宗谷丘陵
- 目的
- 宗谷岬~幌別山縦走
- 日程
- 1996年01月03日(水) - 11日(木)
- 山域
- 宗谷丘陵
行程
1996年01月03日(水) 苫小牧~宗谷岬
朝早く、苫小牧を出て旭川まで特急を使うが、宗谷岬に着いたのはもう日が暮れてからだった。風が強いので、トイレの横にテントを張る。夕食を食べていると、外からぽつりぽつりと雨の降る音がしてくる。明日日は雪に変ってくれるだろうか。
1996年01月04日(木) 宗谷岬~丸山
時刻 | 天候 | 場所 | 行動 |
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06:00 | 地吹雪 | 起床 | |
07:10 | 出発 | ||
09:00 | 丸山直下Co120(4.8km) | ||
14:55 | P200.9の先 林道 | C1 |
雨は雪に変り、風は西風になっている。岬から、しばらくは道の上を行く。意外にも、途中には住宅地らしき物があり、ちょっぴり拍子抜けする。牧草地が続き、他には何もないので、海からの風が直接頬に吹き付ける。P157.1から、植林地になり、少しだけ風をよけられる。風が強いので、林道の横にあった木材置き場の塀を風よけにして天張る。
1996年01月05日(金)
時刻 | 天候 | 場所 | 行動 |
---|---|---|---|
05:00 | 曇 | 起床 | |
06:55 | 出発 | ||
15:00 | 雪 | P264の先 Co170林道上(26.5km) | C2 |
ひたすら歩く。荷物が重い。足が疲れた。腹減った。
よる、体がだるい。風邪だろうか。少し熱っぽい気がする。
1996年01月06日(土)
時刻 | 天候 | 場所 | 行動 |
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05:10 | 曇 | 起床 | |
06:50 | 出発 | ||
07:05 | 晴 | 曲渕鬼志別線 | |
15:00 | P303の先 Co210(36.9m) | C3 |
何もない。ただひたすら無数のポコを越えていく。どうも気が焦っている。ゆっくりと楽しみながら行こうと自分に言い聞かせるが、ついつい急いでしまう。なぜ、こんなに疲れるのか不思議だ。あまりに退屈な行程に、OB会の楽しかった夜が恋しく思い出される。ビールや酒のことばかり頭に浮かぶ。ああ、読図が面倒だ。
1996年01月07日(日)
時刻 | 天候 | 場所 | 行動 |
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05:00 | 起床 | ||
07:00 | 出発 | ||
10:00 | 晴 | 目梨別九線川Co110二股 | |
13:55 | P227の前 Co210コル(42.5km) | C4 |
この日は出鼻をくじかれる。目標のコルの方向へ行くと、谷が刻まれ進めず、右を見ても、左を見ても谷。進むべき方向に稜線が見つからず、現在位置を確認するために、手前のポコに登り返したりするが、場所は間違っていない。やむを得ず沢の中を行くことにするが、こんな屈辱的なことはない。納得いかん。
今回の山行は、ケチって5万図を使ったのだが、やはり、2.5万図とは情報量がまるで違う。今回、迷ったところも、後に2.5万図で確認すると、しっかりと派生尾根が確認出来た。う~む。
1996年01月08日(月)
時刻 | 天候 | 場所 | 行動 |
---|---|---|---|
05:00 | 曇 | 起床 | |
06:55 | 出発 | ||
08:00 | 幌別山 | ||
12:35 | 道道734号線 | ||
14:20 | Co180コル | C5 |
出発してから初めての山だが、周りがあまりにも低いので、展望はすこぶる良い。そこから先もやはり何もない地形が広がっている。道道の通過では、ダンプなどが行き交う。・・・当たり前か。道道からの登りは急斜面で、スキーを外し、ツボ足で行く。疲れる。夜、吹雪いてくる。
1996年01月09日(火)
時刻 | 天候 | 場所 | 行動 |
---|---|---|---|
05:00 | 雪 | 起床 | |
06:00 | 強風 | 停滞 C6 |
1996年01月10日(水)
時刻 | 天候 | 場所 | 行動 |
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05:50 | 曇 | 起床 | |
07:20 | 出発 | ||
11:00 | 地吹雪 | P206の前 Co210ポコ(56.8km) | |
14:05 | 曇 | P176の前 Co140コル(59.1km) | C7 |
ああ、下界が恋しい。ビールが飲みたい。
1996年01月11日(木)
時刻 | 天候 | 場所 | 行動 |
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05:00 | 起床 | ||
06:45 | 出発 | ||
10:40 | P165.9(63.2km) | ||
15:00 | 上豊神最終人家 | 下山 |
ポコを一つ越えるたび、いや、ポコさえも存在しないただひたすら続く雪原と、植林地の中を歩いていると、このどこまでも変らぬ風景から逃げ出したくなってくる。その上、そこらに林道が張り巡らされ、原始性のかけらも感じられず、気持ちがどんどん冷めていく。気が付くと、僕の足は下界を目指していた。
上豊神の最終人家で電話を借り、タクシーを呼んで最寄りの駅へ向かった。