沢のシーズンも終わりにさしかかり、十勝連峰の比較的簡単な沢に行ってきた。日高の沢とはまったく趣の違う渓相もたまには良いだろう。もう何本か簡単な沢に行こうと思っていたが、結局これが今シーズン最後の沢となった。
とーのさんを誘って、現役二人を連れて白銀荘でスキーツアーしてきた。あいにく、二日とも天気が悪く、今回もピークを踏むことが出来なかった。
前日は、差間部の国道沿いにある公衆トイレにゲリラビバークした。翌朝、上富良野のセイコーマートでとーのさんと合流して、バーデン前に移動した。
バーデンに到着したのは我々が一番乗りだったが、すぐにほかの車が何台もやってきて、バーデン前はすぐにいっぱいになった。だらだらと準備していると、隣の人たちが先に出発していった。
途中までトレースを利用させてもらい、ジャイアント尾根を登る。尾根に上がったところで我々が追い抜いて少し先を行く。 Co1550 付近でショベルコンプレッションテストをする。天気も悪く、雪の状態もあまり良くないようなので、ここからベベルイ川に下ることにする。
左に少しトラバースしながら、沢をめがけて下る。谷底手前で尾根に登り返す。そこからはツリーランで尾根を末端まで降りる。
白銀荘へ行くと、ベッドルームと同じ料金で、研修室に入れてくれるというので、ありがたく受け入れさせてもらう。実はそれにはそれなりの理由があって、隣は某大団体の宴会だった。しかし、そこは大人の皆さんなので、消灯後は(しばらくして)静かになったので問題なし。誤算は、ここの温泉は消灯後は入浴できなかったと言うこと。
翌日は、朝から吹雪。ほかの宿泊客の多くはジャイアント尾根に行ったらしい。三段山に行くのは我々だけのようだ。
二段目にさしかかったところから吹雪で視界はほぼなし。粘って出来るだけ上に行くが、三段目を超えた付近であきらめる。ツエルトをかぶっても、飛ばされそうだ。
何とか白銀荘に到着。まだ早いので現役をつれてカバワラ尾根に行くことにする。とーのさんはここで離脱する。カバワラ尾根もやはり天気が悪く、途中まで行って帰ってきた。
再び白銀荘で汗を流し、富良野でラーメンを食って帰蘭した。
近年恒例となりつつある、白銀荘へとーのさんとかんちゃんの三人で行ってきた。雪は12月末とは思えないほど少なかったが、雪質は抜群で、十分にスキーを堪能した。
2日ほど前に少佐からメールが届き、昨年のジャイアント尾根のリベンジをすることになった。今回はとーのさんも参加する。
前日はもうちょっと速く家を出るつもりだったが、ついついフィギュアスケートグランプリファイナルを最後まで見てしまった。日高をすぎて、占冠に入ると全線アイスバーン。富良野駅前で車中泊するつもりだったが、富良野駅のトイレが施錠されており使えず、やむを得ず上富良野駅まで行く。25時に眠りにつく。しばらくして、なにやらやかましい音が聞こえてくる。頭を上げると、隣におねーちゃんが2人乗った車が停まっており、やかましい糞楽曲をノンストップリピートで大音響でならしてやがる。おかげで30分は眠れなかった。貴重な睡眠時間を返せー!。ほんと、氏ね。
時刻 | 天候 | 場所 | 行動 |
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05:50 | 上富良野駅 | 起床 | |
08:10 | 快晴 | バーデン上富良野 | 出発 |
08:20 | 砂防ダム | 渡渉 | |
09:00 | ジャイアント尾根 Co1100 | ||
10:00 | Co1320 | ||
11:00 | Co1580 | ||
11:30 | Co1620 | ヒグマ出没リターン | |
13:00 | Co910 | 渡渉 | |
14:00 | バーデン上富良野 | 下山 |
