夏合宿の予備山行という名目でオコツナイ川に行ってきた。現役二人にはまだ少し早いかと思ったが、やはり少し実力不足が否めず、本山行に向けてやや不安が残る内容となった。
夏合宿の予備山行という名目でオコツナイ川に行ってきた。現役二人にはまだ少し早いかと思ったが、やはり少し実力不足が否めず、本山行に向けてやや不安が残る内容となった。
かんちゃんに、苫小牧まで迎えに来てう。長万部で食料の買い出しをしようと、スーパーを探すが、なかなか見つからない。長万部の町を一周した後、駅に戻り、地図でスーパーを見つける。スーパーは少し奥に入ったところにあり、しかも看板が低くて見つけにくい。結局、今回もジンカンと言うことになり、使い捨て鍋を購入して、ダムに向かう。スーパーで写真フィルムを買おうと思っていたが、売っていなかったため、今回、写真を撮ることが出来なかった。
すっかり暗くなってから、美利河ダムのキャンプ場に到着。当然かもしれないが、人影はない。キャンプ場は有料なので、飯を食ってから、車をフラットにして、車中泊にする。
時刻 | 天候 | 場所 | 行動 |
---|---|---|---|
04:00 | 起床 | ||
05:00 | キャンプ場 | 出発 | |
06:00 | 曇 | 林道ゲート | 出発 |
06:30 | 二股 | 入渓 | |
06:45 | Co370 F 2m | ||
07:00 | Co450 F 10m | ||
07:15 | Co500 F 15m/2 | ||
07:50 | Co650 F 70m/4 | ||
08:15 | 霧 | Co720 | |
10:10 | メップ岳 | ||
12:15 | Co580 | アプザイレン 20m | |
12:45 | Co510 | アプザイレン 10m | |
13:10 | 雨 | Co450 | アプザイレン 10m |
14:10 | 林道 | 下山 |
ダムから利別目名川の林道を目指す。途中、間違えてメップ沢の林道に入ってしまう。林道に入ってしばらく行くと、ゲートに出る。かんが、二股はゲートからすぐだというので、そこに車を置いて歩くことにする。着替えて、出発の準備をしていると、かんが、ハーネスを忘れてきたといい、簡易ハーネスをつける。3kmほど歩いて二股に出て入渓する。出合付近は、山谷の通り、小規模な滑地形が断続するが、別にコメントするほどの物でもないような気がする。Co370で小さな滝を直登。Co450を直登する。ん?これが8mとかいうヤツか?まぁ、いいやどうでも。
Co500の2段になった滝の1段目は、右岸のヘリを直登するが、かんちゃんは少々手間取っているようなので、右岸を巻かせる。右岸岩壁の左側に沿って登り、草付きをトラバースして、2段目の下に降りる。2段目は直登。っていうか、これが18mなのかな?ようわからん。そんな難しいような気はしないけど。Co650から連続する滝は、2段目のチムニーが微妙なので、ザイルを出してかんを引き上げる。こっちの方が難しそうだが、ポヤンピィ~さんも恵庭山岳会もふれていないのはなぜだ?っていうか、こっちが18mなのか?いや、山谷では確かに18mの後にチムニーが現れるはずだ。全然分からん。 それから730mの二股までは滝がいくつも出てきますが、ほとんど直登可能
とか書いてますが、その程度ですませられるレベルだったかな?かんがチムニーが苦手だから、難しく感じてのかな?まぁ、良いや、どうでも。
そこから、滑滝が連続するが、すべて直登していく。逆層で、ぬめるなど、やや微妙なものもある。少しずつガスがかかり、怪しげな天気になり始める。Co1000で、急斜面のお花畑を通過し、沢はヤブへ消えていく。支稜に取り付いて、詰めると、ピークの西100m付近に出た。軽くヤブを漕いでピーク着( ̄ン ̄)。
ピークは完全にガスの中。ゼリーを食って下降を始める。目名一ノ沢源頭まで、西尾根を行くが、意外とわかりにくく、ヤブも濃い。北斜面に降りがちになるので、注意が必要だ。目名一ノ沢に出ると、急斜面で、とっかかりが少なく、ズルズル滑る。非常に歩きにくい。Co700付近で沢渓に出るまで、思った以上に時間を食う。
