先週の現役部員の救助要請騒ぎの検証をすべく、ポンショカンベツ川に行って来た。
先週の現役部員の救助要請騒ぎの検証をすべく、ポンショカンベツ川に行って来た。
暑寒沢林道へ向かう町道は一般車両通行禁止とあるが、暑寒大橋まで特に問題なく通行出来る。橋の手前に車を置いて出発。
小一時間ほど林道を歩いて、道が尾根を登り始める手前で入渓する。
Co610 に二段の滝が出てくる。本流唯一の難所。難所?左岸の泥壁を登って巻く。
雄冬山に向かう沢形の出合は鬱蒼としていて分かりにくく、一瞬見落としてしまいそうになる。
右股に入ると沢幅は一気に狭く、水流は細くなって藪が覆う。
蛇行していくと小滝が出てきて、沢幅は一気に細く、岸は立ち上がってくる。
いくつか小滝とチョックストンを越えていくとちょっと長めの淵と滑り台状の滝。
左岸をへつって滝の途中に降りるが、ツルツルでホールドなく登れず。結局泳いで戻る。
左岸のとっかかりの無い壁を攀じって巻く。
その後も狭い廊下の中に小滝がいくつか続くが、それほど難しくは無い。
泳がないと行けなさそうな所もあまりにも狭いので、ステミングで越えていける・・・と思う。もう忘れた。
笹のトンネルに突入し、這いつくばっていくと藪漕ぎ無く増毛山道に出る。
長い増毛山道を歩き、林道に出る。林道は管理作業中で道は切り倒された幼木で埋め尽くされて歩きにくい。
途中作業していたユンボに会釈して通過させて貰い、日当たり良好で暑い那賀ひたすら歩いて下山。
本来西暑寒別岳下降後もう一泊予定
天気はなんだかしょぼくれた感じ。空を見ながらパッキングしていると、暑寒別川本流に入るという方が話しかけてきた。2泊で本流の予定との事。なんか暑寒別川の事が詳しい口ぶりだったが、謎の所沢ナンバー。
遊歩道を少し行って、沢から離れる前に入渓。今回はラバーソールを使う。ヌルヌルは少なくなかなか良く効く。水量はやや多し、濁り気味。特に問題になる量ではない。本流の方はちょっと厳しいかも。
Co778 二股までは本当に何も無し。途中、またもやコマルハナバチに刺されたかと思ったが、特に腫れもしなかったので、毒を注入される前に振り払えたのだろう。
ポンショは三回目だが、前回はほぼ雪渓だったのでこの辺りの記録無し。函状になって小滝がちょこちょこ出てくるが適当に通過。 Co860 二股手前の F1 (で良いのか?)は右岸側壁を巻く。脆く浮き石多いので崩れに注意。
その後もいくつか小滝が有ったがもはや記憶無し。 Co950 二股より雪渓出現。端っこは皆崩れているので恐い。上に乗って厚みのありそうな所通って先端より降りる。
Co1000 二股の本流の滝は過去2回トラバースで通過しているが、今回は体が重くて全然行ける気がしない。いや、と言うかラバーソールがやっぱり恐い。下でフェルトに履き替えていれば行けたか?
