積雪期の札内岳と言えば、かつてはピリカペタヌ沿いのルートが取られていたが、これは雪崩の危険が高いと言うことで、北東尾根が主流となった。所がこちらは、悪名高い藪尾根で、苦労しなかった記録を見たことがない。最近はガケノ沢左岸尾根が流行っているらしいけど、こちらもかなりの藪尾根で、利用は残雪期に限られるだろう。厳冬期のルートとして、以前から目を付けていた九ノ沢左岸尾根の探索に行ってきた。結果としてはまあ、微妙と言えば微妙だが使えなくもないという…
9月も末になって日々気温も下がり、難しい沢に行くのも厳しくなってきた。と言うわけで、短くて簡単な癒し渓を物色し、とりあえずルベシベ山に行くことにした。パンケヌーシ川五ノ沢は2度目の遡行だが、前回は降雪後で凍った滝に苦戦させられていたのだった。
当初はイドンナップノ沢を予定していたが、もろもろの事情で今年3度目の芽室小屋への転身となった。ルートは何年か前に流行ったパンケヌーシ岳北東面直登沢。たいして面白い沢ではなかったが、ナメワッカの疲労が残る体にはちょうど良い癒やしとなった。