- 山行名
- 一九〇三峰南東面直登沢左沢・阿形沢~一八二三峰遡行
- 日程
- 2007年09月21日(金) - 24日(月)
- 山域
- 中日高
一九〇三峰南東面直登沢左沢と、阿形沢で今年の本格的な沢登りを締めてきた。阿形沢はやっぱり反吐が出るほどの滝沢だった。この後は南東部や北西部の易しそうな沢の探索へと転じたい。
※「阿形沢」は「一八二三峰東面左直登沢」のタイプ数を減らすための、当サイトでの通称です。
行程
装備
2007年09月21日(金)
時刻 | 天候 | 場所 | 行動 |
---|---|---|---|
14:30 | 曇 | 出発 | |
15:05 | 雨 | 七ノ沢出合 | |
16:20 | 曇 | 八ノ沢出合 | C1 |
昨日までは雨続きだったので、もう一日待った方がいいだろうかと迷ったが、今日のうちにアプローチすることにする。私の家から札内川へは、日高で最も遠い山域である。往復すると約 500km のドライブとなる。正直、札内川の一番の核心はこのドライブだったりして。それにしても、今日は9月とは思えないほどの糞暑さ。車から降りるとなま暖かい風が吹いてくる。
今回は八ノ沢出合に一泊して、一九〇三峰にアタック、七ノ沢出合まで下って一八二三峰にアタックする山中二泊のつもりだったが、何となく余裕を持たせた方がいいような気がして、念のためもう一泊持つことにする。途中で朝食が足りないことに気づいて大樹町で調達する。荷物が重たくなるだけかなと思ったが、これは大正解であった。
駐車場には釣り屋さんの車が一台だけだった。いつものように駐車場からは自転車に乗り換えて七ノ沢出合を目指す。だんだんと空模様が怪しくなってきた。昨日までの雨で、水量はかなり多い。七ノ沢出合で靴を履き替えていたら、ついにぽつりぽつりと降り出した。やはり一日早かったか。いっそどばっと降ってくれればあきらめもつくが、ぽつりぽつりとはっきりしない振り方。あきらめて雨具を着込んで出発する。何も考えずに淡々と歩くと、ちょうど1ピッチで八ノ沢出合に到着した。
木は濡れているし、雨も降るんだか降らないんだかはっきりしない感じで焚き火をする気にもなれない。まあ、今回はゴアライトテントなので、雨でもそこそこ快適に過ごせる。日が暮れると、断続的に雨が降り続け、夜中には一時かなり激しく降っていた。明日はちゃんと遡行出来るだろうか。
2007年09月22日(土)
時刻 | 天候 | 場所 | 行動 |
---|---|---|---|
05:00 | 曇 | 起床 | |
05:40 | 出発 | ||
06:25 | 一九〇三峰南東面直登沢出合 | ||
07:30 | 函の前 | ||
10:25 | 一九〇三峰 | ||
12:00 | カムイエクウチカウシ山 | ||
13:05 | 八ノ沢カール | ||
15:15 | 八ノ沢出合 | C2 |
今日は4時に起きて夜明けとともに出発するつもりだったが、先ほどまで雨が降っていたこともあって、体が起きあがらない。ひとまず明るくなるのを待ってからテントの外に出る。案の定水量は多い。ちょっと気が重いが、遡行出来ないほどではないので行くことにする。寒そうなので、雨具を着込んで出発する。出合までは約1ピッチ。前回とは違い、今回は雪渓は皆無だ。
一九〇三峰南東面直登沢
とりあえず右沢出合まではである。直登沢に入ってはじめの滝は前回は左岸を攀じったような気がする。とりあえず左岸に取り付くけど悪い。ルンゼ状を詰めていくが、上の方が立っていてはまってしまう。あれ?去年はすんなりと通過したはずだが。仕方ないので、いったん下って、外側のカンテから上段までまとめて巻くことにした。改めて写真を見比べたら、去年より苦労した理由は明らかだった。水量が全然違う。まるで違う滝みたいだ。
小ゴルジュの先の滝は適当に取り付き、右岸スラブ状を登った。水量が多くて簡単なラインが取れない。次のカンテ状の滝は、左岸側の水流が噴流していた。去年はちょろちょろとしか流れていなかったのに。去年と同様カンテを登る。後の滝は水量が多くて多少苦労するものの、ほぼ去年と同様に通過していく。 Co1120 付近のチョックストンは左岸のチムニー状を登って越えた。
