ニセコは毎年行っているが、だいたい正月の暴風下の五色温泉周辺でちまちまやっているだけで、そこからちょっと離れると意外とクウハク地帯が多い。ワイスホルンからニトヌプリもその一つだった。
今回は現役の冬合宿につきあってニセコを縦走した。今回参加した一年生はいずれもスキーがうまく、例年以上に何も言うことがなく張り合いがなかった。
ササモトさんを講師に、五色温泉裏のフリコ沢で雪崩講習をした。そのあと、クジラ尾根に登って一本滑る。
いつものことだが、元旦から吹雪。恒例の車を掘り起こすことから今年も始まった。だが、いつもの吹雪はいつも以上で、チセヌプリスキー場に下るだけでも一仕事だった。
こんな吹雪でもチセヌプリスキー場は動いている。リフトに乗ると、風にあおられてブラブラと揺れる。こんな風でリフトを動かして本当に大丈夫なのか。
シールをつけてチセヌプリを目指す。こんな天気なので、我々だけしかいない。ほとんど視界がない中、出来るだけ高度を上げる。一応コンプレッションテストをして、谷に下る。雪質はまあまあ。
道に出たところで、シールをつけ直し、ニトヌプリの西斜面を登る。いつもの南西斜面から滑る。場所によってはギャップがあって南西斜面としてはいまいち。
ササオ、アスカ、樽井は大佐宅に泊まる予定だったが、ササオが体調不良と言うことで、強制離脱。とーのさんと、ササオ、コータローでいつものお好み焼きじゅうで飯。例によってとーのさんにご馳走になる。いつもありがとうございます。
例年以上に寂しい OB 会を終えて、帰る準備を整えササモトさん、少佐、とーのさん、ふ~ちゃんの4名で五色温泉からいつも眺めているクジラ尾根へ。もう20年もここに来ているが、この尾根を登るのは皆初めて。
ササモトさんは新兵器の二つに割れるスノーボード。とーのさんはいつものようにジルブレッタのかかとを上げたままアクロバティックに滑ってくる。短いが良い斜面だった。
バスの時間があるササモトさんはとーのさんと一緒に帰っていった。私と少佐はニトヌプリ南東斜面を目指す。先行者がトレースをつけていたので、以前雪崩事故のあった付近の尾根を登ったが、すごい急斜面だった。先行者その他は皆西斜面方面へ行っていた。我々はピークを目指すが、台地を過ぎるとみるみる風が強くなり、視界もなくなってきた。残念だが、今回は南東斜面の開拓は諦める。登ってきた尾根の少し南側の斜面を滑る。まあまあの斜面。滑りきったら、少佐がもう一本行くというので、先ほどの尾根を再び登り返し。次はいつもの南西斜面を目指す。トレースはほとんど付いておらず、良い状態が保持されている。やはりこの斜面は素晴らしい。
年末はいつものようにOB会に参加した。今年はK2の報告がてらにやってきたおやぶんと行動をともにした。年末は低気圧の通過が相次いだので積雪の状態を心配したが、まずまずの雪質でスキーを楽しめた。
現役をつれてのチセ、ニトツアー。現役の足の遅さから、日没下山となった。