トムラウシ自然休養林野営場から古い林道後が伸びているが、すぐに崩壊しているので入渓しやすいところから適当に入渓する。広い河原が延々と続き、薪も豊富で天場適地は至る所にある。オショロコマの魚影も濃い。 Co1100 を越えたあたりから沢幅は狭まり、魚影も薄くなるので快適さを求めるなら早めに泊まった方が良い。 Co1260 に出てくる F1 を越えるのがこの沢のハイライトで、一見階段状で簡単に見えるが、上部のカンテ上のスタンに足を上げるのに安心できるホールドがなく躊躇する。油断せず初めからロープを使った方が良い。すぐの二股は右の方が水量が多いが、左が湿原への沢だ。いくつか滝も現れるが、巻き、直登ともに大きく問題になるものはない。湿原は天国そのものであるが、湿地と雪渓が主で天場適地とは言えない。植生保護のためにも幕営はお勧めしない。焚火は厳に慎みたい。水は豊富であるが、多くは池から流れているもなので、安心できる伏流水を見つけたなら早めに採取したい。登山道へは早めに左に詰めると良いようだが、GPSでもなければポイントは絞りにくいだろう。一番水量の多い流れに沿って行くと、2度ほど灌木を漕がされた後、急な崖を詰めて三川台の一番高いところに出る。
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]]>道道白老大滝線のホロホロ峠からホロホロ山に至るルート。白老大滝線は2020年度から冬期間も9時から17時まで通行できるようになった。ホロホロ峠のシェルターの白老側に除雪車転回用の2~3台ほどのスペースがあるが、降雪時など除雪の邪魔にならないように気を付けること。
尾根は広く、平坦で単調。 Co1050 で樹林から出たら右にコンパスを切って斜面の中央を行った方が良い。稜線上はクラストしていて歩きにくい。 Co1280 で尾根が細くなったらシーデポしてツボ足にした方が早いだろう。日によってはアイゼンピッケルが必要かもしれない。
帰りはうっかり右に寄りすぎると、深い谷に落ちるのでトレースを忠実にたどるか、しっかりとコンパスを切ること。尾根は緩やかなのでスキーはさほど面白くはない。三階滝からの北西尾根とさほど直線距離は変わらないが、標高差やブッシュ、地形の複雑さで2~3時間は行動時間に差があるだろう。
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(多分)2代目のDRTC.オーバーミトンが破けたので秀岳荘白井支店にて購入。
サイドのファスナーから指を出すことが出来る。
アルパインクルーザー 3000 とは、 mont-bell 製の革登山靴。
~続きがあります~
]]>出合からすぐにゴルジュとなる。 Co500 から Co550 までの三つの左屈曲点の先にはいずれも通過不可能な函滝があり、無理に中を進んでもすぐに行き詰まるので、迷わずに高巻いた方がいい。いずれも右岸に明瞭な巻き道が付いている。なおもゴルジュが続くがしばらくは中を行ける。三方が滝となった Co590 三股は右岸の岩峰のルンゼから高巻いてラッペルで沢に降りる。Co620 のハングの滝も右岸から高巻く。右岸崩壊地形の先のツルツルの樋状の流れは突っ張りと微妙なへつりで突破する。 Co640 付近は河原が広がってビバークポイントとなる。またもゴルジュとなって Co740 二股までへつりと低い高巻きが続く。
内部突破不能なゴルジュが途切れることなく続くため、強いられる高巻きの見極めとあきらめが肝要な沢である( ̄□ ̄)。
Co770 の沢が右にカーブする付近には三段の滝があり、いずれも右岸を微妙にトラバースして通過する。滝記号の大滝は左岸のルンゼを少し登ってから滝身にトラバースし、左岸洞穴状からバンドを使って直登する。2段目は左岸のカンテ状を登る。続く斜瀑は右岸の水際を直登できる。ここから源頭まで途切れなく滝が続くが、沢幅は広がり直登も高巻きも自在に選択できる。しばしハイマツをこいでピークに出る。
出合から滝が連続するが、問題なく直登できる。滑滝を超えていくと、函地形を大雪渓が埋めている。雪渓を降りると、 Co850 から大スラブの滝が待ちかまえている。この圧巻のスラブは、上部でスリップすると 100m 近い滑落となる可能性もあるので注意を要する。このスラブを慎重に処理すると、再び雪渓が埋め、 Co990 二股まで続いている。枝沢状の右股に入ると、狭いゴルジュとなっている。チョックストンやハングする滝をシャワーを浴びながら越えていく。岩盤状の沢を詰め、藪の薄い潅木の斜面を木登りしていくと、ピークに飛び出す。
この沢は、個々の滝はさほど難しくないが、大スラブの滝は何しろ壮大で美しい( ̄ー ̄;。
Co531 奥二股まではルートルオマップ川を参照。
