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初めての東大雪の沢

ふ~ちゃん
P8290118.JPG
の所はぽっかり穴が空いている

ことさらに日高にこだわってきたつもりはないのだが、元来の出不精ぶりを発揮してアプローチのしやすさから日高ばかりに通うようになって、結果日高の人みたいな感じになってしまった。そんなわけで初めての東大雪であるが、この界隈は雪渓の状態や気温によって遡行時期が悩ましいく、これまで行きかねていたのだが、実際今回も悪い雪渓処理が核心の遡行となった。

~続きがあります~

パンケトムラウシ川って微妙ね

ふ~ちゃん
目的
カムイサンケナイ川遡行
日程
2017年08月31日(木)
山域
表大雪

行程

  • 神威橋~カムイサンケナイ川~新道~トムラウシ庭園~パンケトムラウシ川(トムラウシ西)~カムイサンケナイ林道

2017年08月31日(木)

夜明け前に東大雪荘前の駐車場を出て、短縮登山口の分岐を右に進んで神威橋を越えて林道終点へ向かう。 P987 付近に雨量計があってそこまでの林道は整備されている。道は続いているが、封鎖ゲートが置かれているのでそこに自転車を残置する。

引き返し、神威橋の脇に車を駐める。

入渓してしばらくは何も無い河原。 Co820 で岩棚を削った樋状の流れが続く。いくつかを持った小滝も有るが特段難しい事はない。

Co840 にはステミングで越える小さな樋滝があるけど、濡れるのをいとわなければどってことはないだろう。

時々岩盤も現れるが、再びしばらく単調な河原歩き。

Co1000 で急に両岸が立ち上がって V 字のゴルジュになって樋状の廊下が続く。雰囲気としては飛生川の岸を更に高くした感じ。テラス、植生の類いはなく高巻きは無理でへつりと泳ぎで行くしかなく、水没不可避。

思い切って泳いでしまえばそんなに難しいではないが、何せ水温がクッソ低いのでちょっと濡れただけで一気に冷える。

少し行くとつるりとした5m位のにぶち当たる。下段は右岸直登する。上段は更にツルツルの樋状と滑になっている。水流に突っ込んでフリクションで通過するが、水量が多かったらけっこう厳しいかも知れない。

さらに続く廊下を少し行くと再びが立ち塞がる。左岸をフリクションを効かせて直登する。ホールドスタンス共に乏しいのでフリクションクライミングになれていないと厳しいと感じるかも知れない。室蘭岳裏沢で育ったおいらにとってはナンモな感じ。

これにてゴルジュは終了。雰囲気としては飛生川に似ているが、30分足らずで通過出来るのでスケール的には飛生川や電気のには到底及ばない。

Co1060 二股を左に行くとすぐに20m二段の左岸カンテを登るが、崩壊気味なのでちょっと恐い。

Co1150 付近のは登れそうだけどヌメヌメコケコケなので左岸ルンゼから巻く。

Co1190 で急に水量が減ってきて、周囲の壁のあちこちから水が染み出して、突き当たりに澄んだを持った涸が出てくる。右岸からへつって階段状のを登ると完全に伏流した河原になる。

しばらく行くと虎ロープが張られた新道コースにぶつかる。コマドリを進み、前トム平を越え、トムラウシ公園までは新道を進む。途中何人かのハイカーとすれ違う。トムラウシ公園周辺は僅かに紅葉が始まっていた。

ここから道を外れ P1743 岩塔の脇を通ってパンケトムラウシ川へと向かう。源頭までシカ道があって藪漕ぎ不要。

源頭ガレ場を過ぎると巨岩の転がる庭園風渓流がしばらく続く。一旦水が涸れ、 Co1430 で岩壁に囲まれたが出てくる。右岸から巻いての下の雪渓の上に降りる。

ここからずっと水は流れていないものの、状の地形の中に涸が断続し、にだけはしっかりと水があるという連続。大概はクライムダウン出来るが、時々巻く。

このの連続の処理が難しいというわけでは無いのだが意外と時間がかかる。

Co1050 の記号の、白蝶の滝の上部は右岸から巻き始めたが、どうやらこれは失敗だったらしい。岸が立っていてなかなか降りられず、下部滝の上に無理矢理ずり降りた。上部滝を見に行くと、壁の下部から2条の湧水が出ていた。

下部の(白蝶の)は左岸から小さく巻く。この滝は直登も出来るらしいが、かなり苔が分厚くついているようなので急なスリップには注意。

Co960 でミニクヮウンナイとなり、最後の滑滝はケツでズリズリ滑りながら下降。ほどなく林道に出た。

林道は所々崩れていて、ブッシュが茂っていて自転車を残置した地点からは車では通行不能だ。自転車はほとんど登り返す事もなく、快適に下り降りて車の残置支点に到着した。

雑感

カムイサンケナイ川は、確かに核心部には飛生川や電気の的面白さがあるが、その区間はごく短く、前後の単調部が長いのでやや物足りなさを感じる。パンケトムラウシ川は始めの滑と白蝶ので完結しており、あとの涸群の処理はかったるいと感じざるを得ないだろう。景観は良いが、沢登りとしての面白さはやや微妙な線。

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