何年か前から記録を目にした精進川に行ってきた。長い沢とは聞いていたが…
2016年07月01日(金)
自転車を残置しに朝日温泉へ向かう。思っていた以上の山道で、車は悲鳴を上げる。朝日温泉はすっかり廃墟と化していた。
引き返して精進川沿いの林道を上がる。最終家屋を過ぎてすぐに左に分岐する小道がある。うっかりしていると見落としそうだ。道は荒れて車では入れないので、入口に駐める。
道は農業用水路沿いに付いている。地形図に記されている道とは少し違うような気がする。本流に滝が落ちるのを見てすぐ、用水路の本流からの引き込み口から入渓する。
すぐに岸が立ってゴルジュが始まる。釜と滑滝が続きへつっていく。少し行くと、水に浸からなければ行けなさそうな滝が出てくる。こういうときに限って泳ぐ準備をしていないもので、水に浸かる気がしない。
岸は低くて割と簡単に巻けそうなので、右岸から巻くと古い林道の跡があった。岸が立っているので、意外と沢に戻るのは難しく、結局そのまま林道を少し歩いていくつかまとめて巻いてしまった。
沢に戻って更に小滝をへつっていくと、最後に長い淵を持った函滝に出る。これは左岸から高巻く。
顕著なゴルジュはこれで終わり、しばらく河原が多くなり、小さなゴルジュや巨岩が断続するようになる。
Co300 で後から合流する枝沢の滝を確認し、少し行くと滝が出てくる。直登できそうだが、シーズンはじめで力が湧かない。右岸から高巻く。
これを過ぎると、いよいよ平坦なブタ沢となる。とにかく平坦な沢が延々と続き、退屈そのものだ。
ようやく Co700 で大滝が出てくる。左岸を直登できそうだが、シャワーが多くてやる気が出ない。気温も低いし、岩も脆い。水量が少なければ割と簡単に登れるらしい。
ところが、高巻くにも周囲はボロボロであちこち右往左往するが、なかなか取り付けない。少し下のカンテ状のボロボロ崩れる壁を攀じって灌木帯に出たが、あまり良くなかった。
いくつかの小滝を越え、笹のトンネルを抜けて頭を出すと、周囲はササ、ダケカンバ、ハイマツのミックス藪。頂上方向は地獄の藪漕ぎが待っていそうだ。左方向へトラバースしがら濃いで、20分程度で道に出た。
尾根状は暑い、そして虫がウザい。靴を履き替え、服を着替えて登山道を下る。道はちゃんと刈ってあるのだが、ハイマツが覆い被さってきて部分的に歩きにくい。
朝日温泉近くになって、おじさまおばさま三人パーティに追いついた。岩内岳から縦走してきたらしい。
朝日温泉に到着し、ダウンヒルで国道に出る。国道から出発地までの登り返しが暑くて辛かった。
雑感
精進川ははじめのゴルジュから、大滝まで余りにも長く、中だるみが過ぎる。滝も大滝のワンポイントだけで、遙々登りに行く価値も少ないと思う。日帰りするには長すぎるし、かといって二日もかけて遊ぶような所でもない。下流部のゴルジュのみを時間をかけて楽しむのが良い沢だろう。