- 目的
- 富良野岳ジャイアント尾根滑降
- 日程
- 2007年12月22日(土)
- 山域
- 十勝連峰
2日ほど前に少佐からメールが届き、昨年のジャイアント尾根のリベンジをすることになった。今回はとーのさんも参加する。
行程
メンバー
- 少佐
- ふ~ちゃん
- とーのさん
装備
2007年12月22日(土)
時刻 | 天候 | 場所 | 行動 |
---|---|---|---|
起床 | |||
08:05 | 曇 | バーデンかみふらの | 出発 |
12:45 | 霧 | 岩稜基部 | 引き返し |
13:40 | ジャイアント尾根落ち口 | ピットチェック | |
16:00 | 曇 | バーデンかみふらの | 下山 |
![バーデン前で出発の準備をする 出発の準備[image/jpeg:146kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152175706.jpg)
昨夜は前回同様、上富良野駅前で車中泊をした。今回はやかましい輩はいなかったが、前日少し早くつきすぎて、朝早く目が覚めてしまう。待ち合わせは白銀荘の駐車場。待ち合わせ自国より1時間以上も早く着いて、夜が明けるのを待つ。待ち合わせ時間ちょうどにとーのさん、少し遅れて少佐が到着した。少佐の車に装備を積み込み、バーデン前に移動する。出発準備をしていると、ファットスキーを担いだ男女二人が先行していった。
![樹林を抜けていく ジャイアント尾根下部[image/jpeg:147kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152175707.jpg)
砂防ダムの渡渉は、去年よりずいぶんと水の量が多かった。革靴のとーのさんは渡渉地点を探すのに苦労していた。
先行者のトレースに沿って進む。北尾根のブッシュはまだずいぶん多い。北尾根を越えて、高度を下げないように斜面をトラバースしてベベルイ沢に降りる。雪の量は昨年よりやや多い程度か。対岸の急斜面を登ってジャイアント尾根に取り付く。上に進むと、見る見るうちに雲が近づき、だんだん視界が悪くなってきた。
![ついにガスって来た ガス[image/jpeg:149kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152175708.jpg)
Co1400 を越えたあたりで、先行パーティのトレースはは北西面に消えていった。我々は忠実に尾根をトレースする。植生がなくなると、ついに完全にガスに囲まれ、周囲の視界はなくなってしまった。途中に紙テープのデポを打っていく。上に上がるにつれて風も強くなる。尾根上の雪の量は昨年より多いらしく、ベベルイ沢よりの斜面をずっとスキーで登っていく。結局一度もスキーを脱ぐことなく、 Co1680 台地に出た。尾根の落ち口付近から笹デポを打って行く。
![アイゼンに換えて進む 北尾根[image/jpeg:152kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152175709.jpg)
![今日はあきらめてここで引き返す 岩稜基部[image/jpeg:146kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152175710.jpg)
周囲の視界はなく、完全にコンパス頼りだ。北尾根ジャンクションを通過し、小さなポコから1つ目のコルに降りる。地形がなだらかなだけに、しっかりとコンパスを見ていかないと変な方向へ進みそうだ。コルは風も弱く、天張るにも良さそうな場所だ。ここから先は岩稜が続きそうなので、ここでシーデポにする。
二つ目のポコはもしかしたら右側から巻いていけばスキーが使えるのかも知れないが、何も見えないので稜線を忠実にたどるしかない。二つ目のコルへは、尾根が変則的に変化し、あらぬ方向へ降りていきそうになるが、一瞬ガスの切れ目から稜線が見えたので、ルートを修正する。
この二つ目のコルからすぐに、細い岩稜になる。1つ目のギャップを過ぎて、次の岩塔はほぼ垂直で、稜線上をトレースすることはできない。右側は垂直に切れ落ちていて進むことができない。左側はかろうじてトラバースでき、足跡も付いている。しかし、トラバースして岩塔の上に上がるルートはガスの先でよく見えず、下は遙か下まで止まれそうにない斜面になっている。それほど難しそうではないが、足を滑らした時のことを考えると嫌らしい。
それほど悪いところはないと聞いていたが、思ったより悪かった。この天候ではあまり無理をしたくないので、ここで引き返すことに決める。
岩塔の下で、少佐がどうしてもロープを出すというのでロープを出して下った。
![ベベルイ沢を滑走する少佐 少佐[image/jpeg:148kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152175711.jpg)
![疾走するとーのさん とーのさん[image/jpeg:156kB]](https://www.whochan.com/files/thum_0152175712.jpg)
尾根の落ち口まではデポを回収しながら戻る。落ち口付近の斜面で一応ピットチェックをする。 35cm 付近にちょっとした弱層があるようだが、おおむね安定しているように思える。しかし、視界が悪いので無理はせず、ひとまず登ってきた尾根筋に沿ってしばらく下る。 Co1500 付近で少し視界が回復し、良さそうな斜面が見えたので、そこからドロップする。抜群の雪質だった。
小さな尾根筋に沿ってベベルイ沢の底まで降り、シールをつけなおし、北尾根に登り返す。 P1142 は左からトラバースし、砂防ダムへ下る。しかし、北尾根はやはり藪が多かった。
下山すると、すでに空は薄暗くなっていた。
ひとまず白銀荘に戻り、夕食の買い出しに街に降りる。今夜の夕食はモツキムチチゲ。さすがに三連休だけあって、白銀荘は満員だ。食堂が開くまでしばらく待つこととなった。