メップ岳で沢感リハビリ

ふ~ちゃん
目的
メップ岳南西面直登沢遡行
日程
2014年07月06日(日)
山域
狩場山塊

メップ岳は先日登るつもりだったが、どうやら林道奥で造材作業を行っているらしく、どこに駐車しても作業の邪魔になりそうだったので平日を避けて週末に変更した。このは、10年以上前にかんちゃんと遡行したことがあるが、既に忘却の彼方。沢の様子などまるで記憶にない。

行程

2014-07-06
利別目名川林道カスベ出合メップ岳南西面直登沢メップ岳~目名一ノ沢~カスベ沢出合

2014年07月06日(日)

2014-07-06 メップ岳
タイムレコード
時刻天候場所行動
03:00起床
05:00出発
08:15メップ岳
11:20目名一ノ林道終点
11:35カスベ出合下山
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出合から滑

カスベ出合の取水施設横に駐車して出発。林道を少し歩いてすぐに一ノ沢出合。ここから入渓する。出合を過ぎるとすぐに小さな滑地形が続く。


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一つ目の樋滝 右岸へつって通過

が左に屈曲すると、を持ったと以上の滑滝が出てくる。これは右岸を簡単にへつる。この上は見通しの良いゴーロとなって、じきにピークに突き上げるルンゼ状の谷が見えてくる。


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右岸直登

Co450 二股を過ぎると一つ目の(山谷で言うところの8m)が出てくる。右岸直登する。


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左岸バンドへつって直登

Co500 の二段の下部は左岸バンドへつって直登。11年前は右岸を登ったらしい。上部は左岸にとりついて水流の苔を洗い流しつつ右岸にトラバースして直登した。ホールドは細かいが小気味良く直登できる。このの上部には折れ曲がったハーケンボルトが連打されていた。ちなみに、「山谷」で言うところの5mは存在しない。

小滝をいくつか越えて、 Co640 の直登すると、このの核心部の連瀑となる。


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チムニーシャワークライム

1段目はチムニー状で上部でシャワークライムして抜ける。2段目は左岸直登する。その後も全て直登して越える。11年前はチムニーのところでかんを引き上げるためにロープを使用したようだ。

その後も小滝が続き、全て直登していく。ほとんどは簡単だが、一つだけかぶり気味で抜け口で嫌らしいものがあった。


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源頭

Co850 は左に水が流れ右は涸れているが右に進む。次の二股を左に進み、急な岩盤の草付きを攀じり、左側の尾根筋にとりつく。稜線に出るとピークより少し西側に出たようなのでしばしヤブを漕ぐ。


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狩場山

周囲はやや雲が多い。狩場山にはまだ雪渓が多い。お隣のカスベ岳は残念ながら雲の中。

下りはセオリー通り目名一ノを下る。このルートはこの下りの方が苦労したような記憶がかすかにある。


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一ノ源頭

コンパスを切って一ノ源頭を目指すが、思いのほか長い。誤って真駒内川に下ってしまうとエラいことになるので、源頭の草原が見えるまでは辛抱強くコンパスに沿って尾根筋を行かなければならない。

何とか源頭の草原が見えて一安心、時間を確認しようと左腕を見ると時計がない。それこそ10年以上使っているプロトレックなので、バンドのワッパが劣化して新調しなければと思っていた矢先である。やってしまった。いい加減時計自体も寿命が近いと思われるので、買い換えもやむなしと思えども、愛着もあるしやはり凹むものは凹む。

この時計は5月にもネギ狩りの最中に置き忘れた事に気がついて引き返して雪渓の上で回収したばかりだが、今回は深い笹藪の中で引き返すことすらままならい。それでも諦めきれず、後ろを振り返りしばし見つめると、 10m ほど先にポツリと落ちている黒い物体が目に入った。おお、あった

自分でもあまり気がつかないクセだったが、数分おきに時計を確認しながら歩いているので、時計を落としてからそう遠くない距離で気がついたのだろう。


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右岸を何とかクライムダウン

閑話休題ー急な一ノの草付き斜面を下る。沢筋に出てからクライムダウンが続く。このところパッとしないブタ沢ばかりだったが、今日は久々に気が引き締まる遡下降が続く。登攀もさることながら、微妙なクライムダウンを繰り返すと沢感がよみがえってくる。


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クライムダウン中に踏んづけたハクセキレイの巣

Co500 付近でちょっとしたを微妙なクライムダウンで下っていると、何やら足下にぐしゃりと言う感触を得る。下ってみると、鳥(ハクセキレイ)の巣の中に潰れた卵が・・・わああ。ごめんなさいごめんなさい。こっちも落ちるかどうかの戸際だったんだよぉ。なんかめっちゃへこむ。


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左岸ブッシュクライムダウン このの上に魚影を見たのだが?

Co450 二股で一瞬、尺サイズのイワナの魚影を見たかと思ったら、その下に最後の大滝が現れた。ん?このの上にイワナ?はてなマークが頭に浮かびながら左岸クライムダウン。このの下からは大量の魚影が現れた。あの尺イワナはこの滝を登ったのだろうか。それともいにしえの陸封魚なのだろうか。

後はいくつかの滑を下り、左岸の林道に出た。

雑感

メップ岳南西面直登沢は特別印象に残るではないが、南日高の沢を彷彿とさせる快適な滝沢。もっと利用されても良いように思うが、やはり下りが面倒なのがネックなのだろう。真駒内川やメップ川に下ればもっと楽なのかな、とも思うが、南西面直登沢は悪くない沢だが2度目はあっても3度目はないかな、とも思う。

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