富良野岳ジャイアント尾根 2006年12月17日(日)

ふ~ちゃん
目的
富良野岳ジャイアント尾根滑降
日程
2006年12月17日(日)
山域
十勝連峰

行程

2006-12-17
バーデンかみふらの富良野岳ジャイアント尾根

メンバー

  • ふ~ちゃん
  • 少佐

前泊

前日はもうちょっと速く家を出るつもりだったが、ついついフィギュアスケートグランプリファイナルを最後まで見てしまった。日高をすぎて、占冠に入ると全線アイスバーン。富良野駅前で車中泊するつもりだったが、富良野駅のトイレが施錠されており使えず、やむを得ず上富良野駅まで行く。25時に眠りにつく。しばらくして、なにやらやかましい音が聞こえてくる。頭を上げると、隣におねーちゃんが2人乗った車が停まっており、やかましい糞楽曲をノンストップリピートで大音響でならしてやがる。おかげで30分は眠れなかった。貴重な睡眠時間を返せー。ほんと、氏ね。

出発

タイムレコード
時刻天候場所行動
05:50上富良野駅起床
08:10快晴バーデン上富良野出発
08:20砂防ダム渡渉
09:00ジャイアント尾根 Co1100
10:00Co1320
11:00Co1580
11:30Co1620ヒグマ出没リターン
13:00Co910渡渉
14:00バーデン上富良野下山
富良野岳北尾根[image/jpeg:55kB]
富良野岳北尾根
砂防ダム[image/jpeg:171kB]
砂防ダム

セブンイレブンで朝食を買って山へ向かう。バーデンかみふらのについたら少佐はすでに来ていた。天気は最高にいい。バーデン上富良野でトイレを借り、バス停横に駐車して出発する。渡渉地点を探しながら、バーデンかみふらのから下がっていくと、前日までのトレースがはっきりとついていた。砂防ダムの上を横切る。水量は思ったよりも多く、深いところではくるぶしまである。対岸にわたってスキーをつける。いきなりブッシュの急斜面になる。


わかりにくいけど絶壁[image/jpeg:141kB]
わかりにくいけど絶壁
登る[image/jpeg:113kB]
登る

斜面をあがると、トレースは P1142 に向かって登っている。私のイメージとはちょっと違っていたので、トレース無視してコンタラインをトラバースしてベベルイへ向かう。 Co1020 ほどでベベルイ川に出ると、地図上にはない絶壁が行く手を阻んでいた。なるほど、トレースはこれをパスしているんだな。少し戻って、尾根筋を登って巻く。 Co1060 付近でベベルイ沢に降り、登りやすそうな斜面を探して、 Co1100 付近でジャイアント尾根に上がる。

ジャイアント尾根登り

大雪の山脈[image/jpeg:112kB]
大雪の山脈
十勝岳[image/jpeg:83kB]
十勝岳

ここから先は尾根筋に沿ってひたすら登る。心配していたとおり、やっぱりブッシュはうるさい。そして、急斜面を登るトレースはなぜか直登している。いったい、どういう連中だ。オヤジな我々はジグを切りながら行く。美しい大雪と十勝の山脈にしばし目を奪われながら、のんびりと進む。 Co1450 付近から、急に尾根が細くなり、雪が堅くなり始める。ふと後ろを振り向くと、下の方に6~7人のパーティが見える。 Co1550 付近で、クラスとした斜面に悪戦苦闘していたら、あっという間に追いついてきた。よく見ると使っているスキーは、みんなファットスキーだ。


ジャイアント尾根[image/jpeg:32kB]
ジャイアント尾根
すっぱり切れました[image/jpeg:33kB]
すっぱり切れました

この付近からベベルイのボール地形にシュプールが落ちているが、見るからに雪崩が怖そうな斜面だ。尾根の縁で、吹きだまりに少し体重をかけたら、簡単に崩れ落ちた。少し掘って積雪状態を見ると、結構やばそうな層がある。今年はまだ積雪量は少なく、雪庇もほとんど出来ていないのにこの状態なのだから、シーズンまっただ中はかなりやばいと思うのだが、それでも皆ここを滑るのだろうか?

神様光臨

そんなこんなで、沈滞していたら、ファットスキー軍団はシールを利かせてバリバリ直登していく。この強者ども何者?我々はもう直登は無理なので、スキーを担いでツボにする。と、ファットスキー軍団の先頭が声を上げる。見上げると、尾根の天頂でヒグマが後光を受けながらこちらを見下ろしているではないか。しばし呆然。ヒグマは悠然と歩き、尾根の陰に消えていった。富良野岳では、11月にも 北大生によってヒグマが目撃されている らしい。しかも二頭って・・・。真夏のヒグマなら、それほど気にしませんが、この時期の 穴持たず のヒグマはシャレにならん。つうわけで、この瞬間にピークはあきらめてリターンを決定する。

滑降

ベベルイ沢源頭を下る[image/jpeg:41kB]
ベベルイ沢源頭を下る

ファット軍団が先にボウル斜面を優雅に滑っていく。みんなテレマーカーじゃん。ボウル地形の良いところまで降りて、そこからトラバースしてジャイアント尾根に復帰して、尾根を下れるところまで下ることを確認して、我々も続く。が、どうやら少佐にはうまく伝わっていなかったようで、少し谷の方に降りすぎてしまう。まぁ、降りてしまったものはしょうがないので、そこからちょっと余計なブッシュを漕ぎつつ、トラバースして尾根に復帰する。しかし、ジャイアント尾根に復帰しても、やっぱりブッシュがうるさい。“疎林の緩斜面をまったりと滑る”つもりだったが、ブッシュに苦しめられ、いまいちだった。まぁ、それでも雪質はまぁまぁなので、どんどん高度を下げ、気がついたら Co950 付近まで降りていた。

下山

帰ってきました[image/jpeg:78kB]
帰ってきました

ベベルイに降りてシールをつける。コンパスを切って、砂防ダムを目指す。なんだか、こっちの尾根の方が疎林で快適そうだなぁ。うーむ。砂防ダムについたら、ファット軍団もちょうど渡渉するところだった。ちなみにこのパーティ、かの三段山クラブだったらしい。スタックした車の脱出に手を貸したけど、全然力を入れていなかったとか言う話はさておき、朝にトイレを借りた義理を果たしにバーデンかみふらのの温泉に入って帰ってきた。吹上温泉の白銀荘に比べると、むちゃくちゃちっちゃいけれど、なかなか情緒ある良い温泉でした。

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