晩秋山行ひとまとめ
沢には遅い、スキーには早いこの時期。近所の夏山を歩きつつキノコ観察など。特に目新しい物は無いが記録まで。
沢には遅い、スキーには早いこの時期。近所の夏山を歩きつつキノコ観察など。特に目新しい物は無いが記録まで。
時刻 | 天候 | 場所 | 行動 |
---|---|---|---|
09:00 | 自宅 | ||
10:15 | オコタンペ道路入り口 | 出発 | |
11:15 | Co800 | ||
12:15 | Co1000 | ||
13:15 | 恵庭岳岩峰直下 | ||
14:10 | 道路入り口 | 下山 |
恵庭岳に行って来た。オコタンペ道路の入り口に車をつっこむが、除雪の雪が入り口付近にたまっており一瞬スタックする。勢いをつけて中まで入ると、雪はそれほど深くなく問題なく駐車できる。あわてて準備をして出発するが、しばらくしてピッケルを忘れたことに気づく。まあ、こんな時間だし、ピーク岩塔は登れないので、たぶん使うことはないだろう。
オコタンペ道路は入り口でゲートが閉まって通行することは出来ないが、道路はなぜか除雪されてラッセルせずに進むことが出来る。道にはスキーのトレースがのびている。また、恵庭岳の反対側にはP968に向かうトレースも見える。道路上のトレースが恵庭岳に向かっているものと思っていたが、いっこうに尾根にとりつく気配がないので、トレースから外れることにする。Co640まで道路上を進み、そこからP761の東面に突き上げる沢に入っていく。
北西の斜面をトラバースしながら少しずつ高度を上げる。Co800をすぎたあたりで広い大地に出る。雪はしまっておりラッセルは深くないので割と快調に高度を上げてきた。P952の東側を巻いて急な尾根にとりつく。西南西の尾根筋を上るが、雪は少なく灌木のブッシュがうるさい。更に上部では岩塔が出ておりスキーでの登行を困難なものにする。この急登はワカンやスノーシューを利用した方がいいかもしれない。Co1050から再び緩斜面となるが、すぐにまた急斜面となる。こちらはしたほどブッシュはうるさくなく、広い北側の斜面を利用して高度を上げる。南には西尾根の衝立が迫ってくる。進む北西尾根もCo1200から岩稜となって行く手を阻むが、北側をスキーを使って巻くことが出来る。岩稜の基部をトラバースしていくと、頂上岩峰直下で登山道のある北東尾根に合流する。
時間はまだ十分あったが、岩塔は立ち入り禁止だし、ピッケルも持ってこなかったのでここで岩峰を見上げてリターンにする。岩稜の下まで戻ってシールをはずす。雪質はいい具合にしまっているが、この斜度とこのブッシュではちょっと重たくて、スキーの回転が間に合わない。こんな場面では兼用靴が真価を発揮するのだろうか。Co1070からは北斜面を下って行こうかと思ったが、斜度がきつくて下部の状態がわからない。この山は地形図には現れない岩塔がぽこぽこ出ているので、あまり不用意に未知の場所に入り込むわけには行かない。結局そのまま西側の斜面を滑って登りのルートづたいに下る。この斜面は特に斜度がきつく、ブッシュもうるさいので一気に滑り降りるにはかなりの熟練でないとだめだろう。もう少し雪がついたら少しは滑りやすくなるかもしれないが、この斜度でこれ以上雪がついたら雪崩が怖い。
Co800までは多少の登り返しもあるがあとは特に問題なく一気に道路まで滑り降りる。道は登りのトレースを使ってジェットコースターで・・・とは行っても、すっかり滑らないスキーなので全然スピードは出ないけど・・・手入れのいいスキーならジェットコースターだろうなと思いながら道路入り口に到着した。
このルートは地形図を見る限り楽しそうなスキールートに見えるが、上部は斜度がきつく、ブッシュも多いので快適なスキーはあまり期待できない。より困難な場所を攻めるのが好きなエクストリームな指向の人にとっては楽しめるルートかもしれない。
時刻 | 場所 | 行動 |
---|---|---|
ポロピナイキャンプ場 | C0 |
相変わらず荒っぽいごとーさんの運転に不安を抱きつつ、恵庭のごとー邸を出発。ポロピナイキャンプ場へと向かう。なんだかしらんが、私はこの年3度目の恵庭岳である。
夏休みだけあって、キャンプ場にはかなりの人が居る。
時刻 | 場所 | 行動 |
---|---|---|
05:40 | 林道入口 | 出発 |
06:05 | F1 | 右岸巻き |
06:20 | F2 | |
08:25 | F6 | |
08:45 | F7 | |
09:50 | F9 | |
11:25 | F9上 | リターン |
14:30 | 林道入口 | 下山 |
すがすがしい朝である。ボディをこすりそうになりながら、ごとーさんの車で出発する。林道入口の道路脇に車を残置し、滝沢入口へと進む。滝沢は、滝沢という割には、滝は滝ではなく、水は一滴も流れていない枯れ沢だ。河口にある登山者名簿を見ると、意外に人がいっぱい入っているようだ。特に、自衛隊が大集団で入っているのが目に付いた。どうやら、訓練に使っているようだ。
少し行くと、すぐに F1 が出てきた。ここはとりあえず、右岸巻きにする。 F1 を超えると、すぐに F2 が出てきた。ここで、ザックを2つにしてトップは空身で登ることにする。資料通り、抜け口がいやらしく見え、多少考えたが、手を伸ばすと、ガバホールドを発見してさっくり解決。何カ所か支点ボルトが打ってあったが、最も下が見えやすそうな所にアンカーをとって確保する。セカンド以降は、ザックの重みのため、中間部で少々手こずったようである。
F2 の後はこれといった物はしばらく出てこず、 F3 ~ F5 はよく判らないままに通過する。
F6 はごとーさんがトップを行くことにする。右岸を直上し、残置シュリンゲのある位置から右へトラバースするが、つらいらしく、かなり手こずる。セカンド以降もかなりつらい大勢でなんとかクリアする。 F7 はおやぶんがトップ。左岸の中央よりに取り付き、途中、右(更に左岸)へトラバースしてクリア。 F8 はフリーでクリアする。
F9 は再び私がトップを行く。見た目、どこでも行けそうなので、中央部に適当に取り付く。途中、岩を抱きかかえるように左へ移り、そこから直上していく。上にあがると、大きな岩盤の下に、ボルトと細引きが見えている。案外新しそうなアンカーだが、落石の直撃を受けたらしい。・・・くわばら。下部の見えない位置で確保することにする。ここで、ラストのごとーさんがかなり手こずり、2度ほどフォールする。この時、私の確保が甘く、結構な長さ、ザイルを流してしまう。その後、岩の落ちる大音響が聞こえる。一瞬、ごとーさんが潰されてしまったかと焦るが、すぐにザイルが動き始めたのでほっと胸をなで下ろす。何とか全員登り切り、そこでリターンを決定する。
何度かアプザイレンを繰り返し、 F1 まで降りる。そこで、 F1 にトップロープをかけ、登ってみることにする。抜け口のまっすぐ下に取り付き、そこから登りやすい所を登っていく。たいして難しいところはなかった。ただ、右下に見える白い岩の帯が、今にも大崩壊を起こしそうでかなり怖い。抜け口がハングして少し考えるが、あるテクニックに気づけばまるで問題なし。