セブンイレブンで朝食を買って山へ向かう。バーデンかみふらのについたら少佐はすでに来ていた。天気は最高にいい。バーデン上富良野でトイレを借り、バス停横に駐車して出発する。渡渉地点を探しながら、バーデンかみふらのから下がっていくと、前日までのトレースがはっきりとついていた。砂防ダムの上を横切る。水量は思ったよりも多く、深いところではくるぶしまである。対岸にわたってスキーをつける。いきなりブッシュの急斜面になる。
斜面をあがると、トレースは P1142 に向かって登っている。私のイメージとはちょっと違っていたので、トレース無視してコンタラインをトラバースしてベベルイ沢へ向かう。 Co1020 ほどでベベルイ川に出ると、地図上にはない絶壁が行く手を阻んでいた。なるほど、トレースはこれをパスしているんだな。少し戻って、尾根筋を登って巻く。 Co1060 付近でベベルイ沢に降り、登りやすそうな斜面を探して、 Co1100 付近でジャイアント尾根に上がる。
ここから先は尾根筋に沿ってひたすら登る。心配していたとおり、やっぱりブッシュはうるさい。そして、急斜面を登るトレースはなぜか直登している。いったい、どういう連中だ。オヤジな我々はジグを切りながら行く。美しい大雪と十勝の山脈にしばし目を奪われながら、のんびりと進む。 Co1450 付近から、急に尾根が細くなり、雪が堅くなり始める。ふと後ろを振り向くと、下の方に6~7人のパーティが見える。 Co1550 付近で、クラスとした斜面に悪戦苦闘していたら、あっという間に追いついてきた。よく見ると使っているスキーは、みんなファットスキーだ。
この付近からベベルイ沢のボール地形にシュプールが落ちているが、見るからに雪崩が怖そうな斜面だ。尾根の縁で、吹きだまりに少し体重をかけたら、簡単に崩れ落ちた。少し掘って積雪状態を見ると、結構やばそうな層がある。今年はまだ積雪量は少なく、雪庇もほとんど出来ていないのにこの状態なのだから、シーズンまっただ中はかなりやばいと思うのだが、それでも皆ここを滑るのだろうか?
そんなこんなで、沈滞していたら、ファットスキー軍団はシールを利かせてバリバリ直登していく。この強者ども何者?我々はもう直登は無理なので、スキーを担いでツボにする。と、ファットスキー軍団の先頭が声を上げる。見上げると、尾根の天頂でヒグマが後光を受けながらこちらを見下ろしているではないか。しばし呆然。ヒグマは悠然と歩き、尾根の陰に消えていった。富良野岳では、11月にも 北大生によってヒグマが目撃されている らしい。しかも二頭って・・・。真夏のヒグマなら、それほど気にしませんが、この時期の 穴持たず のヒグマはシャレにならん。つうわけで、この瞬間にピークはあきらめてリターンを決定する。
ファット軍団が先にボウル斜面を優雅に滑っていく。みんなテレマーカーじゃん。ボウル地形の良いところまで降りて、そこからトラバースしてジャイアント尾根に復帰して、尾根を下れるところまで下ることを確認して、我々も続く。が、どうやら少佐にはうまく伝わっていなかったようで、少し谷の方に降りすぎてしまう。まぁ、降りてしまったものはしょうがないので、そこからちょっと余計なブッシュを漕ぎつつ、トラバースして尾根に復帰する。しかし、ジャイアント尾根に復帰しても、やっぱりブッシュがうるさい。“疎林の緩斜面をまったりと滑る”つもりだったが、ブッシュに苦しめられ、いまいちだった。まぁ、それでも雪質はまぁまぁなので、どんどん高度を下げ、気がついたら Co950 付近まで降りていた。
ベベルイ沢に降りてシールをつける。コンパスを切って、砂防ダムを目指す。なんだか、こっちの尾根の方が疎林で快適そうだなぁ。うーむ。砂防ダムについたら、ファット軍団もちょうど渡渉するところだった。ちなみにこのパーティ、かの三段山クラブだったらしい。スタックした車の脱出に手を貸したけど、全然力を入れていなかったとか言う話はさておき、朝にトイレを借りた義理を果たしにバーデンかみふらのの温泉に入って帰ってきた。吹上温泉の白銀荘に比べると、むちゃくちゃちっちゃいけれど、なかなか情緒ある良い温泉でした。