出合から1ピッチで問題の函に到着した。さすがに雪渓は全て無くなっていた。しかし、今回は水流が細い廊下に圧縮されて流れており、中を行くことがはばかられる。一応中を少し進んでみたが、先には奔流して落ちてくるチョックストンの滝と、突き当たりには垂直に落ちてくる大きな滝が見えて、内部突破する意欲は萎えてしまった。去年、上から覗いて直登出来るかなと思った右沢の滝も下部ではハングしていて無理だと言うことがわかった。そんなわけで、去年と同様に左岸の側壁を攀じって、上部テラスをトラバースしていく。右沢も水量が多く、強い水流を受けながら滝を横切る。更に側壁のトラバースを続け、適当に高度を下げながら滝の上に降りた。このあたりの岩盤は脆く、植生は不安定でちょっと怖かった。
一九〇三峰南東面直登沢左沢
左沢は大きな滝となって合流していた。下部は斜瀑で上部は直瀑である。水量が少なければあるいは直登も可能かも知れないが、今日の状況では難しい。下部を適当に登ってから、左岸の岩の割れ目に沿って木登りをしていく。上に行くほどだんだん壁が立ってきた。トラバースして、いったん上段の中間地点のテラスに出る。右岸が直登出来そうに見えるので、頭からもろに水流を浴びながら右岸に移る。壁に取り付くが、脆くてホールドが抜ける。この状況で直登するのは怖すぎる。再び水流を受けながら左岸に戻る。しかし、あまり良いルートが見あたらない。垂直の岩の灌木と草付きをつかみながら無理矢理滝の上に出た。
さて、ここから先であるが、右沢同様、なんでもない小滝群となって写真を見てもほとんど記憶が呼び戻されない。続く滝をひたすら直登していく。 Co1370 二股は左股の方が水量が多いが、ピークへ向かう右股に進む。 Co1460 付近の側壁から落ちてくる滝は右岸ルンゼからトラバースして滝の上に出る。 Co1500 付近の滝は二段目をシャワークライム。バリバリと小滝群を登り、適当に沢を詰めて、軽く藪を漕いで稜線に出た。何となく左の沢の方が良さそうに見えたので、一本左の沢に入ったが、ここはまっすぐピークを目指した方が良かったみたいだ。装備は少ないのに、去年の右沢より少し時間がかかった。左沢の大滝で手こずった分か。
稜線
稜線に出ると風が強かった。ピーク周辺に風をよけるところはないが、とりあえず尾根陰の斜面に入り靴を履き替える。と、ふと足元を見ると、雨具に 2cm ほどの切り裂き穴があいていた。今年買い換えたばかりなのに、弱すぎるよ、モンベル orz 。この新しいタイプのストームクルーザーは、軽量化のために生地を薄くしつつ、強度は今までのより上と謳っているが、以前のものは擦り切れて擦り切れた末に穴があくことはあっても、このように明確な切り裂きはほとんど出来たことがない。この程度の藪漕ぎで、こんなに簡単に穴があくと言うことは、やはり生地を薄くしたことで強度を犠牲にしてしまったようだ。
今回はカムエク経由で八ノ沢を下る。国境稜線まではアッという間で、ものの10分で到着する。この調子ならカムエクまでもすぐだろうと思ったが、さすがにそうはいかない。最低コルからは調子が上がらず、カムエクのピークまでは一九〇三峰から1.5時間かかった。
カムエクから下り始めると風が落ち着いてきた。暑くなってきたので雨具を脱ぐ。今日から連休だけど、カールにはまだ誰も来ていないなと思っていたら、コル付近でこれからコイカク方面に縦走するというおじさんとすれ違った。ピークから八ノ沢カールまでは約1時間かかった。カール底でカール壁の写真を撮っていたら、ピーク直下になにやら動くものが見えた。おっと、ヒグマだ。地面を探索しながら歩いている。試しにビデオに切り替えて撮ってみたが、点にしか写っていなかった。
札内川八ノ沢本流