奥二股を右に進むと、すぐに楽しいゴルジュが始まり、泳いだりへつったりして中を進む。 Co627 屈曲点から陰鬱な感じのゴルジュとなり、細い廊下に落ちてくる直瀑は右岸のテラスから高巻く。続く函滝は左岸をへつって最後は残置シュリンゲを使って振り子トラバースで抜ける。 Co660 まで細い廊下状となって泳いだり突っ張ったりで突破する。しばらく明るく開けた滑床を歩いたあと、三度ゴルジュ帯となる。 Co740 二股でゴルジュ帯が終わると、今度は快適な連瀑帯となる。極端に難しい物はなく、ほとんどは直登出来る。沢形が消えたらコンパスを切って踏み跡を詰めてピークに出る。
この沢は、出合から源頭まで適度な難しさのバリエーションに富んだ渓相が続き、日高でも屈指の快適で楽しい銘渓である( ̄ー ̄)。
Co680 二股まではコイカクシュサツナイ川およびコイカクシュサツナイ岳北東面直登沢を参照。
出合は二段の滝になっているが、特に問題なく直登出来る。沢が屈曲した先はガレの埋める函となっているが、やがて釜を持った滝が続くゴルジュとなる。このゴルジュを抜けると、ハングした大きな滝が見える。この滝は右岸から大きく高巻かねばならない。ここから沢はV字の谷に磨かれた滑滝が連続するルンゼとなる。 Co1050 まで切れ目のない連瀑となって一気に突き上げている。その後も滝はとどまることなく続く。 Co1200 前後は深い函に雪渓が残り、突き当たりは Co1230 二股で両方が巨大な岩壁となっている。雪渓の状態によっては相当の登攀を強いられることとなるだろう。
正面の岩壁を登っても岩盤はなおも続いている。スラブ状の沢を進むと、コイ沢は右岸から滝となって落ちてくる。小滝は源頭近くまで続き、草藪を少し漕ぐと夏尾根頂のやや南側に出る。
カク沢は雪渓が埋める函の大岩壁の一部をなしており、直登するのは不可能と思われる。
出合からすぐにゴルジュ状となって、突き当たりに大きな滝が見える。この滝を直登し、小滝滑滝を通過していくと、 Co670 付近からいよいよ本格的なゴルジュとなる。このゴルジュは泳ぎを交えて通過せざるをえなく、出口の函滝は小さいが空身でなければ通過は難しい。 Co690 から更に険悪なゴルジュが現れるが、これは右岸のテラスから高巻ける。釜を持った滝を適当に越えていくと、 Co760 からいよいよ高い崖に囲まれた壮観な函となる。時期が早いとこのあたりは雪渓に埋められているだろう。函の中はそれほど険悪な物はないが、出口には屈曲するツルツルの樋滝が待ち受けている。この滝を突破する意欲がなければ、早めに左岸に取り付いて大きく高巻かなければならないが、垂直の壁に阻まれてどんどん高いところに追いやられてしまう。 Co810 屈曲点に左岸から合流する枝沢の大岩壁が見えたら足下に屈曲する樋状の滝を確認してその上にラッペルで降りる。高い壁に囲まれたゴルジュはまだまだ続き、 Co860 付近には奔流する水流に向かって泳ぎ、ステミングで登らねばならない樋滝がある。水量の多い時は相当の泳力と体力を必要とするだろう。2~3の滝を通過すると、 Co897 二股となる。
左の直登沢は渓相が一変し、いかにも劣悪な滝が続いているのが見えるが、いずれも快適に直登していける。大滝や樋状の滝などを直登していくと、 Co1200 からはガレに埋められた沢となる。 Co1410 三股は左股に入る。 Co1480 で左岸から2本のルンゼが落ちて来る。上流側の方が水量が多いが、下流側のルンゼに入る。小滝を越えていき、灌木が覆い始めても沢筋を忠実に進むと、やがてハイマツの尾根に突き上げる。20分程度の藪漕ぎでピークに出る。
直登沢に入っても、 Co640 までは単調な河原である。沢が左に曲がると一気に沢幅が狭まり、ゴルジュが始まる。名物の逆噴射する滝を皮切りに小滝が続いているが、すべて中を遡行できる。
源頭まで手応えのある滝が連続し、飽きさせない。高巻きも少なくすっきりした遡行が楽しめる。
Co680 二股は二条二段の斜瀑となって合流している。中央のカンテをフリクションで登って左股に入るとゴルジュが続いているが、ガレと小滝の連続でさほど難しくない。 Co840m 二股で急峻な壁をS字にえぐって落ちてくる函滝からが出てくる。右股に入って滝を一つ登ってから中間尾根の壁に取付く。灌木の生えた被った壁で、木登り登攀で越えて懸垂で沢に戻る。続く滝は右岸の細い草付きバンドをトラバースして越える。次の二段の滝は左岸のハングした壁を足ブラの木登りで越える。なおもゴルジュは続くが、もはや困難ではなく、小さな高巻きやトラバースで越えていける。シビチャリカールからの沢の出合は両方滝となっており、左股の滝を登ってからトラバースして本流に戻る。標高1100m二股は平坦なガレでビバークに適している。標高1400mは正面がガレで、本流は右に曲がって連瀑となっており、少し登るとすぐに二股になる。左が本流でコルへ突き上げており、右へ進むと頂上へ向かい、30分程度のハイマツ漕ぎで頂上に出る。
