51点沢右股はヤブがキツいだけだった
- 目的
- 夏合宿 余別川51点沢遡行
- 日程
- 1992年07月27日(月) - 30日(木)
- 山域
- 積丹山塊
行程
メンバー
1992年07月27日(月) 移動日
時刻 | 場所 | 行動 |
---|---|---|
室蘭 | 出発 | |
14:00 | 余別海岸 | C0 |
電車とバスでデンコデンコと余別へ。海岸にツェルトを張ってC0。近所の店で水を分けてもらう。なんて、図々しい奴らだ。ツェルトに入ってから、ぽつりぽつりと始まる。少々の不安。
1992年07月28日(火)
時刻 | 場所 | 行動 |
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04:00 | 出発 | |
08:30 | 51点沢出合 | ナニ |
14:00 | Co380二股 | C1 |
余別林道をすたすたと進む。林道終点のゲートで、よねやさんパーティの2台の車を発見。廃道と化した林道跡を生い茂る草をかき分け、余別川に出る。
わらじに履き替え、51点沢出合まで、いくつかの函を泳いだり、へつったりして進む。出合では例によって、3時間ほどナニにいそしむ。去年のいわしたさんのモノが激しかったせいもあって、納得の出来るほどの成果はない。
25m滝まで、昨年同様レッツ直登。釜のある滝で、ごとーさんの「巻き」指示があったにもかかわらず、私一人泳いで取付き、直登して、怒られた記憶がある。しかし、ここで楽しまねば、どこで楽しむ。セオリー通り、25mを左岸巻きし、Co350の滝を左岸巻きし、Co380で幕営とする。
1992年07月29日(水)
時刻 | 場所 | 行動 |
---|---|---|
04:00 | 起床 | |
05:25 | 出発 | |
07:50 | Co830二股 | |
09:35 | 珊内岳 | |
15:00 | 122点沢出合 | C2 |
天場を出て、すぐの滝はこれまたセオリー通り、右岸を巻き、アプザイレンで下降。Co400二股から予定通り左股をすすみ、40m大滝。
赤岩での特訓の成果で、余裕があるのか、この2段の滝を眺め、1段目はシャワーで行けそうだなどと、デカいことをぬかす。思わず登ってしまいたい衝動を抑え、予定通り、右岸尾根の木登りに突入する。相変わらず激しい巻きだ。しかし、まぁ、この沢の見所も相変わらずここだけだ。
昨年は、沢を間違えたらしく、酷い目にあったので、今年はCo830二股を間違わないように、地図をよく見ながら慎重に進む。Co380二股では、確認のために50分ほどの時間を要する。それだけ時間をかけるくらいなら、多少間違えても藪漕いだ方が早いだろと言う気もするが、50分藪を漕ぐのと、50分地図をにらみ続けるのはやはり大違いだ。沢はやがて枯れ沢となり、太い笹が多いかぶるトンネルとなる。ついに藪に突入する。やはり今年も沢を間違えたかと、ダケカンバによじ登り確認すると、目の前にピークがあった。
コンパスを切って、背丈以上の笹藪を漕いで122点沢に降りる。30m大滝は、左岸をアプザイレンでテラスに降りるのがセオリーだが、我々は左岸草付きをそのまま進み、ルンゼにでて、クライムダウンする。4段の連瀑は、アプザイレン、アプザイレン、クライムダウン、クライムダウン。
1992年07月30日(木)
時刻 | 場所 | 行動 |
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04:00 | 起床 | |
05:20 | 出発 | |
09:40 | 林道終点 | 下山 |
今日はドンブラコデーなので、快晴を願っていたが、願いは通じず、どんより天気。核心の下ノ廊下に着く頃についにぽつりぽつりと始まってしまう。あう~。それでも、ここで楽しまない手はない。水流に乗ってどんどん流される。出来れば、先行している米谷パーティーに追いついて、車に便乗させてもらおうという図々しい期待をしていたこともあり、その後の函でも躊躇せずにどんどん飛び込んで、一気に流される。
存分に楽しんで、沢からあがり、林道終点までたどり着くと、とーのさんとミラが残っていた。なんと、山中で財布やら、車のキーやらを落としてしまい、スペアキーをとって戻ってきたところを我々につかまってしまったのだ。南無さん・・・。哀れ、全財産をなくした上に、我々を拾って帰る羽目になったとーのさんであった。
車中で、こばPパーティが、122点沢に降りるつもりが、なぜか反対の珊内川に降りてしまうという醜態を耳にする。トンマ揃いの(ぉぃ)他パーティをあざ笑う我らエリート集団であった。