パンケヌーシ川五ノ沢~ルベシベ山 2006年10月14日(土)

ふ~ちゃん
目的
パンケヌーシ川五ノ沢~ルベシベ山遡行
日程
2006年10月14日(土)
山域
北日高

とりあえず、今年は99で打ち止めとなった。っつうか、やっぱり10月に入ってからに行くもんでないわ。

行程

2006-10-14
パンケヌーシ林道~パンケヌーシ川五ノ沢ルベシベ山北西面直登沢ルベシベ山パンケヌーシ川五ノ沢本流~パンケヌーシ林道 下山
タイムレコード
時刻天候場所行動
起床
06:50出発
07:50Co1230 の下
09:45ルベシベ山
11:50下山

昨夜は沙流川キャンプ場に泊まろうとしたら、さすがに冬季閉鎖になって構内に入れなかった。仕方がないので、道の駅の駐車場で泊まることにしたが、やはり一晩中大型車が走り続け、熟睡することはできなかった。

ダケカンバが・・・[image/jpeg:176kB]
ダケカンバが・・・

パンケヌーシ林道から、五ノ林道に入ると道はいきなり大荒れとなっている。私の車でこれを突破するのはかなり微妙だが、無理矢理入り込む。何とか傷つけずに通過出来たようだ。はじめの急な登を通過すると、道は割ときれいになる。しかし、少し行くとダケカンバの倒木が道をふさいでいた。ノコを使って20分かけて道を開く。しかし、さらに行くと小沢が流れている。大型車なら通過出来そうだが、私の車では腹を擦りそうなので、車はそこであきらめることにする。


薄氷の張った岩[image/jpeg:128kB]
薄氷の張った岩

少し戻って広い場所に車を止め、遡行の準備をして出発する。10分ほどで林道終点となる。靴を履き替えて入渓するが、岩の上にはすでに薄氷が張っている。下手に頭を出している石に乗ると、氷で足を滑らせてしまう。冷水の中に足を入れざるを得ない。まぁ、天気がいいので何とかなるでしょう、きっと。の脇には古い作業道跡が延々と続いている。林道終点で右岸にわたり、またすぐに左岸にわたっている。水に入るのは渡渉の時だけで、ほとんど作業道跡を進む。


雰囲気が冬です[image/jpeg:163kB]
雰囲気が冬です
Co1230 氷瀑・・・[image/jpeg:145kB]
Co1230 氷瀑・・・

Co1140 からルベシベ山北西面直登沢に入る。出合から見える北面の斜面は薄く雪が積もり、上に行くほど白い。もう完全に冬の雰囲気である。このまま進んで大丈夫なんだろうか。 Co1210 二股を右に入るとすぐに、が落ちてくるのが見える。近づいてみると、の周りは凍り付いて、すでに氷瀑になりつつある。普通なら簡単に登れてしまうであろうこの滝だが、岩が凍り付いてフェルトが全く利かない。これは、軽アイゼンで突破か。って、持ってくるの忘れた!!うーむ。どうしたもんかな。とりあえず、側壁からの高巻きを試みてみるが、ズルズルの泥壁で登れない。まいった。これはバイルが必要だったな。しばし考えるが、やはり、まだ凍っていない水流の直登しかないだろうか。っつうわけで、雨具を着込んで水流の中につっこむ。・・・ つめてぇええ!!


Co1380[image/jpeg:147kB]
Co1380

ぅう゛むぶ。何とか滑らずに登り切った。しかし・・・登ったからには・・・もう引き返せないな。アイゼンピッケルもない状態で、こんな雪世界につっこんでいいのでしょうか。もう、かなりむちゃくちゃです。って言うか、やけくそです。この程度ので、そんなになんか出てこないだろうと思っていたのに、が続きます。滑らないように慎重にシャワークライムです。天気がいいのが救いですが、北面なので、日は当たりません。 Co1380 の滝はちょっとかぶり気味で、シャワーを浴びる気になれません。左岸ルンゼを使って高巻きます。

さらにがつついています。傾斜は緩いですが、氷の量が増えてきました。凍っていないところを探すのが大変です。凍っていないのはほとんど水流の中だけなので、必然的に水流の中を行くことになります。 Co1400 を右に入って小滝群をバリバリと越えて、源頭の雰囲気になると、急に周囲の雪の量が増えてきました。と思っていたら、あっという間には雪の中に消えてしまった。雪の上の方が歩きやすくなるかと思ったら、結構クラストしている。ツルツル滑って危なっかしいったりゃない。やはり、ここまでくるならアイゼンが必要だった。ってももう、忘れちゃったもんは仕方ありません。突き進みます。沢の中はとっかかりがなくて進めないので、尾根にとりついて、灌木を頼りによじ登っていきます。フェルトはズルズル滑るので、ほとんど腕力だけが頼りです。


ルベシベ山[image/jpeg:113kB]
ルベシベ山
一九六七峰[image/jpeg:92kB]
一九六七峰

上に行くほどブッシュが貧困で、傾斜も急になってくるので、ロックハンマーバイル代わりにします。最後の 50m は一歩ずつステップを切っていきます。遡行して何とか晴天のピークに立つことができました。ピークから見える日高の主稜線はもうほとんど真っ白け。うーむ。やはりこんな時期にに来るもんじゃないね。天気はいいけれど、風が冷たいのでさっさと降りましょう。帰りは本流を下ります。


尻滑り[image/jpeg:58kB]
尻滑り

コルから谷におりますが、やはり雪の斜面でツルツル滑ります。冷や汗を垂らしながら右にトラバースしてに降りますが、見事な滑り台になっています。こんな所フェルトシューズでまともに歩けるはずがありません。慎重になって歩いても、滑って転んでけがをするのが落ちです。こんな時は大胆に尻滑りです。ロックハンマーで制動をかけながら雪の谷を滑っていきます。なかなか快適です。

水が出てきたら2~3の簡単な滑滝を降りて、跡は単調な河原。何とか無事に林道にたどり着くことができた。・・・いや、よく見たら知らぬ間に右手の小指が切れている。氷で切ったかな。今日は早めに降りたら曲がり沢からチロロ岳を詰めようかとか、いろいろ考えていたけれど、もうそんな気は全然なくなってしまいました。

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