核心部は短いながらも極めて劣悪であるが、それ以外の部分は存外容易であるもののスッキリと登れない部分も多く、楽しさ美しさという点では右股に譲る( ̄□ ̄;
支流に入ると直に沢幅が狭まり、釜を持った小滝が連続してくる。 Co650 付近からは大きな滝も出始めるが、さほど困難ではない。 Co700 付近からは岩盤をえぐったV字のスラブ谷の中に小滝が連続し、時期によっては状態の悪い雪渓が残り、微妙なトラバースで通過しなければならない場合もある。直登スラブ出合は、主稜線と右岸の支稜へ突き上げるスラブ状ルンゼが集まっており、大きな雪渓で埋まっている。頂上へ向かう沢筋は2本ある。下部は傾斜が強くて取り付けないので、中間の植生を100mほど登って沢身に戻る。その後は広いスラブに弱点を探しながら行くが、 Co1200 付近にはハングした部分もある。最後は急な灌木の斜面を木登りで越えると頂上だ。
直登スラブは、スラブ壁といえども日高の直登沢のそれに相違なく、日高でもっとも大きな幅と落差と傾斜を持った巨大な滑滝と言える( ̄ー ̄;。
Co750 四股まではペンケ札楽古川を参照。
出合から延々と滑滝が続くが、それぞれ特徴も無く、大きな物も出てこない。早々に伏流し、源頭は草原状の谷から膝丈のハイマツとなる。これと言って面白みは無く、下降以外の利用価値は無いだろう。
]]>ベニカル沢に架かる紅狩橋から150mほど先のカーブに、ベニカル沢左岸沿いの林道の分岐がある。この林道は Co410 屈曲点二股まで続き、沢に降りている。
沢はしばらく河原が続く。 Co540 付近から小さなゴルジュ状が出てきて、 Co570 二股は両方が滝となって合流しており、魚止めとなっている。
シャワークライムでこれを登り左股へ進む。小さなゴルジュとガレが断続する。滝はだいたい直登できるか、小さく巻ける。 Co670 の滝は左岸に踏み跡が有る。 Co810 の滝を右岸から高巻くと大量のガレが沢を埋めるようになる。 Co1050 から函状の中に滑滝が続き、早い時期には雪渓が埋める。 Co1300 前後は複雑にルンゼが合流して、選択が難しい。斜度は一気に増して急傾斜の滑滝が途切れなく続くようになるが、難しくはなく全て快適に直登している。正しく詰めると最後は急な斜面をよじ登って、直接頂上へ飛び出す。快適な沢だが、アプローチの長さが問題となろう( ̄ン ̄)。
Co510 まで上杵臼コースを進み、尾根取り付き点から入渓する。 Co520 二股で本流は伏流しているので、右の枝沢に進まないように注意すること。 Co600 の直登沢は細い流れで合流している。
Co670 で沢が屈曲すると函状となり、突き当たりに二段の滝が落ちてくる。一段目は右岸を直登し、二段目の滝は右岸のルンゼから高巻く。 Co820 のガレの中に右岸から落ちてくる滝は、左岸からバンド沿いに直登できる。上には滑滝が続いて全部で三段になっている。 Co870 の滝は周辺が崖に囲まれている。急峻なルンゼを慎重に詰めて高巻く。その先はいくつかの小滝があるもののいずれも容易である。灌木の藪を20分ほど漕ぐと北の稜線に出る。それなりに滝が出てくるものの、岩が脆く、ヌメリも強くて快適な沢とは言いがたい(丁_丁)。
キムクシュベツ川とは、ペテガリ岳、ルベツネ山を源流とする、ヤオロマップ川の支流。日高屈指の函沢として知られる。
下二股まではヤオロマップ川を参照。
Co722 三股までは8つの顕著な函があると言われているが、実際には函状地形はほとんど途切れなく続く。8つの函の位置は、記録によってまちまちだが、ここでは初出と思われる「日高山脈」(北大山の会)の記述に準ずることとする。出合から瀞と滑の函状が断続するが、しばらくは簡単なへつりと渡渉のみで進む。 Co430 の屈曲点付近からいわゆる一ノ函が始まるが、増水中でなければ簡単なへつりで通過できる。ほとんど区分け無く二ノ函が始まり、突き当たりで釜を持った 10m 滝 F1 がある。これは泳いで右岸に這い上がるか、ショルダーで左岸に上がる。滝の上には Co445 屈曲点二股で、左股は滝となって合流している。(「山谷」ではここまでが一ノ函)すぐに屈曲する三ノ函が続く。突き当たりのツルツルの滑滝は空身でへつって荷揚げするか、少し戻って左岸から高巻く。(「山谷」では二ノ函)四ノ函までは2~3の河原もあるが増水時には全く安心できない。 Co530 に深い淵の奥に見えない滝のある四ノ函がある。泳ぐのが難しい時は左岸を高巻くが、降りるところはあまり良くない。(「山谷」では三ノ函) Co520 のS字付近は右岸上部に筒穴がある函状で、へつって通過できる。