Co580で30mの滝が出てくる。捨て縄があるので、かんちゃんにラッペルの指示を出す。かんちゃんが準備をする間、私は下を見ながら慎重にクライムダウン。Co510で10mの滝。左岸の木にかかっていた捨て縄は怪しいので、かんに捨て縄を出させる。ラッペルの準備をする間に、私はクライムダウン。少し行くと、3mほどの段差。クライムダウンするが、微妙。かんちゃんは、降りられずに右往左往。そこで、ザックを受け取り、空身でクライムダウンさせることにする。少し登って、ザックを受け取るが、結局落としてしまう。ごめん。かんは空身になっても、苦労している。ホールド、スタンスを一つ一つ指示する。
Co450に10mの滝。かんにラッペルの指示、私はクライムダウン。本格的に雨が降り始める。そこから先はすべて河原。林道へ出て、車まで一気に降りる。
時刻 | 場所 | 行動 |
---|---|---|
04:00 | 起床 | |
05:00 | 出発 | |
05:55 | 日陰の淵 | |
09:55 | Co300 | |
14:00 | 湯ノ沢乗り越しの沢 | C1 |
天気はいいのに、なぜが風がものすごく冷たい。オホーツク高気圧が張り出しているせいで、夏だというのに気温が上がらないのだ。砂防ダムの上から沢に降りる。水が冷たい。しばらくは河原であるが、だんだんと函状になってくる。ほどなく、左岸から両岸が切り立った岩壁となった狭い廊下状地形の沢が滝となって合流してくる。これが悪名高き日陰の淵である。
F1のすぐ後ろに続く流れの速い函。さすがに薩摩のトビウオ(?)ことダッシュしゅうさくはさっくりと泳ぎ切る。ごとー、かわはら両氏も何とかクリアする。しかし、かなづちの私は全く前に進まない。やむを得ず、細引きで引っ張ってもらう。しかし、朝一番のまだ寒い時間からこの泳ぎはかなりクレイジーだ。さらに函が続き、奥にF2が架かっている。函の右岸をはいつくばっていき、一端左岸に移る。F2はつるつるで取り付けない。右岸に移り、ハーケンを打ち、シュリンゲをかけてそれをつかんで登る。ここまでがいわゆる日陰の淵。日陰の淵はまさに日陰で、全く日の光が入らず、猛烈に寒い。この、F1からF2までのほんの数10mの間を突破するのに、1時間半を要した。恐るべし日陰の淵。初っぱなからクレイジーな気分にさせてくれる。
函状はなおも続くが、いずれも日陰の淵に比べればかわいいものだ。F3は右岸の岩の上から釜に飛び込み、左岸に移り直登する。F4は広い釜を持った2段のかわいい滝である。ここを過ぎると函状はまばらになり始め、やがて河原となる。
何度か雪渓が現われ、上に行ったり、トンネルをくぐったりする。Co300手前より再び函状となり始める。F5(Co300)は、2名は滝の左岸のチムニーを登り、ほかの2名は手前から高巻く。すぐに続くF6は大・中・小の3段の大きな滝で、左岸を直登し、そのままテラスをトラバースするのだが、このテラスがちょっと傾斜があって怖い。F7(Co400)は2段の大きな滝だ。左岸を直登する。裏沢のF3に似た感じがする。函滝のF8(Co440)は腰まで使って、ダッシュ、ごとー、私ととりつくが、全く直登不可能だった。左岸を巻く。F9(Co450)は一見難しそうであるが、左岸の壁を慎重にトラバースしながら登っていく。特に問題はない。ここを過ぎると予定天場についた。
時刻 | 場所 | 行動 |
---|---|---|
04:00 | 起床 | |
05:10 | 出発 | |
06:40 | 湯ノ沢本流 | |
07:10 | 林道 | |
09:30 | 下山 |
ヒヤミズを直接下ることも考えていたが、滝も多く、寒いし、滑るしということで、湯ノ沢に乗り越すことにした。藪も薄く、問題ない。アプザイレンを一回して、湯ノ沢に出、すぐに林道にぶつかった。
狩場山真駒内コースの吊り橋から沢に降りると、そこが多曲の沢の出合だ。この沢は出合から細いゴルジュ状となっているが、水量が少なくしばらくは容易に通過出来る。そのうちコンクリートの塊のような巨岩が沢を埋めるようになり、歩きにくい。二つほど滝を越えると沢の奥に大きな岩壁が聳え、その懐に地形図上の滝記号の大滝が現れる。
この滝は直登不能で、しばらくどうしようかと考えたあげ草岩の草付きから高巻きに入ったが、先には大きな雪渓が詰まっているのが見えたのでここで引き返しとした。
通行止めが続く、千走へ続く林道をしばらく行ってから砂防ダムの少し上で沢に降りる。こちらの沢は少し明るい雰囲気。特に面白い物も無く河原が続くかと思っていたら、突如狭いゴルジュとなって、淵の上に挟まる巨岩とその奥に落ちる滝が見えた。
この巨岩の下を泳ぐ元気はなく、ここで引き返す。