八ノ沢の下降は読図しながら踏み跡をたどる。今までどこにルートが付いているのか、いまいち把握していなかったが、もの凄い変則的なルートになっていると言うことがわかった。八ノ沢出合の天場に到着したのは 15 時過ぎ。予定通りと言えば予定通りの時間だが、去年の九ノ沢下降より時間がかかってしまった。今日はこの後七ノ沢出合まで下る予定だが、テントに倒れ込んでしまう。このまま無理に七ノ沢まで降りても、この体力では明日アタックして戻るのは厳しいな。でも、明日はもっと天気がいいみたいだから、七ノ沢までの移動だけではもったいない。しばし葛藤を続けるが、そんなことを考えているうちにどんどん時間が経ってしまう。
まあ、時間がないわけではないので、明日は一日休養日にすることにして八ノ沢にもう一泊することにする。天場には隣に新たにテントが張られ、おじさんが一人いた。いつものように薪を集めていたら、手伝うと言ってきた。それは大変結構でありがたいが、今日の薪はまだ湿っているので、じっくりと火が大きくなるのを待っていたら、横から手を出してきてマットで風を送ったり、薪をいじったりして消してしまいやがった。おいおい、手伝うのは良いけど、邪魔しないでくれ。結局、メタを投入して再点火。薪はいい具合に湿ってじりじりと燃える。
2007年09月23日(日)
時刻 | 天候 | 場所 | 行動 |
---|---|---|---|
07:00 | 快晴 | 起床 | |
09:30 | 出発 | ||
11:30 | 七ノ沢 Co640 | C3 |
目覚めると空には何もないいい天気だった。だが、その分放射冷却ですごい寒い。焚き火の残り火に薪をくべる。のんびりと朝飯を食っていたら、ぼちぼちと人が通過していく。こんないい天気の時にうだうだしている私は奇異に映るだろう。適当に撤収して下る。もっと人とすれ違うかと思ったが誰もすれ違わなかった。連休だというのに、意外と登山者は少ない。出合で自転車を回収して横断道を進む。支流出合の橋の上に再び残置する。道の終点には測量屋さんの車があった。連休中だというのに、いったい何をしているのだろうか。
七ノ沢の天場までほんの2時間ほどだが、もの凄い疲労感だ。こんな状態で今日のうちに一八二三峰にアタックするなんて、とうてい無理だったな。あわよくば、コイカクシュサツナイ岳北東面右股直登沢も行ってみようかともくろんでいたが、そんなのは到底不可能な話だった。入渓してすぐの小さな函の中を歩いていると、小さいけれど、一瞬魚影らしきものが見えた。七ノ沢にも一応魚はいるのだろうか。函を抜けてすぐのピラトコミ山北面直登沢の出合で天張ることにする。
先ほど魚影を見たので、釣り竿を取り出す。カワゲラが見つからないので、その辺を飛び回っているトンボをえさにするが、全くつれなかった。とりあえず薪を集める。ここは大きな流木が豊富にある。しかし、炎天下でもの凄く暑いので火はつけずに昼寝をして過ごす。酒は昨日ほとんど飲み尽くしたので、一口しか残っていない。うかつにも出かける時に補充してくるのを忘れていた。日が尾根の陰に隠れると一気に寒くなってきた。焚き火に着火する。明日も天気がいいといいが。
2007年09月24日(月)
時刻 | 天候 | 場所 | 行動 |
---|---|---|---|
04:00 | 起床 | ||
05:10 | 晴 | 出発 | |
07:00 | 快晴 | 阿形沢 Co970 | |
10:10 | 一八二三峰 | ||
13:40 | 天場 | 撤収 | |
14:45 | 下山 |
札内川七ノ沢
多少稜線に薄い雲はかかっているものの、天気はすこぶる良さそうだ。まだ暗いうちに焚き火にあたりながら出発の準備をする。毎回ルートこそ違うものの、七ノ沢を遡行するのは4回目だ。この沢にこんなにしつこく来ている人も他には居ないだろう。たいていは、雪渓に埋められてつまらない沢だという評価になるこの沢の本当のおもしろさを知っている人は少ないに違いない。
とりあえず、二股の下の函は中を通過する。左股に入ってから焚き火の跡が有った。誰かこんなところで泊まったのだろうか。まあ、最近遡行した人がいることは間違いない。