(「山谷」では四ノ函) Co540 は広い釜を持った小滝が有って、左岸を泳ぐかへつってから攀じる。 P1179 西面沢出合前後には快適な天場がある。 Co555 に大きな釜を持った三段の滝がある。泳いでとりつくのは相当厳しいので、左岸を巻くことになるだろう。ポンヤオロマップ岳北西面直登沢出合からが五ノ函で、高い壁が威圧的だが、意外と川幅は広く足が着いて胸までつかって通過できる。六ノ函までは滑床と瀞が続く。 Co610 屈曲点付近から六の函となり、 Co630 付近は非常に細長い淵となっており、相当の泳力が必要だ。泳いで突破できない場合は、側壁を数ピッチの登攀とトラバースで高巻く事になるだろう。 Co670 二股手前が七ノ函となっているが、さほど難しくない。八ノ函は細く長い水路となっているが、意外と足が着いたり簡単なへつりで通過できる。 Co700 付近の右岸からルンゼが集中する付近は流木と河原が豊富にあって快適な天場となり得るが、早い時期には雪渓に埋められているものと思われる。三股では左股に小さな天場を得られることもあるが、やはり雪渓に埋められている事が多い。六ノ函を過ぎて快適な場所があったら早めに張った方が良いだろう。
三股から左股へ進むとペテガリ岳東のAカールもしくはペテガリ岳北東面直登沢へ向かい、中股へ進むとBカールへ向かい、右股へ向かうとCカールもしくはルベツネ山東面直登ルンゼへと向かう。
この沢は、8つの函として数えられる顕著なゴルジュ以外でも、微妙なへつりの連続と、腰や胸までの渡渉の連続で水につかる時間が非常に長い。技術的なことよりも、低温との体力勝負の色彩が強い。日高で最も長く深いゴルジュの沢である( ̄▽ ̄”。
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]]>Co565 上二股まではルートルオマップ川支六ノ沢を参照。
出合から岩盤状の沢だが、しばらくは容易な滑滝が続いている。 Co600 の直瀑は左岸から高巻く。 Co700 でスラブ状の大きな滝が出てくる。右岸を慎重に登るが、スタンスは外傾して乏しい。この滝の上は細いゴルジュとなっている。そのまま続けて右岸から高巻く。更に Co770 に中段で奔流するツルツルの滝が出てくる。この滝を如何に通過するかがこの沢の核心である。この先は滑床小滝の続く易しい渓相が続いている。 Co950 から深い函の中に滝が連続しているが、早い時期には周囲は雪渓に埋められている。突き当たりは右岸から巨大な滝となって落ちてきているが、快適に直登出来る。なおも岩盤状の沢を詰めて、藪が出てきても辛抱強く沢筋を辿ると、ほぼ直接ピークに飛び出す( ̄ー ̄;。
中ノ岳ノ沢は出合から暗いゴルジュとなっているが、しばらくは難しい物はない。 Co521 二股から Co560 付近には気持ちの良い河原があり、幕営が可能だ。 Co600 付近から本格的なゴルジュとなり、深い岩溝の中にツルツルの小滝が連続している。流木などを利用して中を通過できることもあるが、無理な場合は急な側壁の登攀と嫌らしいトラバースを強いられる。 Co640 付近にもツルツルの滝が出てきて苦労させられる。その後もゴルジュは続き、泳いだり小さく巻いたりして通過していくが、さほど難しい物はなく、核心も終えたと思わされるが、 Co750 から本当の核心部が待っている。ここからツルツルのゴルジュの中に直登不能な滝が連続し、人工登攀を交えた困難な遡行を強いられる。 Co760 付近の小さくハングした滝はまったく取り付きようがなく、左岸の垂直の壁を登攀しなければならない。(肩まで水に浸かり、ショルダーで越えられるらしい。)その先にも到底登れない(登れるらしい)滝が見えて、 Co780 十字付近までまとめて高巻くこととなる。その後も人工登攀で越えなければならない滝などがあり、核心は Co825 付近まで続く。たいていはこの辺りでビバークとなるが、雪渓の残骸か、ちょろちょろと水の流れる砂利の上に幕営するしかない。
ゴルジュは Co920 付近まで続いているが、それまでの劣悪さとは比べ物にならないくらい可愛い。ゴルジュ帯を抜けると、連瀑帯となるが、難しい物はなく、全て快適に直登して源頭となる。すり鉢状の源頭に出たら、シカ道をたどって左に向かうと楽に稜線に出る。稜線上の踏み跡は明瞭だ( ̄ン ̄)。
奥二股まではルートルオマップ川を参照。
奥二股から左に入り、少し行って小さなゴルジュを抜けると、広い沢幅いっぱいにガレが堆積している。日高でも屈指の猛烈なガレ沢が延々と続いている。 Co1100 付近からようやく岩盤の沢となってピークに突き上げている。ソエマツ岳に登頂するにはもっとも容易なルートであるが、この沢だけで利用されることは少なく、ほとんどは他の沢からの下降ルートとして使われている。下降時には上部で2~3回のラッペルが必要となる。
