日高山脈核心部は未だ増水で遡行は困難であるため、全て経験済みの沢ばかりだが、トヨニ岳周辺を周遊することにした。いずれも非デジタル時代に遡行した沢のため、新鮮な気持ちで遡行出来た。そして、以前の自分との実力差を思い知らされる山行にもなった。
ニオベツ川オムシャヌプリ南西面直登沢に6年ぶりに再訪した。あのころは誰も知らないマイナーな沢だったが、某氏によって紹介されてからすっかりメジャーな沢になってしまったようだ。それにしても、あれから6年も経つのだなあ。最近はさっぱりかんちゃんとは山に行っていない。
時刻 | 天候 | 場所 | 行動 |
---|---|---|---|
04:30 | 起床 | ||
06:30 | 出発 | ||
07:25 | Co530 二股 | ||
10:00 | 主稜線 | リターン | |
12:15 | 下山 |
今回は某山岳会の見学をかねての遡行である。3ルートがあったが、十勝岳南面直登沢に行くパーティにくっついていくことにした。このルートは、以前にかんちゃんと遡行したルートだが、そのときの印象は救いようのないブタ沢だったのだが、その後、やけにこの沢を褒める人がいたので、私の印象が間違っていたのかどうか一度確かめたかったルートだ。
二股までは楽古岳北面直登沢を行くパーティも一緒に行く。山岳会の人たちは踏み跡を中心に歩くが、私は極力沢の中を行く。二股を左にはいると、急傾斜のゴーロでいきなりブタの様相だ。時々岩盤も出てくるが、おおむねゴーロで、やがて伏流したガレの沢になる。辟易しながらガレを詰めていくと、 Co900 でようやく滝が現れる。4~5段の優しい滝を直登すると、沢は再びガレとなって Co1060 の二股になる。右に入り、沢を詰めて薄い藪に突入する。踏み跡はかなり明瞭に付いている。ガスの中稜線に到着。山岳会パーティと少し話をして、私はここから引き返す。ガレをサクサク徳だって2ピッチで山荘に到着した。
今回はコイボクシュメナシュンベツ川の Co685 で右に分岐する枝沢から楽古岳をめざしてみた。ほとんど記録を見ないマイナーな沢であるが、それなりに面白かった。