- 目的
- シュウレルカシュペ沢遡行
- 日程
- 2017年09月26日(火)
- 山域
- 中日高
今日は楽古岳南面を遡行するつもりだったが、微妙な天気。とりあえず行けるところまで行ってみる。
ひたすらガレの沢を詰めていくと、800mを過ぎたところで雪渓が出てきた。視界も悪いのでここで引き返す。
小楽古西面ものぞきに行く。すぐに崩れた雪渓が出てくる。 F1 は右岸直登。 F2 は下部を直登するが、上部はヌルヌルでいやらしいので結局右岸のルンゼに逃げて高巻いた。少し行くとやはり雪渓で埋められていたので、ここで引き返す。
途中から釣りをしながら下る。魚影は時々走るが、当たりは悪く、結局登山口の下で2尾をつり上げただけ。
貸し切りで早い時間から寝入っていたが、8時頃におじさんがひとりやってきた。翌日は朝から雨で、登らずに撤収。
大樹の道の駅で車中泊。今の車でははじめての車中泊。非常に寝心地が悪い。朝は霧雨で、気温が低い。全然やる気がわいてこない。気力を振り絞って、昭徳林道へ向かう。一部荒れているが、何とか終点に到着。霧雨が降り続いて全然やる気がわいてこない。車内でうだうだしながら、どうしよう日の思案し続けるが、結論は出ない。究極の優柔不断。なんだかもう、かったるくなってきて、帰ろうかと思った頃に、自動車のエンジンオン。男女2名。本州からの人でレンタカー。ヌビナイを遡行して、中ノ川に乗っ越し、林道の作業図にあった、作業道を利用して中ノ川からヌビナイに乗っ越してこようかという話。そんな都合のいい道があるとは聞いたことがないし、多分廃道だろうなと。本州陣のご多分にもれず、エキノコックスについて聞かれる。この気温の中、上二股に1人泊まるのが心細かったが、他に人がいるならと、私も行くことに。とりあえずなんかきっかけが欲しかった。本州の人たちは一足先に出発。私もすぐ跡を追い、下二股で現在地を確認しているところをすぐに追い越す。出来るだけ中を行きたいが、この気温では泳ぐ気にはなれない。ギリギリ濡れない程度に中を行く。2箇所の悪い高巻きは行くたびに状態が悪くなる気がする。いつかきっと死人が出る。一箇所中を行くとどうしても泳がないと無理っぽいところ、無理矢理右岸をへつって壁を登る。降りるところが微妙だがギリギリクライムダウン。調子に乗るとやばい。七ツ釜が近づく頃には晴れてきた。上二股で薪を集めて泊。どうでもいいけど、本州パーティの二人は最後までアヤシげな雰囲気。話しかけてきたのは男性の方だけで、女性の方は結局最後まで一言も話を交わさなかった。幕営ポイントもあえて避けて別の場所に泊まった感じ。翌朝は一足先に出発。本当に中ノ川に乗っ越すつもりなのかちょっと気になるが、確認できなかった。二股から滑滝が続く。適度な大きさと難しさ。快適に通過。岩盤のトンネルを過ぎて、お花畑を詰めて稜線に。台風の影響で少し風が強い。下りは右股を下る。上部はハイマツの藪。ハイマツと灌木帯の境を行くと比較的良い。沢形が出てきて小滝が出始める。ガレ気味。いくつか大きめの滝があるが、左股よりは遙かに下りやすいだろう。本流に出ると予想通り、ガレの沢。装備を回収して下る。がんがん飛び込んでいくと言うことはせず、極力へつっていく。上の悪い巻きの所は沢に降りて中を行く。それでもギリギリまでへつる。最後の水路は水に浸からざるをえず、入水。フローティングベストと、水かき付きグローブの効果がありがたい。一度濡れたらもう同じ、ここから先は飛び込んでいく・・・と言う風にならないのが年を食った証拠。やっぱりギリギリまでへつっていく。噴流する滝の巻きは例の悪い巻き。やっぱりこの巻きはないわ。この沢は何故か下りの河原歩きが異常に長く感じる。途中で力つき、しばし昼寝。時々ハナカジカがはねる。