]]>神威橋までは中ノ川林道を参照。
]]>ルートルオマップ川は、中ノ岳、神威岳、ソエマツ岳を源流とする歴舟川の支流。地形図上の名称は「歴舟中の川」であるが、当サイトではアイヌ語の「ルートルオマップ」の名前を使用する。
ルートルオマップ川沿いの農道を走っていると、途中から林道に変わる。 Co211 分岐にゲートがあるが、解放されていることが多い。林道は右岸から左岸に移って、2本目の枝沢の出合で通行止めとなっている。
林道跡はその後も続いているが、荒れており自転車などが利用出来る状況ではない。支五ノ沢出合の神威橋から先の林道は更に荒れているが、沢に降りると巨大な淵が待ちかまえているので、我慢して林道を進んだ方が良い。下降時にはこの淵を泳ぐのも良い。
枝沢を使って適当に沢に降りると、広い河原となっている。川が北を向き、細かく屈曲しているあたりに淵があり、微妙なへつりか泳ぎで通過する。留取岳南東の沢が合流し、川が南に向くと、直登不可能な函滝があって、S字峡と呼ばれるゴルジュとなっている。ここは遡行不能なので、左岸の明瞭な踏み跡を利用する。 Co430 の十字峡は左股が合流してから、深い淵となっている。右岸を簡単に高巻けるが、泳いでこそこの沢の醍醐味だ。本流は直登不能な函滝となっており、いずれにしても右岸を高巻かねばならない。神威岳北東面直登沢(支七ノ沢)の少し手前にもう一つゴルジュがあるが、ここも右岸に巻き道がある。
ルートルオマップ川支六ノ沢は、中ノ岳を源流とするルートルオマップ川の支流。
当サイトではこの沢の名称に本来中ノ川全体を指す「ルートルオマップ」を使用してきましたが、これは「北海道の山と谷」で、「中ノ岳・中ノ川北東面直登沢」の項にのみ括弧書きで「ルートルオマップ川」と並記されていた事による誤解によるものと判明しました。
Co430 三股(十字峡)まではルートルオマップ川を参照。
十字峡は淵となっており、泳がなくてはならないが、少し手前から左岸を高巻くことも出来る。沢はすぐにゴルジュ状となるがはじめは困難なものではない。 Co455 の留取岳南面直登沢出合付近は広い河原となって、最後の快適な天場である(ただし増水時の安全を保証するものではない)。 Co460 を過ぎると本格的なゴルジュとなる。 Co470 付近には非常に長い淵があり、泳ぐと相当消耗する。 Co510 付近にも深いゴルジュがある。 Co550 の大きな釜を持った滑滝(上二股から400mほど下流)の斜めのテラスが安全に点張れる最後の場所だと思われる。上二股付近では、下流 100m の小さな砂浜かテラスに天張るしかないが、安全はまったく確保出来ない。中途に安全な所を見つけたら迷わず天張った方が良いだろう。
この支六ノ沢は、遡行よりもむしろペテガリ岳からの下降用に多く使われている。ペテガリ岳主稜線南東の P1469 から南東に延び、支六ノ沢上二股に至る尾根は通称下降尾根と呼ばれている。
この尾根にははっきりした踏み跡もなく、尾根筋もわかりにくいために左右の斜面に入り込みがちになる。特に Co1200 付近は迷いやすい。
支六ノ沢下降は、長い泳ぎが連続するが、そのつもりで準備していれば難しいことはない。ただし50年ほど前には溺水事故も起きているので注意は必要だ。ライフジャケットなどの装備を推奨する。
国道229号を島牧からせたな方向へ進み、白糸トンネルを過ぎると2本の川が横切る。その右側がオコツナイ川である。
橋から川に降りると、しばらくは巨岩帯が続く。一つ目の滝記号に F1 があり、これは登れないので右岸から高巻く。 Co270 から沢幅が狭まり、ツルツルの F2 が出てくる。これは一見登れなさそうだが、左岸のカンテから取付いて直登出来る。次のチョックストンは左岸をへつるか泳いで這い上がるしかないが極めて難しい。ツルツルの樋状を這い上がると、狭い水路の先にツルツルのビン底状の滝が出てくる。これは右岸カンテ沿いに数ピッチで越えるが、滝の上に出る手前が支点の少ないボロボロの草付きで特に悪い。この先は荒れた渓相となってしばらく何もない。 Co420 二股を左に入り、滝を一つと小さな水路を越えていくと、 Co670 に二段の滝が出てくる。直登するのはかなりトリッキーで、高巻くにも戻ってかなり高く巻かなければならない。更に2つ手強い滝を越えると、スラブ状の岩壁に突き当たる。ピークに直接出るはずの Co760 左股の分岐は存在せず、このスラブを越えて藪を漕ぐと南西の稜線上に出る。スラブ壁からピークまでは3時間近い藪漕ぎが待っている。
]]>ヌビナイ川は北海道でも有数の美しい沢として知られ、全国から登山者が訪れる日高でも特に人気の沢であるが、困難なゴルジュが続く決して侮れない難ルートである。
