現役とのクワウンナイを前にまだしばらく日にちも空いているし、天候もそこそこらしいのでどこに行こうかと思っていたが、どうにも今年はどこへ行っても雪渓・デブリに苦しめられそうなので日高の核心部に入る勇気が出ない。たまたま HYML で戸蔦別川界隈の山行報告が相次いだので、そちら方面を散策する事を決めた。いつかは再訪しなければと思いつつ何故か機会のなかった山スキー沢・ガケノ沢、戸蔦別川八ノ沢、それに十ノ沢を、以前の山行とは逆のルートで行ってみる事にする。
今年、 MITWV には4人の新人が入った。数年ぶりに本格的に沢登りを行い、夏合宿も復活させるべく今回の計画が立てられたが、紆余曲折あって、結局参加部員は一名だけとなってしまった。とても夏合宿とは言い難い陣容ではあるが、せっかく参加してくれた三好にはしっかりと良い経験をしてもらいたい。入山からいきなりあいにくの天候となり、下山後には予想外の展開もあったが、何とか予定を貫徹した。
初めてエサオマントッタベツ川本流を遡行した時に、山頂であったおじさんが「先週、間違えて直登沢の方に入ってしまった」というような話をしていた。そのときは、どうやったら間違えるんだろうぐらいに聞いていたが、遡行可能な場所なのだろうかと、ずっと気になっていた沢である。北東面の沢であるため、雪解けが遅くなかなか実行出来なかったが、ようやく遡行することが出来た。