林道崩壊で難しくなった。っていうかもう行かないかもなあ。
山荘を引き払って再び翠明橋公園へ。週間予報では、今日明日と天気はいいはずだけど、ラジオの調子が悪く、直近の天気予報をあまり聞いていない。
左股直登沢に入ると、 F1 に大きな倒木がかかっていた。なんと。いきなり F1 の楽しみが半減。天気は悪いが、一昨年来たときよりは視界はいい。 F2 はセオリー通り右岸から高巻き。 F3 はもちろん雨具を着込んでファイト一発シャワークライム。うん。いつもよりは水量が少ないかな。 F4 のチョックストンは左岸巻き、次のはいつも通り左岸を直登したが、ちょっと躊躇した。
あとは沢を適当に詰めて、藪になったら右岸に逃げて低いハイマツを漕いで Co1400 付近の稜線に出た。天気もイマイチだし、明日もピークへ行くので、そのままA沢に下ることにする。
稜線は進まず、そのまま斜面を下り、 Co1060 で左に入る沢筋を目指す。鹿道を頼りに下っていくと、 Co1260 付近で沢筋に出た。 Co1060 二股から滑滝がどんどん出てくる。どんどんクライムダウンしてB沢出合に到着。
この日もあわよくばもう一本登ってしまおうと思っていたが、さすがにもう体力が持たない。天場を探すことにする。すると、B沢出合に立派な天場が造成されていた。しかし、よく見ると、生きた木を切り倒して開削している。何でこんな事しなくちゃいけないんだろう。ちょっと下ればいくらでも天場はあるのに。
なんだか焚き火をする位置が気持ち悪いし、腹立たしいのでもうちょっと下に下ることにする。C沢出合に良さそうな場所があったので、そこに天張る。アライテントの1人用ツェルトの初登場である。しかし、この買い物はちょっと失敗だったかも。あまりにも小さすぎる。しかも、底が完全に閉じないので、草ぼうぼう。やはり重さよりも快適性をもう少し考えるべきだった。焚き火をおこして、釣りをする。小振りなエゾイワナを何匹か釣り上げる。思っていたとおり、酒が足りなかった。酔いが回る前になくなってしまった。
今夜はこのまま焚き火の横で、と思っていたら、小雨が降り出した。あわててツェルトに逃げる。が、ツェルトの中不快。ヘリテイジのスーパーツェルトが恋しい。うーん。イタい出費だけど、買い直そうかなあ。
アラームはまだ鳴っていないが、トイレに起きたついでに焚き火を再点火する。そうしているうちにも雨がぱらぱらと降り出して嫌になる。
雨具を上下着込んで出発する。 Co605 の滝は右岸を直登する。最後の抜けがちょっと難しい。続く二股にかかる滝はシャワークライムで越える。その後はA沢と同じような滑滝が続く。
Co660 の滝は、左岸高巻きがセオリーであると思われるが、ここは思い切って直登する。はずは右岸を直登し、チムニーの水圧の中に突入する。水圧で何も見えないが、水流の中にホールドを見つけだし登り切る。続く三条の滝も右岸から取り付いて、中間からはシャワークライムで登る。もはややけくそ気味だ。
続くチムニーの滝も中につっこむ。水圧をガッツリ受けて直登。さすがにここまでやっていると、体力を消耗する。一つ直登し、次の三段のチムニー滝は登れそうだけど、上の方がアヤシい。燃料切れもあって、ここは右岸から高巻き、二段目の上に出る。上から見るとやっぱり全然登れそうに見えない。三段目は頑張って右岸を直登する。
次の大滝は登れそうだけど、逆層で微妙。結局途中から右岸のルンゼに逃げて高巻く。だけど、この巻きはないわ。次の滝は左岸をへつり気味に直登。次の左上にバンドが延びる滝は、例にもれずそちらに誘われ、そのままルンゼを詰めて途中からトラバースするけど、これもないわ。これを!*でやれと?何か違う。これを要求するなら!!でいいかな。
稜線はもはや横殴りの雨。一応三角点に立ちして下降沢へ向かう。