- 目的
- シロチノミ川~十勝岳遡行
- 日程
- 2006年07月03日(月)
- 山域
- 南日高
シロチノミ川という怪しげなルートへ行った。あまり期待はしていなかったが、そこそこ楽しめる沢だった。下流はかなり魚影が濃く、釣り師も利用しているようだ。
行程
時刻 | 天候 | 場所 | 行動 |
---|---|---|---|
04:00 | 起床 | ||
06:00 | 晴 | 出発 | |
08:50 | Co855 | ||
11:55 | 十勝岳 | ||
14:00 | 翠明橋公園 | ||
14:25 | 五色橋 | 下山 |
昨夜も楽古山荘に一人きり。昨日までの山行で両足がパンパン。普通に歩くだけでもかなりきつい。国道に出てトイレ施設(あそこはなんて言うんだ)の駐車場で朝食。準備を整え、五色橋に向かう。ゲートの前に車を停めて出発する。
林道を歩き、10分もしないでシロチノミ川に到着。靴を履きかえて入渓する。はじめは何もないブタ沢である。 Co400 付近から滑や釜が出てきて、その中を魚影が横切る。かなり魚影は濃い。実際、釣り師もそこそこ入っているようだ。 Co500 付近は谷が大きく開け、沢は離合しどれが正しいルートか非常にわかりにくい。とりあえず水量が多そうな所を進む。
Co600 で沢が左に屈曲すると、滝が連続して現れる。いずれも難しくはなく、快適に越えていく。その後も沢が屈曲するたびに大きめの滝が出現するが、適度な難度でいい天気も相まって快適に遡行する。いまいちパッとしない沢の多い十勝岳の中ではそこそこイケてる方だろうか。
Co870 三股でスノーブリッヂをくぐり、ショボい滝を登ると、そろそろ面白い渓相も終わりの雰囲気だ。もう少し行くと雪渓が出てくる。もう雪渓はうんざりだったので、ここで引き返そうかと一瞬考えるが、登ってきた滝を下るのは結構骨が折れそうだ。よくよく地形図を見ると、来た沢を下るのも、ピークから二股ノ沢から翠明橋を経由して国道を戻るのも余り変わりなさそうだ。ピークまで行っていつのも下降沢を降りることにしよう。
雪渓が切れると沢は藪へと突入する雰囲気だ。ふぅ。っと一息つくと、足下に食べ頃のギョウジャニンニクが。おや、まだこんなに美味しそうなのがあるとは、やはり6月中は気温が低かったんだなぁ。とりあえず2本ほど口の中に放り込み、ふたつかみほど採取する。
さて、再出発だとまわりを見渡すと、なんだかいつの間にか空は雲に覆われ、十勝方面から嫌な雲がたなびいてきている。沢形は笹藪に覆われ、 Co1150 で消滅する。靴に履きかえ、ハイマツの海を避け、笹藪を詰めていくと、 Co1300 付近で左手の尾根に出る。と、同時に空からはぽつらぽつらと雨粒が落ちてきた。ガーン。とりあえず、上だけでも雨具を着る。
ピークまではかなり距離があり、相当の藪漕ぎを覚悟したが、二股ノ沢側の斜面に少し降りると、明瞭なシカ道が有る。シカ道が消えたところで稜線に出ると、あとはコイボクシュメナシュンベツ川からの踏み跡らしき物があり、直にピークとなる。
雨の中ピークに長居しても仕方ないのでさっさと下降する。前回はちょっと下るポイントを間違えてハマったが、今回はすんなりと下降。人が歩いた跡がある。多分、一昨日翠明橋公園であった人たちだろう。それにしても、なんでこのルートを知っているんだろう。このルートって、一般的になったのかな。それとも、私のサイトを知っている人たちだろうか。もしかして・・・と、思っていたことが、その通りだったりした。
水が出てきて靴を履きかえるが、既に本当は山用ではないアプローチシューズが雨でずぶ濡れ。ガッカリである。1ピッチほど沢を歩き、林道に出る。再びアプローチシューズに履きかえる。渡渉はもうやけくそで靴のままジャバジャバ濡れていく。ピークから2時間で翠明橋公園に到着。更に20分ほどで五色橋に到着した。