- イベント名
- 沢訓練 漁川本流~漁岳遡行
- 日時
- 2012年06月09日(土) - 10日(日)
- 場所
- 札幌山群
一年生2人を連れて、数年ぶりの沢訓練に行ってきた。ここ数年、時々現役を沢や山スキーへ連れて行ったが、本格的に部の活動として発展する事はなかった。今年の一年生3人は沢も冬もやってみたいと意気込んでいるので、この先どうなるか楽しみだ。
行程
メンバー
装備
2012年06月10日(日)
時刻 | 天候 | 場所 | 行動 |
---|---|---|---|
04:00 | 小雨 | 起床 | |
06:05 | 出発 | ||
07:00 | Co600 | ||
08:10 | Co640 | ||
09:10 | 曇 | Co840 | |
10:20 | Co1150 | 軽アイゼン装着 | |
11:20 | 曇 | 漁岳 | |
11:30 | |||
12:35 | F3 | 懸垂下降練習 | |
12:55 | |||
13:40 | 晴れ | Co750 | 林道エスケープ |
14:05 | 漁大橋 | 三好下山 | |
14:15 | ササオ下山 | ||
14:25 | 樽井下山 |
前日は、新一年生の沢道具を中心に札幌で買い出しを行い、日が暮れてから漁大橋の広場に到着した。小雨が振っており、東屋の下に無理矢理テントを張った。
朝も小雨が降る中を出発した。一年生の三好は、相変わらず歩くのが速いが、少し左右にフラフラしながら歩いている。こういう不安定な場所を歩くのは慣れていないのだろうか。一方、樽井は割と安定している。
下流域には少し流倒木が多い。去年大雨でも降ったのだろうか。更に、河原、滑床をつつがなく通過して F1 に到着すると、何か景色が違う。なんと、あの見慣れた丸太が無くなっている。既に誰もがそこにあるものだと思っていた、あの丸太が無くなり、 F1 は普通の釜滝になっていた。
水量は少ないので、直登する事にした。ロープを出してセカンド以降は確保する。今年初めてのクライミングなので、ちょっとだけドキドキする。初登攀の一年生コンビはあまりにもサックリと登り切って、面白くない。ササオはちょっとだけホールドを探っていた。
F2 は三好は泳いで通過。ササオ、樽井は右岸から高巻いた。私はいつものようにへつって通過した。 Co640 で、ロープをしまおうとしたら、ロープバックがない事に気が付いた。おそらく、 F1 左岸の洞穴に忘れてきたと思われる。やっちまった。(ロープバックは後日、帯広労山の方に回収していただきました。)
小滝群となって、三好は指示もしないのにどんどん先を行く。 F3 は三好は左岸を直登し、ササオ、樽井は右岸のルンゼを登った。 F4 も問題なく通過し、小滝群をどんどん進む。今にも崩れそうな小さな雪渓は右岸を通過した。
上部は雪渓で埋められていたので、軽アイゼンをつけたがあまり役立たず。雪渓処理で思ったよりも時間を食って、予定のタイムアウト時間を過ぎてしまった。今日は夕方から三好のバイトがあるため、17時までに室蘭に帰らねばならない。しかし、あとわずかで、しかも三好が前をどんどん行くので、頑張ってピークまで到着。
ピーク到着時点で予定より30分押し。往復では1時間程度となるだろう。急いで下降を開始。ズルズルと滑りながら雪渓を通過する。これがこの山行の一番の核心だったかも知れない。登りで右岸を巻いた雪渓を崩して遊んでいたら、三好、樽井らが崩れてきた雪渓に押し倒される。本の小さな雪塊だが、すごい力だ。本格的な雪渓に押しつぶされればひとたまりもないだろうと、容易に想像出来る。
滝のクライムダウンも、皆特に問題なくこなしていく。 F3 で懸垂下降の練習をし、時間がないので右岸林道へエスケープした。
ここから登山口までマラソンだ、と言ったら三好は渓流靴のままもの凄い勢いで下っていった。私とササオはすぐにアプローチシューズに履き替え、樽井も途中で履き替えたが、三好は最後まで渓流靴のまま走り切ったらしく、フェルトが減ったと嘆いていた。当たり前だ。
温泉に入る時間はなかったが、何とか三好のバイトの時間に間に合って室蘭にたどり着いた。