日記:2193
このメッセージが表示されたコンテンツをご覧になりたい方は Twitter にて管理人にお知らせください。
このメッセージが表示されたコンテンツをご覧になりたい方は Twitter にて管理人にお知らせください。
このメッセージが表示されたコンテンツをご覧になりたい方は Twitter にて管理人にお知らせください。
中ノ岳ノ沢の後、脱力状態になって次の沢へ向かう意欲がなかなかわいてこないが、早めに気持ちを切り替えて無理矢理にでも沢に行かないとこのまま沢の季節が終わってしまうような気がする。本当は今シーズン中にキムクシュベツ川やシュンベツ岳西面直登沢などを片づけてしまいたかったが、これらのゴルジュを一人で突破する精神力は今の私にはない。今回はアプローチが容易なコイカクシュサツナイ川を遡行し、コイカクシュサツナイ岳に登り、ここ数年の課題だったヤオロマップ右沢を下降した。ヤオロマップ右沢はルートルオマップ川ほどではないが泳ぐゴルジュの沢で、一人で下降するには十分に過酷な沢だった。
一九〇三峰南東面直登沢左沢と、阿形沢で今年の本格的な沢登りを締めてきた。阿形沢はやっぱり反吐が出るほどの滝沢だった。この後は南東部や北西部の易しそうな沢の探索へと転じたい。
何とかこのまま無難に過ぎてくれたらと思っていたが、屈曲するゴルジュの先には、これはもうどうしたって泳ぐしかないと言う樋状の滝が待ちかまえていた。何とかしようにも周囲はツルツルの垂直の壁に囲まれてどうしようもない。これを越えられなければ、いったいどこまで戻って巻き直さなければならないのだろう。覚悟を決めて釜に飛び込む。正面から来る水流にあらがい必至に水をかく。私の泳力でも、何とか少しずつ前進する。いよいよ体力の限界となって流される直前で、両岸に手を伸ばして体をあげる。ツルツルの側壁にめいっぱい両手足を突っ張り、樋の中を進む。単独なので、こうやって泳いでこうやって取り付いてこうやって登ったという写真が撮れないのが残念であるが、釜持ちの樋滝はこうやって登るという典型のような滝である。
ピラトコミ山東面直登沢を遡行した。もっと簡単な沢かと思っていたが、意外や意外手強い沢だった。もっとも、途中でヘルメットを忘れたことに気づき、ノーヘル山行であったため、いつもより精神的負担が大きかったことを考慮した方がよいかも知れないが。
このメッセージが表示されたコンテンツをご覧になりたい方は Twitter にて管理人にお知らせください。