林道終点まではヌビナイ川を参照。
昭徳右岸林道の終点に駐車し、林道跡を少し進んで下二股が見えたら沢に降りる。
Co507 二股までは白い玉石の転がる広い河原である。ここから沢はゴルジュ状となって、手強い滝が続いている。いずれも明瞭な巻き道が付いているが、これらの巻き道を見極められないようなら早々に引き返した方がいい。もしもロープがかかっていても、決してあてにしてはならない。腕に自信があれば、内部突破をしていっても良い。ただし、自力では脱出不可能な洗濯釜なども存在するので注意が必要だ。 Co630 の滝を右岸から高巻く(直登しても良いが)と、かの有名な七ツ釜が現れる。ここを過ぎても滑は続くが、両岸は開け、沢底にはガレが多くなる。上二股は白い岩が転がり、いくつもの天場が点在している。手強く美しいゴルジュが続き、登りも下りも存分に沢登りの醍醐味を味わえる沢である。
ヌビナイ川(またはヌピナイ川)は、歴舟川の支流のひとつ。白い滑床は日高一美しいと言われている。
ヌビナイ川沿いには昭徳林道が平行している。昭徳林道の入り口付近の道路は複雑でわかりにくいので、事前に道筋をしっかりと確認しておいた方がいいだろう。昭徳林道は鹿鳴橋で昭徳右岸林道と昭徳左岸林道に分かれる。右岸林道と左岸林道は地形図上では同じくらいの距離だが、右岸林道の方が安定して奥まで入れることが多い右岸林道は下二股の 1km ほど手前で崩壊して行き止まりとなる。崩壊地点の先にも林道の後は続き、下二股の 1km ほど先のクマノ沢右岸沿いに続いている。右股に入る場合は行きすぎないこと。
出合は穏やかな河原だが、すぐに急峻な函となって滝が出てくる。 Co600 の二段の滝まではやや手強い滝が続く。 Co720 屈曲点は5本のルンゼが合流し、本流は右に屈曲して 50m の大きな滝となっている。ホールドは豊富で右岸から取付いて直登可能だ。上部は垂直の木登りで滝の上に出る。 Co820 では狭い函の中に左岸から側壁型の滝が落ちてくる。これは手前の左岸からトラバースして越える。 Co850 から 880 は地形図とは違う沢の回り込みがあり、一端地形図上の左股方向へ進んでから大きく右に屈曲している。 30m ほどの滑滝を登り切ると両方が滝となった Co1000 二股となる。左に入ると急峻な岩盤が延々と続き、沢形が切れても明瞭なシカ道に導かれて西側の主稜線上に出る。
]]>Co530 二股まではトヨニ岳南峰南東面直登沢を参照。
しばらくは広い河原が続き、 Co600 の出合は見落としやすい。左に入ると小滝が出始め、両岸は立って函状となってくる。 Co840 では左岸からの枝沢が壮絶な連瀑となって合流してくる。 Co890 でいよいよ狭い函となって、難しい滝に行く手を阻まれる。周囲は100m近い岩壁となっており、高巻くのも難しい。上部は更に壮絶なルンゼとなって居るのが見える。
ここより撤退したため上部は不明( ̄ー ̄;。
トヨニ岳南峰は、南日高の山。双耳峰であるトヨニ岳の南側の山頂を指す。
トヨニ岳は、南日高の山。地形図では南峰にトヨニ岳の表示があるが、このサイトでは特に断りの無い限りトヨニ岳と表示した場合、北峰を指すものとする。
Co586 二股まではクマノ沢を参照。
出会いからしばらくは荒れた感じの渓相である。 Co740 右曲点から滝が出始める。 Co900 から大きな滝が続き、快適に越えていく。 Co990 二股を右に入り、右に曲がると、ルンゼ状の七段の滝があり、一気に突き上げている。小滝群を越えて、 Co1290 二股を左に入ると水は涸れ、薄い草付きの沢筋となり、ピークに出る。
この沢は、直登可能な適度に難しい滝が連続する楽しい沢だ( ̄ー ̄)。
ペンケ札楽古川は、札楽古川の支流。
広尾町野塚より、楽古岳札楽古コース登山口に向かう道に入る。途中、登山口に向かう林道と別れ、ペンケ札楽古川左岸沿いのペンケ札楽古林道に入る。林道は途中から荒れており、そのうち藪に覆われて車では通行出来なくなる。林道跡は右岸に移ってもしばらく続いている。 Co500 付近まで、所々に小滝が現れるが、概ね長い河原歩きである。
Co540 を過ぎるとようやく小滝が出始める。 Co590 二股を曲がると正面に三段の滝が見えるが、これらは快適に直登出来る。この滝の先はガレた函になっていて、早い時期には雪渓に埋められている。左に曲がり、滑滝をいくつか越えると Co700 で三方が岩壁に囲まれた滝 F1 となるとなる。一段目の最後が少し難しいが右岸を直登出来る。4本のルンゼ状の沢が集中する、 Co760 小楽古北面直登沢出合には雪渓が8月まで残っている。ここを右の本流へ進むと、手強い滝が四つほど続いている。特に中央に角のような岩の突き出た3つ目と4つ目の滝が難しい。これらの滝の両岸は切り立っており、高巻くにしてもかなりのアルバイトとなる。 Co890 の滝は右岸からモンキークライムで越える。 Co930 二股の正面の本流はガレと雪渓に埋められて、頂上南側の稜線上へと延びている。頂上直下に出るには左岸から滝となって合流してくる右股へ進む。右股は水量が少なく枝沢状に合流してくるが、なおも滝は続いている。やがて灌木の覆う沢型を抜け、ハイマツの藪を右寄りに進むと札楽古コースの登山道に出る。
