遡行記録とか書いてると、沢や滝の地形表現の貧相さに限界を感じるわけで。ってか、まぁ、私の表現力の貧相さなわけだけど。ゴルジュと函の違いって一体なんだろう。淵と釜、滝とするべき物は何処からか。どれぐらいの傾斜なら滑床から滑滝として、直瀑はどこからか。滝にはいろんな形状があるのに、一般に見かける表現は直瀑、斜瀑、滑滝、樋滝くらいな物。ごつごつして滑てないけど、直瀑と言うには傾斜が緩く斜瀑と言うには傾斜のきつい、そんな滝はなんて言えばいいの?ツルツルの一枚岩だとつい滑滝と言いたくなるけど、傾斜がきついと滑滝とは言わないんだよね?樋滝はほぼ水平な物から、垂直な物までえぐれた凹角があればそう呼んでよいのだろうか。ヌビナイの七ツ釜みたいのは、滑床か、滑滝か、釜滝か。いや、釜滝という表現自体、巨大な直瀑でも、わずかな段差でも釜を持っていれば釜滝とするのもナニだよな。もうちょっとこう、いろんな要素の組み合わせで様々な滝を表現できるよな。滝の中の場所の表現についても、側壁とか、落ち口とか、水流とかイマイチ曖昧だよな。側壁と言った場合、滝が正面だとするとそれに垂直に接する壁だよな、やっぱり。じゃぁ、側面から落ちてくる滝の場合、滝本体の左右にある壁はなんて言えばいいだろう。滝本体と水平につながっているんだから、側壁は変だよな、やっぱり。水流の右岸とか左岸とかよく言うけど、よく考えたら雨量やなんかで水流なんて変わるよな。っていうか、そもそも右岸とか左岸って言うのは岸に対する表現なんだから、右岸とか左岸とか言うこと自体ちょっと変だよな。やっぱり、下から見て右手とか左手とか言うべきかな。ちょっと面倒くさいな。