巻く事にして左股へ一旦上がる。するとヌルヌルが出てきて滑るのでここでフェルトに変える。中間尾根を巻いて本流へ戻る。本流側は立っていて降りるのに苦労した。二つ目の滝の近くまで行くのが正解か。
次の滝はカッパを着込んでシャワークライム。順層カチ系ホールドで快適。その上には雪渓。上には乗れそうにないので下を走り抜ける。ちょっと恐い。
その先の滝は遠目に見ると厳しそうだけど実際にはチョロいのばかり。この辺りがこの沢の良さ。
なんか時々雨も降ってきてポンショだけで帰ろうかな等という気持ちが湧いてくる。
Co1250 付近で水は左から来ているが、右のちょっと広い沢形へ入り、上のロックガーデンへと抜ける。ロックガーデンの先端近くから再び左の沢形へ戻り、ちょっとだけハイマツを漕いで登山道に出る。
お盆終盤、このクソ天気でも人は居る。雨は止んだのでかったるいけど先へ進む。別に急いでるつもりもなくても、先行の人にお先にどうぞと言われるのが心苦しい。そそくさと藪を漕いでホンジャマ平へ下る。
まあ、湿原。で、適当に笹を漕いで暑寒別川本流に出る。もしかしたらもっと楽に出られる所があったかも知れない。下調べが足りなかった。
ひたすら蛇行する渓流が続く。急に傾斜が増して巨岩と滝らしき物を下ると Co850 二股。
で、すぐに滝。クライムダウン出来そうで、なかなか思い切りが着かず、結局ラッペルする。いや、全盛期なら全然する。余裕で出来る。完全に衰えている。アカン。
その後は時々小さな釜、淵、滑が出てくる程度。途中に快適そうな天場もあったが、結局予定の Co540 二股まで下る。ちなみにここはそんなに快適ではない。
今日もなんだかしょぼくれた空模様。左股に入って西暑寒別岳を目指す。出合から薄汚れた感じ。
すぐに 10m ほどの滝が出てくる。右岸よりバンド沿いにトラバースして落ち口へと抜ける。
Co640 で階段状の滝を通過すると、 Co650 二股で両方滝になって落ちてくる。けっこう水勢が強いが、右岸を直登して落ち口へと抜ける。
その後二つほど滝を通過したが、Co740 二股の堆積デブリを通過すると灌木が覆うブタ沢になる。その後は鬱蒼として、二股なんだか、中州なんだかよく分からない分岐が出てくるが、水量の多い方へ行っていれば大丈夫だろう。
Co900 でブタ沢を抜け、先にハングした滝が落ちてくる。思っていたほどデカくもなく、右岸の岩壁をトラバースして通過する。礫岩でホールドは豊富だが浮き石に注意。
その先は滑が連続する癒し渓。天気が良ければもうちょっと気持ちよかったかもね。
Co1100 で落ちてくる滝を通過するとだいたい終了で、藪が被ってくる。
Co1200 を過ぎると苔むしたツルツル樋状になって難儀する。
Co1350 付近までは笹の被ったトンネルがつづく。頂上までは笹とダケカンバの藪漕ぎで50分弱。ただ、頂上はどこなのかよく分からない。初ピークだが、正直どうでも良い。
下りは南面へ下る。ハイマツを避けて右寄りの沢形へと向かう。適当に下ると直下の大岩壁で行き詰まるかも知れないのでここは注意が必要だ。
沢の傾斜はずっと旧で、時々小さな崖地も出てくるが、なんとかクライムダウンと小さな巻きで降りていく。
周囲は岩壁に囲まれ、ふと振り返ると岩の城砦と言った所だ。
一旦平坦な湿地となり、再び急傾斜の谷となる。一箇所だけ20mのラッペルがあった。
予定ではもう一泊だが、本流に着いてもぎり午前中。二股も天場としてはイマイチ。かといって天場のためにわざわざ下るのもなんか面倒。と言うわけで、どこか良い所があれば天張る事にして上へ向かう。
正直、もうヘトヘト。出てくる滝は適当に通過。というか、出てきたのは結局最初の三段の滝と、 Co1200 二股の滝と、あと小さいのがいくつかくらいか。
Co1200 は右へ入る。水量に惑わされて左に入るとあかんですよ。沢形は Co1450 近くまで続き、10分の藪漕ぎで登山道に出た。
もう誰も居ない登山道黙々と下り、暑寒荘に到着。快適な小屋があるのに何故か小さな軽自動車で車中泊しているおじさんを横目に小屋を独占する。
西暑寒別岳の西面の沢は、それなりに面白い滝も、癒し渓の滑も出てくるが、中間のブタが如何ともしがたい。まあ、たった1ピッチの事なので我慢すれば良いが、他に長いアプローチとか、頂上のショボさとかを考えると行く価値があるかどうかはかなり個人差がありそう。
南面はラッペルした大滝以外は特に問題なく、面白いかと言われればそうでもないが、景観は一見の価値有り・・・か?
暑寒直登沢は思っていたよりもショボかった。