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ソエマツ沢はかつて、下流から劣悪なゴルジュの突破を強いられたらしいが、現在は林道の造成によって容易に上流域へアプローチ出来るようになった。ソエマツ林道の入り口はソエマツ沢出合より少し手前にある。林道のゲートは施錠されていて、鍵も借りることは出来ない。入渓地点までは 10km 近い距離を歩くことになる。自転車は長い登りが続くので、往路ではあまり役に立たない。
林道終点の Co330 付近から入渓する。広い河原が続き、渇水期には伏流していることもある。ピリカヌプリ北西面直登沢出合を過ぎると、ようやく沢が狭まってくる。ソエマツ岳南西面直登沢出合の手前に2つほどゴルジュがあるが、右岸をへつるか高巻くかして通過することが出来る。
Co404 二股まではソエマツ沢を参照。
Co650 までは河原が続いている。ここからようやく滝が出始めるが、しばらくは容易なものだ。 Co740 から猛烈なゴルジュとなって、泳ぎなども交えて通過することになる。直登不可能なチョックストンの函滝は右岸を大きく高巻く。続く三段の滝はシャワークライムで直登する。雪渓帯を過ぎて、 Co950 からの滝は、一見簡単そうだが、ホールドが乏しく、慎重に通過したい。 Co1050 からはガレの埋める沢となる。 Co1240 は右岸から滝となってガレ沢の中に落ちてくるが、悪天時は見落としやすいので注意が必要だ。ここから岩盤の沢となって小滝が源頭まで続く。
この沢は、要所の滝の直登や高巻きは難しいが、緊張する場面はさほど多くはない。コンパクトで、意外とお手軽な沢だ( ̄ー ̄;。
アルパインクルーザー 2000とは、モンベル製の軽量皮革登山靴。残雪期や、秋山登山に適している。保温性は低く、冬季の使用には向かない。ワンタッチアイゼン、スキーの装着は不可。
2001年にアウトレットで16000円で購入した。当時このモデルは2001年から2500シリーズに格上げとなり、22000円(2000シリーズから価格据え置き)で販売されていたので、かなりお得な買い物だった。
落差が目線ほどの高さのもの、顕著な滝の形状をなしていないもの、渓流中重要ではないものなど。
釜を泳ぎ、ステミングで登ることが多い。
岩質が一枚岩であるときは滑滝。
高い側壁に囲まれた滝。
Co737 二股まではペテガリ沢を参照。
Co780 二股から小さい滑滝が出始める。いずれも容易で快適だ。 Co920 の 30m の大滝を高巻くのがこの沢の核心である。その後も容易な滑滝が続いている。 Co1150 付近からガレが埋めるようになる。 Co1350 の 50m の大滝は高度感はあるが、それほど難しくなく直登出来る。この上はお花畑となって、薄い藪を漕ぐと稜線に出る。
ルベツネ山北面直登沢出合まではサッシビチャリ川の項を参照。
ルベツネ山北面直登沢出合は、小規模なゴルジュとなって、両方が樋状の滝となって洗濯槽のような釜となっている。左岸上に明瞭な巻き道が付いている。滝の上の中間尾根に天張る事が可能だ。
すぐ上にツルツルの滑滝が見えるが、簡単に直登出来る。滑床を進んで右に曲がると、ガレの埋める函となる。早い時期には雪渓に埋められていると思われる。 Co825 二股の先には劣悪なルンゼが見えるが、これは右の枝沢で本流は滑滝となって左から合流している。ここから谷はツルツルのスラブ谷となるが、早い時期には巨大な雪渓に埋められている。突き当たりには 50m の F1 が垂直に落ちてきて、周囲はスラブ壁に囲まれた円形劇場となっている。左岸は垂直の壁で、右岸下部から岩登りか、スラブ壁上部の洞穴ルンゼから弱点を縫って尾根上灌木帯へ抜けるしかない。洞穴ルンゼは脆い岩質とツルツルのスラブと滑る藻、不安定な草付きに苦労させられる。スラブ壁の上部に達すると既に高さは F3 上部と同じくらいとなる。仮に上手く沢に戻ったとしても、 F2 F3 共に苦労させられるであろう。 F3 より上部は比較的容易なスラブ谷が延々と Co1360 四股まで続く。ここから先は浅いルンゼ谷となって、薄いヤブ漕ぎでピーク直下へ達する。
