オコツナイ川で濁流に追われ
夏合宿の予備山行という名目でオコツナイ川に行ってきた。現役二人にはまだ少し早いかと思ったが、やはり少し実力不足が否めず、本山行に向けてやや不安が残る内容となった。
夏合宿の予備山行という名目でオコツナイ川に行ってきた。現役二人にはまだ少し早いかと思ったが、やはり少し実力不足が否めず、本山行に向けてやや不安が残る内容となった。
時刻 | 場所 | 行動 |
---|---|---|
04:00 | 起床 | |
05:00 | 出発 | |
05:55 | 日陰の淵 | |
09:55 | Co300 | |
14:00 | 湯ノ沢乗り越しの沢 | C1 |
天気はいいのに、なぜが風がものすごく冷たい。オホーツク高気圧が張り出しているせいで、夏だというのに気温が上がらないのだ。砂防ダムの上から沢に降りる。水が冷たい。しばらくは河原であるが、だんだんと函状になってくる。ほどなく、左岸から両岸が切り立った岩壁となった狭い廊下状地形の沢が滝となって合流してくる。これが悪名高き日陰の淵である。
F1のすぐ後ろに続く流れの速い函。さすがに薩摩のトビウオ(?)ことダッシュしゅうさくはさっくりと泳ぎ切る。ごとー、かわはら両氏も何とかクリアする。しかし、かなづちの私は全く前に進まない。やむを得ず、細引きで引っ張ってもらう。しかし、朝一番のまだ寒い時間からこの泳ぎはかなりクレイジーだ。さらに函が続き、奥にF2が架かっている。函の右岸をはいつくばっていき、一端左岸に移る。F2はつるつるで取り付けない。右岸に移り、ハーケンを打ち、シュリンゲをかけてそれをつかんで登る。ここまでがいわゆる日陰の淵。日陰の淵はまさに日陰で、全く日の光が入らず、猛烈に寒い。この、F1からF2までのほんの数10mの間を突破するのに、1時間半を要した。恐るべし日陰の淵。初っぱなからクレイジーな気分にさせてくれる。
函状はなおも続くが、いずれも日陰の淵に比べればかわいいものだ。F3は右岸の岩の上から釜に飛び込み、左岸に移り直登する。F4は広い釜を持った2段のかわいい滝である。ここを過ぎると函状はまばらになり始め、やがて河原となる。
何度か雪渓が現われ、上に行ったり、トンネルをくぐったりする。Co300手前より再び函状となり始める。F5(Co300)は、2名は滝の左岸のチムニーを登り、ほかの2名は手前から高巻く。すぐに続くF6は大・中・小の3段の大きな滝で、左岸を直登し、そのままテラスをトラバースするのだが、このテラスがちょっと傾斜があって怖い。F7(Co400)は2段の大きな滝だ。左岸を直登する。裏沢のF3に似た感じがする。函滝のF8(Co440)は腰まで使って、ダッシュ、ごとー、私ととりつくが、全く直登不可能だった。左岸を巻く。F9(Co450)は一見難しそうであるが、左岸の壁を慎重にトラバースしながら登っていく。特に問題はない。ここを過ぎると予定天場についた。
時刻 | 場所 | 行動 |
---|---|---|
04:00 | 起床 | |
05:10 | 出発 | |
06:40 | 湯ノ沢本流 | |
07:10 | 林道 | |
09:30 | 下山 |
ヒヤミズを直接下ることも考えていたが、滝も多く、寒いし、滑るしということで、湯ノ沢に乗り越すことにした。藪も薄く、問題ない。アプザイレンを一回して、湯ノ沢に出、すぐに林道にぶつかった。