大荒れの暑寒別岳で何も出来ず

ふ~ちゃん
目的
春合宿 暑寒別岳縦走
日程
1994年03月08日(火) - 13日(日)
山域
増毛山塊

行程

1994-03-08
室蘭~増毛~暑寒山荘 C1
1994-03-09
C1~停滞 C2
1994-03-10
C2~Co950 C3
1994-03-11
C3~停滞 C4
1994-03-12
C4~Co850 C5
1994-03-13
C5~増毛スキー場 下山

メンバー

C.L
ふ~ちゃん
S.L
サイガ
M
けんた

1994年03月08日(火)

タイムレコード
時刻場所行動
室蘭
増毛
17:35林道入口出発
19:40暑寒山荘C1

前日まで冬型が決まり、羊蹄も途中で撤退してきている。東室蘭からもずっと天気が悪かったが、札幌を越えるとだんだん天気が良くなって、増毛方面は快晴である。昨日のうちに出発すれば良かったと後悔する。増毛で警察に計画書を提出し、タクシーに乗って林道入口へ。思っていたよりも手前でおろされてしまう。

既に日が暮れているが、行けば快適な小屋があることはわかっているので、ヘッドライトをつけて歩くことにする。しかし、途中から雪が降り始め、吹雪模様になる。風はどんどん強くなり、ヘッドライトで照らしてもほとんど視界はない。暗闇の吹雪の中での行動はさすがにキツい。メンバーは、天張ってしまおうといわんばかりだが、既に、吹雪で雪まみれになってしまったので、多少キツくても我慢して、小屋で暖を取った方がましだと判断して、そのまま突き進む。

山荘に到着するが、入口は鍵がかかっていて入れない。当時は、鍵を借りなくてはいけないと言うことを知らなかった。たまたま横の窓の鍵が開いていたので、そこから潜り込む。とにかく寒かったので、とりあえずストーブに火をつける。腹も減っていたので、急いで夕飯も作る。しかし、エッセン長のけんたの取り出したペミカンが異臭を発している。聞くと、ごま油で炒め、中華風調味料を加えてきたという。更に、これをコーンクリームシチューに仕上げるという。イヤな予感がしたが、できあがりを見守ることにする。案の定できあがった料理(?)は、とても食える代物ではなかった。結局私は一口食べただけで、あとは米で我慢した。全く、この男、ろくな事をしやがらない。

1994年03月09日(水)

タイムレコード
時刻天候場所行動
06:00起床
09:00再起床 天気図 停滞 C2

雨だし。んで、吹雪になるし。山荘が快適すぎて、全く動く気がしない。あっさり停滞とする。例によって、トランプ大会である。どうでも良いが、けんたはトランプが強い。というか、勝ちにこだわる。必要以上に長考する。しかし、賭け事にのってこない。まったく、つまらんヤツだ。

この日はおやぶんパーティがやってくる予定だったが、結局やってこなかった。ちょっと心配する。(オレっていいヤツだな)

1994年03月10日(木)

タイムレコード
時刻場所行動
05:00起床
06:00再起床
08:00出発
10:45Co990リターン
12:00C0900C3

今日も冬型が決まって天気が悪いことはわかっていたので、Co1000付近に泊まる予定で出発する。おやぶんパーティにメッセージを残して行く。ところが、稜線に出たところで真新しいトレースを確認。Co590で人影を発見する。Co620で追いつくと、おやぶん達だった。山荘には寄らず、山荘よりも手前で尾根に取り付いていたそうだ。彼らは、天気が悪いのでここで行動を終了するらしいが、我々はもう少し先に進むことにする。

Co1000付近で風が強くなり、メンバーがぶつくさ言い始めたので仕方なく、少し戻って幕営する。

1994年03月11日(金)

今日も吹雪。またも停滞。無線を使っておやぶんと交信する。あっちもやっぱり停滞するようだ。今日もやっぱりトランプ。山にトランプをしに来ているようだ。

1994年03月12日(土)

タイムレコード
時刻場所行動
04:00起床
06:30再起床
待機
10:20Co850C5

今日も天気が悪い。何とか行けるところまで行こうとパッキングをしていると、下からおやぶん達が通過していく。我々も準備を整えるが、すぐにおやぶん達が戻ってきた。すぐ上で風が猛烈に吹いていて、とても暑寒は越えられそうにないということだ。仕方がないので、ツェルト内でしばらく待機して、朝の天気図を作成。天場を少し下げて、あす、晴れれば何とか暑寒にアタックすることにする。

1994年03月13日(日)

タイムレコード
時刻場所行動
04:30起床
06:25出発
07:20Co1090リターン
07:50天場撤収
10:30林道

昨日よりはましだが、やっぱり曇り。とりあえず出発する。Co1090まで行ったところで、おやぶん達が引き返してくるのが見える。上部はやはり酷い風で進めないらしい。結局、ここであきらめて引き返すことにする。今思えば、おやぶんパーティのことなど無視して行っていれば、行けないことはなかったかもしれないが、あのころぼーくはーわかかったー。メンバーに不安があったし、いたしかたあるまい。

おやぶんパーティとともに、尾根を滑って増毛スキー場を目指すことにする。ちんたらと平らな尾根を進み、スキー場に降りる。

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