この沢は F1 から F3 の大高巻き以外には特に難しい物はなく、あまり身構えすぎると拍子抜けする事となるだろう( ̄~ ̄)。
Co800 二股までは豊似川右股を参照。
二股から大きな滝が見え、威圧感がある。大きなスラブ状の滝だが、慎重に登れば直登が可能だ。 Co900 付近まではゴルジュで、滝が続くがいずれも中を通過出来る。ここを過ぎると、開けたガレとなって、ビバークも可能だ。 Co1080 二股で大きな滝が落ちてくる。岩が脆いので、直登するにも高巻くにも注意が必要だ。その後はルンゼ状の沢となって、小滝群を越え、灌木の藪を少し漕ぐとピークに出る( ̄へ ̄)。
出合からゴルジュとなって、手強い滝が Co770 まで連続している。このゴルジュを過ぎると、しばらくガレを歩き、中央が豪快な滝となっている Co850 三股に至る。この滝は四段ほどになっており、二段目を小さく巻く以外は直登できる。 Co1000 三股は側壁となって落ちる2本の滝のうちの右側が本流だ。連続する小滝を直登して、沢が左に曲がるとガレのつまった函状となる。この函の出口の岩盤を越えるとあとはヤブ漕ぎもなくピークに出る。
この沢は、短いながらも、登りごたえのある滝が多い楽しい沢だ。数は少ないが滝のレベルは高い( ̄~ ̄)。
出合からゴーロのブタ沢が続いている。 Co1000 からはガレ沢となる。源頭まで2~3の滝らしき物が出てくるが、全く問題にならない。沢が涸れると濃密なハイマツの海となるが、うまいこと藪を抜け出し、石垣を歩くとよい(@_@)。
チロロ林道の水無月橋の手前で合流しているが、周囲に広い駐車場はないので、二岐沢出合の駐車場まで行って歩いた方が良い。薄暗い雰囲気の荒れた沢を進むと、 Co650 付近から滝が出始める。赤い地肌の滝をシャワーで登りきると、藪の多い河原となる。 Co750 を過ぎると函状となって、滝が続いている。登れそうな滝も脆く、ホールドが乏しく直登は難しい。貧相な植生の急斜面をトラバースせねばならず、油断するとどんどん上へと追いやられて沢に戻れなくなる。 Co1050 は 50m を越す岩壁に囲まれており、行く手を阻む。細かく分岐する沢を正しく選んでいくと、ピーク北東の肩に出る。
この沢は美しくない上に、登れない滝の悪い高巻きを強いられるストレスのたまる沢だ( ̄へ ̄)。
出合は暗く小さな渓相で、ぼんやりしていると見落としそうになる。出合からゴルジュの沢だが、しばらくは難しくはない。 Co570 二股の滝を左岸から高巻き、次の三段の滝が最初の難所である。正面からは二段に見えるが、奥にツルツルの三段目が待ちかまえている。この三段目を越えるのは一筋縄ではいかない。険悪なゴルジュはつづき、直登、高巻き、泳ぎともいずれも手強い。やがてツルツルに磨かれた壁に挟まれた細いV字谷となって、突き当たりは垂直の滝に阻まれる。直登は困難で、戻って右岸の灌木帯を高巻かざるを得ない。沢に戻っても悪いゴルジュが続いている。 Co700 二股は広い河原となって、 Co810 左屈曲点まではガレか雪渓の埋める函となって一息つける。 Co810 左屈曲点は細く高い函にチョックストンの滝がかかっており、到底登れそうにない。左岸の尾根に取り付き、猛烈な藪を漕いで Co900 屈曲点まで一気に高巻くと比較的楽に沢に降りられる。時間と体力に余裕がある場合は早めに降りるといくつかの滝を楽しめる。 Co900 屈曲点は良いビバークポイントとなる。屈曲点の滝を登ったところから Co970 の滝が落ちてくるところまでは遅くまで雪渓に埋められており、状態によっては劣悪な処理を強いられる。 Co970 から Co1100 までは急峻な連瀑帯となってに難しい滝が連続するが、日高らしい快適な登攀が楽しめる。この連瀑を過ぎると核心も終わり、沢はガレに埋められる。 Co1290 からピークを直接目指す場合は、出合の滝を処理するのに少し手こずるだろう。本流を詰めると、小滝の続くルンゼとなって最後は30分ほど藪を漕いで稜線に出る。
この沢は出合から狭いゴルジュが続き、源頭部まで息つく暇がない。特に中流部は極めて細く深いゴルジュに直登困難な滝が連続し、生半可な覚悟では悪い高巻きに終始させられ、しかも、岩質が脆いために安心出来るピンがとりにくく、体力的にも精神的にも消耗する。決して快適な沢とは言いがたく、「険悪」という言葉がぴったりの沢である。
Co737 二股まではペテガリ沢を参照。
Co770 のC沢出合を右に取ると、すぐに小滝が出始める。滝は徐々に規模も難しさも高くなる。核心は Co880 から Co1100 付近までで、沢が屈曲するごとに微妙な滝が現れ、油断ならない。その後も無数に滝が続くが、いずれも容易で食傷気味になる。 Co1450 二股は左岸から落ちてくる滑滝の右股を取る。少々藪を漕ぐとピーク付近に出る( ̄ー ̄)。