一九六七峰西面直登沢(千呂露川二岐沢本流)に行ってきた。4年前に一度遡行しているが、そのときは時期が早すぎて大部分が雪渓に埋まっていた。以前から雪渓のない時期の再訪が必要と考えていた。雪渓の下にはいくつかの滝が埋まっていたが、それほど難しさに影響を与えるものではなかった。結局雪渓が有ろうが無かろうが、苦労する場面はほとんど同じで、前回と同じようなところで同じような事をして成長の無さを見せた。
去年に引き続き、春別沢へ行って来た。今年は例のあの滝を突破して、トメチニに降りる計画だ。千呂露林道ゲートに自転車を置いて、春別沢林道から入山する。終点まで林道を歩き、入渓する。大滝までは相変わらずクソ沢である。しかも、ヌルヌルがひどくて歩きにくいったらない。
大滝に到着して、突破口を探す。が、高巻きルートが全く見つからない。右岸のルンゼの先は遙か天空にそびえる岩壁となって、全く終わりが見えない。左岸のルンゼに取り付いてみるが、上に行くほど壁は立って、滝の上流方向へ向かうルートが全く見えない。大巻きを覚悟して、少し戻って左岸の尾根に取り付いてみるが、やはり上の方がどんどん傾斜がきつく、植生は消えて進めるルートがない。まったく、高巻きによって滝の上に出る見通しが立たない。
かといって、直登はかなり微妙そうである。考えられるルートのひとつは、左岸を直登し、左にトラバースして中間のテラスに出るルートだが、そのトラバースする部分はツルツルで、もろに水流を受ける。とてもフリーソロで突破出来るものではない。もう一つは、右岸のバンドをトラバースして、テラスに出るルートだが、このバンドもかなり微妙な傾斜で、しかも汚れていてやばそう。テラスまで行ったとしても、そこから先も怪しげな直登になりそうだ。しかも、この滝の先にもなんだかツルツルそうな滝が見え隠れしている。
そんなわけで、結局今回もすごすごと退散することとなった。この滝は、パーティを組んで、滝をがっつり登攀する気で来なければ突破出来ないだろう。もしかして、北日高最強の沢かもしれん。
今回は、去年途中まで偵察した雲知来内岳西面沢。去年の秋に遡行したピオレパーティが詳細な記録を書いているので情報は豊富だ。まぁ、読んでないけどね。
時刻 | 天候 | 場所 | 行動 |
---|---|---|---|
03:00 | 霧雨 | 起床 | |
06:20 | 曇 | 出発 | |
08:00 | 大滝 | リターン | |
09:30 | 下山 |
昨夜は沙流川キャンプ場の横で車中泊。今日は春別沢から春別岳を攻めてみる。朝は霧雨。現地に着くと結構激しく降ってくる。便意も催してきてしまったので、一端道の駅へ戻る。
再び春別沢林道に到着し、なんとか雨も小康状態なので出発。しばらく林道を進む。 Co500 付近で判然としなくなってきたので、沢に降りる。二股の先の砂防ダムは右岸にブル跡がある。しばらくは何もないブタ沢が続く。
Co650 二股を右に進んでいくと、絶壁に囲まれた滝が出てくる。何とかすれば何とか出来なくもなさそうだが、直登するには水量が多いし、高巻きもかなりヤバそうだし、天気は悪いし、何より下りのことを考えるとかなり鬱。完全に戦意が萎えてここでリターンを決定する。