コイカクシュサツナイ岳を経由して、14年振りの一八三九峰を訪れた。コイカクシュサツナイ岳北東面直登沢、一八三九峰北面直登沢はともに適度な難しさの良渓であった。
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Co810 三股まではコイボクシュシビチャリ川を参照。
出合からすぐに、陰湿な雰囲気の暗いゴルジュとなり、無数の滝が連続している。滝1つ1つは小さいが、とにかく数が多い。 Co930 の岩盤をくり抜いた滝は登れないが、右岸から簡単に高巻ける。 Co1090 の滝は、直登するにしても高巻くにしても慎重にルートを見極めなければならない。ゴルジュは Co1240 まで続いている。 Co1240 から Co1390 は巨大なスラブ状の滝が連続し、一気に高度を上げる。さらに岩盤状の沢は源頭まで続いている。
この沢はとにかく出合から源頭まで滝が途切れることなく連続し、息つく暇がない。1つ1つは特に困難ではないが、気を抜ける場面がないので精神的に消耗する( ̄ー ̄;。
Co660 出合までは無名沢を参照。
出合は小滝となっているが、その後しばらくは単調な沢が続く。 Co822 まではいくつか滑滝も出てくるが、ほぼ単調な河原で、幕営も可能だ。ここから沢を直角に右に曲がると、狭い函状の沢となって手強い滝が連続し、頭からシャワーを浴びながら直登していく。 Co880 の滝は大きくて気後れするが、ロープを出して直登する。 Co940 の直瀑の上には細い瀞が続いている。その後も小規模だが手強い滝が続く。 Co1050 は四方がで高い壁に囲まれ、沢は大きく左に屈曲している。一見絶望的な函滝であるが、慎重に直登する。とどまることなく滝は続く。 Co1200 から細いV字谷となって、チョックストンの滝が続いている。 Co1350 のチョックストンを越えるのが最後の難関となる。源頭まで続く小滝を越えて、わずかな藪を漕ぐと主稜線に出る。
この沢は深い函地形の中にありとあらゆるタイプの滝がこれでもかというくらい連続して出現し、しかもいずれも手強い。しかし、冷静に見極めれば必ず登路を見いだせる。谷は深く切れ込んでおり、高巻きはかえって危険と困難を伴うだろう。雪渓や水量の多い時なら、更に困難となることだろう。日高でも屈指の良渓である( ̄ー ̄;。
当時、この山行を計画したのは6月頃であったと記憶している。当初は、昨年一緒に行けなかったおやぶんをサッシビリチャリ川 一八三九峰南面直登沢へ連れてってやろうかな、ぐらいに考えていた。しかし、頻繁に義経岩へ行くようになり、オレンジ(5.11b)などに登れるようになってから、!!!*のグレードの沢でも登れるのでないかと考えるようになった。中ノ岳ノ沢の泳ぎの連続や、ソエマツ沢の高巻きの嵐などは自信がないが、滝には少々自信があった-と言うか、当時はオレに登れない滝はない!ぐらいに思っていた-ので、全て直登可能と言われるこの沢ならば、行けるであろうと考えた。
当時、部内では相当な反対や不安の声があがったが、半ば強引にL会を通過させたのである。
無名沢は、一八二三峰やコイカクシュサツナイ岳を源流とする、コイボクシュシビチャリ川の支流。「無名沢」と書いて「ななしのさわ」または「ななしさわ」と読む。
無名沢林道まではコイボクシュシビチャリ川を参照。
コイボク林道から分かれて無名沢林道を行く。林道は荒れているので、車で入っても早々に乗り捨てることになるだろう。終点まで行くと 150m 近い標高差をラッペルを交えて沢に降りることになる。 Co530 三股までは単調な河原が続く。三股から沢はゴルジュ状となる。Co590 の函滝は右岸を巻く。三ノ沢の先のゴルジュは、出口の Co610 函滝で泳がねばならない。一八二三峰南面直登沢付近はいったん開けた河原となるが、すぐにゴルジュ状となる。 Co710 と Co760 のゴルジュは右岸を大きく高巻くこととなる。この沢は全体がゴルジュ状で、最後まで逃げ場のない渓相が続く困難な沢である。
コイカクシュサツナイ岳の南西尾根から、 Co700 付近で無名沢に合流する枝沢を下降すると、ピークから3~4時間で本流に到達出来る。