左股に進みはじめのゴルジュは相変わらず暗い。このゴルジュの中の滝はまともに写真が撮れた試しがない。いつものように適当にへつって通過する。 V 字スラブの函は右岸側壁をトラバースしてから樋状のところで沢に降りる。右に曲がると状態の悪い雪渓が残っていた。刺激を与えないように静かにかつ速やかに下をくぐる。四角い競泳プールの淵は左岸を巻く。明らかに人のものと思われる踏み跡が付いている。適当に滑滝を通過していく。
今年は大滝の下には雪渓は残っていなかった。いつものように直登していく。途中に少しだけ悪いトラバースがあった。まあ、いつも通りですな。S字の滝を越えて核心のゴルジュに突入する。やはり雪渓はない。来る前はバリバリ中を通過するつもりだったが、実際に中を見てしまうと躊躇してしまう。水量が多いし、濡れるのが嫌だな。迷ったあげく巻くことにする。右岸の側壁に取り付く。微妙な傾斜にゴミが溜まっており、滑りやすくて相変わらずいやらしい。上から中を覗くと、結構ツルツルの滝が続いているのが見える。だけど、初めての時は内部遡行しているんだよな。ニセ直登沢で沢に戻る。
吽形沢出合の下の滝は左岸バンドに沿ってのぼり、落ち口に抜ける。吽形沢出合からは左岸の側壁をトラバースしていく。少々いやらしかった。右岸尾根上からまとめて巻いた方が良かったかな。核心のゴルジュ帯を抜けて、 Co940 の滝は左岸フェイス状を登って阿形沢出合となる。
阿形沢
阿形沢は、以前に感じていたようなもの凄い岩盤ではなかったが、多段の滝となって合流していた。出合の滝を登ると、流れは左に曲がり、右岸は中間尾根がせり出して覆い被さり、左岸は広い岩盤の滝となっている。とりあえず左岸から取り付いてフェイス状をトラバースして右岸水流沿いに直登する。
沢は吽形沢と同じく、明るく開け悲壮感はない。このあたりからちょうど太陽が高く上がり、背中から太陽を浴びて気持ちがよい。
次の奔流して飛び出す滝は適当に登ったら、その先には滑が続いていた。次の滝は何段に数えたらいいのかよくわからないような大きな多段の滝。下部はスラブ状を適当にガシガシ登っていく。上部には右岸から岩が庇状にせり出している部分があって、その間のクラック沿いに直登した。
その後もとどまることなく滝が続く。簡単な小滝、斜瀑をスイスイと通過していく。しかし、直登沢に入ってまだ半分も来ていないが、早くも飽き始める。 Co1150 付近に久々に出てきた直瀑は左岸を直登する。Co1160 からは長大な多段スラブの滝となって、途中には Co1170 左股が合流している。快適に一気に駆け上がる。
小滝をいくつか通過して右に曲がると、小さな函状の奥に垂直な滝がかかっていた。左岸を巻けば簡単そうであるが、中に入って滝の左岸のルンゼ状を登る。しかし、上の方が悪くて抜けられない。カンテをまたいで水流の方に抜けようとしたが、スタンスがツルツルで思い切りが付かない。いったん左岸のルンゼに戻るが、やはり悪い。もう一度カンテをまたぎ、思い切って足をとばして水流に移る。右岸のクラックを直登して、チョック下を懸垂で越えた。
この滝の上は地形図上の泥壁マークの地点で、崩壊地となってガレが溜まっていた。この沢唯一の滝ではない部分と言っていいだろう。本流は右岸から滝となって落ちてきている。左岸のルンゼからトラバースして滝に移り、適当に直登した。沢は右に曲がり、更に多段の滝を直登していく。 Co1340 のややハングした横長の滝は左岸クラック状のルンゼからトラバースして上に出た。次の多段の滝の二段目は右岸をシャワーで登る・・・と言うか、もうどこで滝を区切って良いんだか訳がわからない。とにかく岩盤をひたすら登っていく。
Co1500 付近の滝は上の方がツルツルスラブ状になっていて、フリクションとつぶつぶホールドを使って登る。あまりの滝の多さに、この滝の上で脱力状態になっていたら、襟元でもぞもぞと動くものがあったので、払いのけたらぷつりと刺された。マルハナバチだった。なんで・・・これでマルハナバチに刺されたのは人生で三度目だよ。マルハナバチに恨まれる覚えは何一つ無いのに・・・。 orz...
