進み、そこからトラバースして台地へ上がった。
台地でシールをはずして、南西斜面を滑る。最近はボーダーに荒らされていることが多かったが、今日はファーストトラックだ。
一部変性している所はあったが、全体的にはよい雪質を楽しんであっという間に終了した。
下山後はいつものようにお好み焼きじゅうで、モダン焼きを食べて日高へと向かった。