伏美岳~一九六七峰
久々にゴールデンウィークの日高を縦走してきた。本当は幌尻岳まで行く予定だったが、雪の少なさと天気の関係でカットになった。
久々にゴールデンウィークの日高を縦走してきた。本当は幌尻岳まで行く予定だったが、雪の少なさと天気の関係でカットになった。
初めてエサオマントッタベツ川本流を遡行した時に、山頂であったおじさんが「先週、間違えて直登沢の方に入ってしまった」というような話をしていた。そのときは、どうやったら間違えるんだろうぐらいに聞いていたが、遡行可能な場所なのだろうかと、ずっと気になっていた沢である。北東面の沢であるため、雪解けが遅くなかなか実行出来なかったが、ようやく遡行することが出来た。
去年に引き続き、春別沢へ行って来た。今年は例のあの滝を突破して、トメチニに降りる計画だ。千呂露林道ゲートに自転車を置いて、春別沢林道から入山する。終点まで林道を歩き、入渓する。大滝までは相変わらずクソ沢である。しかも、ヌルヌルがひどくて歩きにくいったらない。
大滝に到着して、突破口を探す。が、高巻きルートが全く見つからない。右岸のルンゼの先は遙か天空にそびえる岩壁となって、全く終わりが見えない。左岸のルンゼに取り付いてみるが、上に行くほど壁は立って、滝の上流方向へ向かうルートが全く見えない。大巻きを覚悟して、少し戻って左岸の尾根に取り付いてみるが、やはり上の方がどんどん傾斜がきつく、植生は消えて進めるルートがない。まったく、高巻きによって滝の上に出る見通しが立たない。
かといって、直登はかなり微妙そうである。考えられるルートのひとつは、左岸を直登し、左にトラバースして中間のテラスに出るルートだが、そのトラバースする部分はツルツルで、もろに水流を受ける。とてもフリーソロで突破出来るものではない。もう一つは、右岸のバンドをトラバースして、テラスに出るルートだが、このバンドもかなり微妙な傾斜で、しかも汚れていてやばそう。テラスまで行ったとしても、そこから先も怪しげな直登になりそうだ。しかも、この滝の先にもなんだかツルツルそうな滝が見え隠れしている。
そんなわけで、結局今回もすごすごと退散することとなった。この滝は、パーティを組んで、滝をがっつり登攀する気で来なければ突破出来ないだろう。もしかして、北日高最強の沢かもしれん。
今回は、去年途中まで偵察した雲知来内岳西面沢。去年の秋に遡行したピオレパーティが詳細な記録を書いているので情報は豊富だ。まぁ、読んでないけどね。
とりあえず、今年は99で打ち止めとなった。っつうか、やっぱり10月に入ってから沢に行くもんでないわ。