苔むした二段の滝を越えると、二股となった。右がピークに行く沢らしいが、なんだか藪くさい予感がする。左の沢を詰めて、早めに国境稜線に出た方が得策のような気がするので左に進む。次の地形図上には出ない二股も左に進む。直に沢形はなくなり、急斜面の草付きをよじ登る。尾根越しに見えた右の沢は途中にハングした岩盤が見えた。垂直の草付き登りは怖かったが、藪漕ぎはほとんど無く国境稜線に出た。稜線上は今日も風が吹いていた。ピーク直下はかなり濃密なハイマツだった。やはりあそこで左に入ったのは正解だったようだ。
一八二三峰北東尾根
阿形沢も、最後の方はちょっと食傷気味だったが、やっぱり楽しい沢だった。一八二三峰に突き上げる沢ははずれがない。どの沢も滝フェチにとってはたまらない沢ばかりだ。とはいえ、私でさえ途中でうんざりするぐらいの滝沢揃いなので、滝はそこそこで良いという人にとってはゲロが出るような沢ばかりだろう。
今日は天候にも恵まれ、なかなか楽しい遡行だった。一八二三峰からの眺めも相変わらずすばらしい。今年はシーズン序盤で突き指をして出遅れたり、溺れかけて休養を余儀なくされたりと、いろいろあったが、最後はすがすがしい気持ちで終われそうだ。
しばし昼寝を楽しんだ後、北東尾根を下降する。今回は下降用のブーツを担いできたので、去年よりは楽だろう。濃密なハイマツとナナカマドの藪を駆け下りていく。相変わらずもの凄い藪だ。 Co1550 で傾斜が緩くなるあたりから藪は薄くなり始めるが、尾根上の踏み跡は去年感じたほど明瞭には感じない。 Co1440 の水準点までちょうど1ピッチで到着した。ここからコンパスを切り直して尾根筋を進む。このあたりから本流の様子がよく見えるが、函の雪渓は去年より悪い状態で残っていた。今年の暖かさでも雪があれだけあると言うことは、はよっぽど運が良かったのだと思う。
尾根は Co1350 付近から一気に不明瞭になる。コンパスを切っていくが、すぐに尾根筋から外れてしまい右往左往してしまうこととなる。 Co1100 付近からは完全に尾根を見失い、適当に尾根筋っぽい急斜面を下っていったら、去年とほぼ同じあたりで沢に出た。靴を履き替えるのが面倒くさいので、そのまま転石をつないで渡っていこうとしたら、スリップしてしまい、いきなり水没してしまった。糞ッ。二股下の函は右岸から高巻いた。ピークからちょうど3ピッチで天場に到着した。去年は4ピッチかかったから、早いことは早いがルートが分かっていなければ靴が何であろうとあまり変わらないか。
車上荒らし?
テントを撤収し、自転車を回収して一気に林道を下る。昨日八ノ沢出合で会った二人を追い越す。駐車場にはたくさんの車があった。多くは釣り屋さんのものだろうか。ところで、私の車の横に割れたガラスが散乱していた。げっ、車上荒らしにあったか。と思ったが、私の車は無事だった。すでに被害車両はなくなっていたので定かではないが、隣に停めてあった車が被害にあったのだろうか。私の車はあまりにもボロいから、荒らしても何もないと踏んで荒らされなかったのかな。