札内川は、札内岳やカムイエクウチカウシ山を源流とする、十勝川の支流。
札内川は十勝川水系の支流である。戸蔦別川や岩内川も札内川の支流であるが、ここではそれらの支流を含まない、道道静内中札内線からアプローチ出来る水域について言及する。
- ルート名
- 旧札内林道
- 距離(km)
- 6.22
- 標高差(+m)
- 177
- 標高差(-m)
- 81
- 行動時間(h)
- 1.5
一般車両は普通、コイカクシュサツナイ川出合の先のあかしやトンネルの先の幌尻覆道出口に駐車し、工事の中止された道道静内中札内線を歩くことになる。往復する場合は自転車を利用すると良い。ただし、時期、気象条件によっては札内ヒュッテ前、札内ダム、ピョウタンの滝などで通行止めになっていることがある。また、お盆などは駐車場があふれて駐車出来ないこともあるので、下から歩く覚悟が必要だ。
道道は札内川/七ノ沢を過ぎても、なおも七ノ沢に沿ってのびているが、上流方面に向かうにはここで入渓して右の本流に進む。
札内川(七ノ沢出合から十一ノ沢出合まで)
- ルート名
- 札内川
- 距離(km)
- 8.13
- 標高差(+m)
- 409
- 標高差(-m)
- 16
- 行動時間(h)
- 4.5
札内川は過去に何人もの登山者を飲み込んだ淵を持った魔の沢であったが、ダム建設や道路の整備によって現在はこの区間を通ることもなくなり、難所の少ない沢となった。しかし、日高でも特に流域の広い川であるため水量は多く、増水時の渡渉には十分注意が必要である。
札内川/七ノ沢出合付近は、すぐ下の砂防堰堤によって堰き止められた土砂が堆積し、広大な河原となっている。ここから八ノ沢出合までは明瞭な踏み跡があり、水量が少ないときは渡渉は4回ほどである。踏み跡の出入り口には大抵、標識テープが打たれている。八ノ沢出合には広いテントサイトが構築されている。八ノ沢出合から先は踏み跡はなくなり、河岸の藪か川の中を行くことになる。水量が多い時には胸近くまである渡渉をさせられることもある。上流に行くほど、オショロコマの魚影が豊富だ。十ノ沢で会い付近からは沢は蛇行し、雪崩によって押し倒された木々が鬱蒼として歩きにくくなってくる。九ノ沢出合を過ぎると快適な天場は見つからない。